QNAP NAS のバックアップ(2)

3ヶ月ほど前に、NASのバックアップについて書きました。

その時から、HDDの接続構成が変わりましたので、バックアップを少し見直しました。

既存のフォルダどうしをバックアップ元/先にすると

それまで、WindowsPCに2台の外付けHDDをぶら下げていました。

一つは、映像データ格納用。もう一つは、そのバックアップ用です。データなんだからNASに入れちゃう、というのが理想だったんですが、3TB弱のデータが入った4TBのHDDだったので、データを移すには容量が不足していて、そのままWindowsPCにぶら下げて続けていたわけです。バックアップ用のHDDは、6TBで、NASのデータバックアップにも一部使用しています。

そのWindowsPCを、VMware(ESXi7.0)の仮想マシン化したことから、外付けHDDを、NASに接続してみました。

その時は、バックアップ(同期)のことは意識から抜けていて、最近、バックアップ用のHDDに、最近のデータが格納されていないことに気づき、設定しなきゃ、と思った次第です。

ただ、ひとつ気がかりなことがあったんですね。

それが、「既にデータが入っているバックアップ用フォルダとの同期がきちんと行われるか」ということです。

以前にバックアップ(HBS 3 Hybrid Backup Syncを使用したバックアップ)の設定をしたときに、接続するNASを変更しただけなのに、新しいNASで、バックアップ先に同じフォルダを設定をしようとすると、既にバックアップファイルが存在します、みたいな警告が出て、違うフォルダ名を指定しなければ先に進まなかった記憶があります。

その時は、やむなく数TBのコピーを我慢して見守ったんですが、今回も同じことになりはしないか、と。

前回と違うのは、今回は「同期」を使用するということ。

こちらにも書いた通り、バックアップは世代管理用のフォルダが作成されるのに対して、同期はそういう制約がありません。今回は、既にWindowsPCでバックアップを取っていたこともあって、フォルダ名(階層)は極力変えたくなかったこともあり、同期を使用したわけです。

というわけで、さっそく一方向同期の設定を開始。

設定方法は前回の記載通りです。

フォルダ設定も、思惑通りにできました。

ルール等を設定して、最後に「今すぐ同期」を実行。

同期が開始されると、HBS3の画面上に「残りファイル数(サイズ):XXXXX (X.XX TB)」というような表示が出ます。今回、期待通りに「差分だけ」がコピーされると、対象となるファイルは 1,000と少し。サイズは 100GB余りなので、残りファイル数が2万(2TB)を超えているのを見て、少し焦りが。

そのバックアップ先のフォルダの様子を、WindowsPCからエクスプローラで見ていたのですが、まずは、必要なフォルダが先に作成されました。次いで、日付の新しいフォルダから順に、ファイルがコピーされていきます。この流れはバックアップの時も同じだったと思います。

で、いよいよ、差分となる最後のフォルダへのファイルが完了。

その時点で残りファイル数は、まだ2万を超えています。が、そこからはあっという間に数千単位で残りファイル数が減り、同期が完了(もちろん、表示は「成功」)。

事前に同期を取るような処理(手続き)も必要なく、既存のフォルダと既存のフォルダ間で同期が取られました。まぁ、だからこそ「同期」なんでしょうが。

世代管理が必要なく、特定のフォルダのコピーとしてバックアップを取っておく、という用途なら、バックアップよりも同期の方が使いやすいかな、と今回改めて思いました。