20系+12系 急行「かいもん」(後編)
客車編成セットを使用した急行「かいもん」を走らせる準備を行っています。
中編では、12系客車と牽引機関車ED76の準備を行いました。準備が完了したので、ようやく走らせてみます。
急行「かいもん」 西鹿児島行
まずは、ナハネフ22を最後尾とする西鹿児島行の下り列車として走らせます。
いつものように、駅から。
同じ「青」といっても、オユ14、マニ50、12系、20系でそれぞれに色が違って見えるのが面白いところです。荷物車(電源車)を同色とした24系編成などには見られない「雑多さ」が、当時の急行を象徴する感じがしますね。
駅での写真を何枚か。
JR九州のロゴの無いED76と青い郵便車、それにホームの水飲み場が国鉄時代の昭和を感じさせます。
ED76とオユ14。郵政事業が民営化されるとは、この頃、誰も思ってなかったんでしょうね。国鉄は早くに民営化されましたけど。
マニ50とスハフ12。
急行「かいもん」の醍醐味ですね。20系と12系車両の連結部分です。
スハフ12の車掌室側とナハネ20の連結は、車掌室側か中間連結面側か、実際、どちらが多かったのかは判りませんが、次は中間連結面側での連結を試してみたいと思います。スユニ50を使って、「日南」としても走らせたいですからね。
おでこが照明で照らされて光っているのもいい感じです。最初にも書きましたが、この2本線も結構好きです。
続いては、カーブでの走行シーン。
機関車込みで10両。その中に郵便車あり、荷物車あり、12系座席車あり、20系寝台車ありでバラエティーに富んだ編成ですから、見ていて飽きないです。
写真を何枚か。
赤い電機と青い車両は相性がいいですね。
12系の明るい青と20系の落ち着いた青。照明を点けると際立ちます。
急行「かいもん」 門司港行
今度は、ナハネフ22側に機関車を連結して走らせました。
赤い機関車とそれに続く渋めの青い20系車両はいい感じなのですが、最後尾のオユ14は、ちょっと物足りなさを感じてしまいます。
写真を何枚か。
「かいもん」らしい写真です。この写真だと「日南」も同じですが。。
機関車に牽かれた客車を見ると、こういう写真が撮りたくなります。実際にも。
オユ14が最後尾だと、「働く列車」という感じになってしまいますね。
ジャンパ栓も無いですし、上り列車は不利ですかね。
案外、こうしてみるといいかも。テールライトも強調されますし。
スハフ12をよく見ると…
最後のおまけです。
6両セットのスハフ12は基本番台。単品のスハフ12は100番台。
これまで単品でしか購入してなかったですから比べることは出来なかったんですが、意外と違ってたんだ、と思いましたので、写真で比較してみたいと思います。
最初に気になったのがこちら。
上が100番台、下が基本番台です。
これが「屋根補強」なんですね。補強が後発の100番台で必要なくなった、というのは、全体的な設計変更なんでしょうかね。
もうひとつ、大きく違うのが、中間連結面側の妻面。
左側の基本番台車にはテールライトはありませんが、100番台には付いています。模型では一体成型なので点灯はしないですが。というか、この面を最後尾にして走らせたくは無いです。。
この写真でもわかりますが、車端の屋根上の留め方が違いますよね。100番台はリベット打ちの感じが出てます。
続いては側面。
写真上の100番台の方が、側面の吸気口の位置も大きさも変わっています。
それに、下回りも大きく違ってますね。100番台は発電機が変更になって、発電容量が増強されたそうです。
反対側です。
100番台は吸気口が両側になってます。細かいですが、燃料の給油口の場所も変わってますね。
こちらサイドから見ても下回りが大きく違っているのが判ります。
顔ともいえる車掌室側は…。これは見た感じ、違いが無いように見えます。
100番台の前面ホロがあるのは、付属品を装着しているからで。。
スハフ12の両方を見比べたことで、全体的に、番台の差により細かなところで違っている、ということに気付かされました。
今回、オハ12は見てないですけど、こちらも変わってるんですかね。
もっとも…、走らせているとなかなか気づかないほどの変化ではありますが。。
というわけで、20系寝台車と12系座席車、荷物車、郵便車から編成される急行「かいもん」を楽しみました。
正月に「かいもん」。開聞岳は、この美しい形から薩摩富士とも呼ばれています。富士はやっぱり縁起物ですしね。
最後に、急行「かいもん」のこの編成が走っていた頃の時刻表を「時刻表 1982年10月号」から引用して掲載しておきたいと思います。
【参考】急行「かいもん」時刻表
【下り】
101 急行かいもん | ||
門司港 | 発 | 2202 |
門司 | 着 発 | 2210 2219 |
小倉 | 着 発 | 2227 2233 |
戸畑 | 発 | 2240 |
八幡 | 発 | 2247 |
黒崎 | 発 | 2251 |
折尾 | 着 発 | 2257 2259 |
博多 | 着 発 | 2342 2359 |
鳥栖 | 着 発 | 025 034 |
久留米 | 着 発 | 042 046 |
大牟田 | 着 発 | 114 116 |
熊本 | 着 発 | 157 237 |
八代 | 着 発 | 307 314 |
水俣 | 着 発 | 403 406 |
出水 | 着 発 | 424 426 |
阿久根 | 発 | 447 |
川内 | 着 発 | 517 520 |
串木野 | 発 | 534 |
伊集院 | 発 | 554 |
西鹿児島 | 着 | 612 |
【上り】
102 急行かいもん | ||
西鹿児島 | 発 | 2208 |
伊集院 | 発 | 2228 |
湯之元 | 発 | 2237 |
串木野 | 発 | 2246 |
川内 | 着 発 | 2300 2308 |
阿久根 | 発 | 2339 |
出水 | 着 発 | 2359 005 |
水俣 | 着 発 | 023 030 |
八代 | 着 発 | 121 140 |
熊本 | 着 発 | 216 302 |
大牟田 | 着 発 | 357 401 |
久留米 | 着 発 | 435 445 |
鳥栖 | 着 発 | 454 508 |
博多 | 着 発 | 533 542 |
折尾 | 着 発 | 622 623 |
黒崎 | 発 | 630 |
八幡 | 発 | 635 |
戸畑 | 発 | 642 |
小倉 | 発 | 649 654 |
門司 | 発 | 701 712 |
門司港 | 着 | 720 |