QNAP NASへの外付けHDDについて
現在、自宅で稼働させているNASのうちの1台(TS-228A)は、旅行等で撮影した映像系データの保管に使用しています。
重要度(無くなったら嫌だ)レベルに応じて、NAS本体(RAID1)とNASに接続した外付けHDD(もちろん単一のHDD)にデータを格納しています。
回転し続ける外付けHDD
NASは、一般的には「誰がいつアクセスするか判らないから常時稼働するもの」というイメージがあります。企業の場合は特にそうですが、中には勤務時間以外は不正にアクセスされないように電源を落とす、というところもあるかもしれません。
では、家庭内ではどうでしょう。ましてや、主に使用するのが一人であれば、「使いたいときに電源が入っている」けれども「使わないときは電源が消えていても良い」ということになります。
消費電力の話をすると、TS-228Aの場合、製品紹介のページに記載がありますが、通常時が 12.09W、HDDスリープモードが 5.3W となっています。
ワット数から電気料金を計算できるツールを公開しているサイトを利用させて頂き、計算しました。
通常状態で24時間使用した場合の電気料金が 7.46円。スリープモードなら 3.27円 となります。NASは3台あるとはいえ、1500Wのオイルヒーターを1日3時間使用したら115.7円になりますから、NASの電源を、こまめに消さなきゃ、という感じではないですよね。外付けHDDも、常時書き込み動作をしているわけではありませんから、通常時は10W未満かと思います。なので、1日4~5円といったところでしょうか。
それよりも気になるのは、HDDそのものの耐久性です。NAS本体には24時間稼働を前提としたNAS用HDDが入っていますが、外付けHDDには、いわゆる一般的なPC用のHDDを使用しています。(気になるなら、そこをNAS用に替えれば?という話ではありますが)
TS-228Aにはディスクスタンバイモード(HDDの回転が停止するモード = スリープモード)があります。HDDが回転動作する時間が短くなれば、HDDの寿命も延びるかな、と考えてみたわけです。
[コントロールパネル]→[システム]→[ハードウェア]に、その設定があります。
ただ、外付けHDD(外部ストレージデバイス)に関しては、どこを探しても見当たらないんですよね。
スリープに連動しているようにも見えないですし。外付けHDDの方で、アクセス連動でのスリープ機能を搭載しているものにしないとダメなのかも、ですね。
もっとも、スリープモードに入る設定といっても、実際にスリープモードに入るには、高いハードルがあるようですが。。
手軽に外付けHDDの回転を止める
ならば、と、手っ取り早く「外付けHDDの回転を止める」方法を試してみました。
NASそのものをシャットダウンする、という方法です。
[コントロールパネル]→[システム]→[電源]で、スケジュールを有効にして、「シャットダウン」の時刻と「サーバーの電源をオンにする」時刻を設定するだけです。
これで、平日の日中、外部ストレージデバイスも停止します。期待していた方法ではないですけどね。
それなら常時シャットダウンしておいて、使用したいときだけ電源ONすればいいのでは?というところですが、SSD搭載のPCと違って、電源ONからネットワークドライブとして認識するまでの時間が、「ちょっと使いたい」に耐えられる時間ではないんですよね。
電源ONから、Q finder でNASが見えるようになるのに
4分45秒。
電源ONから、ログオンできる/ネットワークドライブが見えるのに、7分30秒。
※我が家での環境です。接続する機器や常駐するアプリによって変わる可能性があります。
さすがに、ちょっと辛いですよね。。