ヤマト運輸を騙る詐欺メールが多発
メーラーを開くと、ヤマト運輸(と名乗る組織)からのメールが大量に届いていました。
ちょっとひど過ぎじゃない?と思ったので、書いてみます。
注意喚起のために、とも思ったのですが、「いや、これ、誰もひっかからないでしょ」。。
4時間で11通も…
メーラーを開いた時の「受信箱」です。
2月25日のAM9:30からの4時間で、11通もの詐欺メールが届いています。
うち、11:59からの45分で6通というのもすごいですね。
極めて稚拙な内容
いくつか、内容を見てみましょう。
怪しい内容
まずは、タイトル「【ヤマト運輸】郵便物が配達できないため、配送情報をご補充ください」から。
そもそも、ヤマト運輸は「郵便物」は配達できないですよね。
「ご補充ください」という表現も、違和感ありです。
「ご補充ください」で検索すると、詐欺メール絡みしか出てこない。。
「ご補充ください」。
日本語なら、何て書くかな、と考えたんですが、普通なら、「補充しろ!」ではなく、「ご確認ください」ですかね。
本文の方はというと、
「いつも大変」と「お世話になっております。」の間に、改行は入れないでしょ。
それより気になったのが「重要なお荷物が届きましたが」って、「中身見たんかい!」。
「いただきました。」の間に改行があるのも気になります。
最後の行、「アプリを更新」って、アプリの使用が大前提なんですね。
それに続く文章で目が点に。
なに、この「て受け取り情報を確認くだ」って。。
この部分、リンクになっているんですが、これでクリックしようと思う人はいないですよね。きっと。
リンク先は、どこ?
ちなみに、このリンク先、
とのこと。
前半部は、kuronekoyamato.co.jp でいいんじゃないの?と思いつつ、kueronelayaeoth.co.jp。
一見、クロネコヤマトに見えるけれど、違います。「発覚した場合の責任逃れ」かもしれませんが、すでに「ヤマト運輸」と名乗っちゃってますしね。
ひょっとしたら、ppjltg.top のサブドメイン作成の際に、実在する企業ドメインは登録できない、とか?
この ppjltg.top とは、レジストラが
Alibaba Cloud Computing Ltd. d/b/a HiChina (www.net.cn)
とのこと。まぁ、そんなところでしょうね。
他のメールも大同小異
他のメールも、リンク先のURLは、 xxxx.top というもの。
いくつか見てみましたが、いずれも、 Alibaba Cloud Computing Ltd. がレジストラとなっていました。
どんなサイトなのか気になるところですが、リンク先をクリックしても、ブラウザに阻まれ、セキュリティソフトに阻まれ、で結局確認できず。
これ、普通にセキュリティ対策していたら、到達できないですよね。
でも、中にひとつだけ、素直なリンク先のものがありました。
bkljnz.cn 。cnドメイン。実に分かりやすい。
ちなみに、これ、レジストラは、「阿里云计算有限公司(万网)」だそうです。
Alibaba Cloud Computing Co., Ltd.
のことですね。
結局、やっぱり、この国か、ってなっちゃうんですよね。。残念ながら。
ひとりでも騙されてしまう方がいらっしゃる限り、無くならないんですかね。この手の詐欺は。
でも、まだまだ、「あれ?」という日本語が含まれるものが圧倒的です。
母国語の文章にたくさん触れ、おかしな日本語だと、気付けるようにしておきたいものです。
くれぐれも、メールの文面を見て、「え?これ、おかしいの?」ということになりませんように。。