クレセント錠の交換
新居のマンションに移り住んで、間もなく14年になります。
1年前には1回目の大規模修繕工事が行われましたし、それなりに劣化が進んでいます。
昨年の秋くらいでしたでしょうか。リビングからベランダへの出入りする大きな窓ガラスについたクレセント錠が、施錠・解錠の際に、空回りするような感触に変わってきていました。
まだ大丈夫は危険
クレセント錠の感触はともかく、鍵としての機能はしっかりと果たしているので、まぁいいかと放っておいたんですが、先日、施錠動作が出来なくなりました。クレセント錠の中で何かが詰まっているような、「これ以上回したら、絶対に何かが壊れる」と直感できる手応えで、回らなくなりました。
多くのマンションと同じように、リビングからベランダに向かって右に開く窓と左に開く窓があって、壊れたのは右側。生活習慣というのか、家具の配置も関係するんですが、99%以上、右側の窓を使って出入りしていたので、1万回くらい(実際にはカウントしてませんが、だいたいそんなもの)、解錠・施錠動作を繰り返してきたわけです。
クレセント錠の動作耐用回数が何回かはわかりませんが、施錠状態で壊れたのではなく、解錠状態で壊れたので、早く直さないと問題です。ベランダ側から侵入する空き巣もあるでしょうからね。
朝に壊れたので、その日は少しだけひやひやしながら出勤。会社からの帰りにホームセンターに寄り道です。汎用のクレセント錠が売られてはいたのですが、回転方向が逆のものばかりなんですね。左回りで施錠するタイプばかり。なんで?という感じがしますが、右回りで施錠するクレセント錠って需要がない?
取り寄せかぁ、と思いながら、ひとまずは補助錠だけを購入し、窓が開かないように固定しました。
交換用クレセント錠を取り寄せる
その後、ネットでメーカーのサイトをチェック。
窓のメーカーは、LIXIL(新築当時は新日軽)なんですが、調べていてLIXIL公式部品通販サイト「LIXILパーツショップ」というのがあるのを知りました。
さすがに、同一メーカーのものだと安心ですからね。上下のネジ穴間の間隔、台座の高さ等、今のものと同じです。若干、形と色が違うんですが、14年以上前の製品ですしね。多少は妥協します。
LIXIL(旧・新日軽)の純正部品が、市場の汎用品よりも安く購入できるなら安心感もありますし、何も言うことはありません。しかも、リクシルオーナーズクラブ会員になれば、1,000円以上の購入で送料が無料になります(通常は、全国一律770円)。
さっそく会員登録をして、商品を購入。
税込み1,430円の商品で送料を無料にしてもらって、申し訳ない感じがします。
注文して2日後(土曜日に注文したので、翌営業日ですね)、商品出荷のお知らせがメールで届きました。翌日には届くとのこと。非常にスムーズです。
テレワークで在宅だったので、在宅中に受け取り。
クレセント錠を裏側からみると、なかなかに細かな部品から構成されています。1,430円も納得の金額です(むしろ、安く思えたほど)。
スプリングで引っ張られることで、回転時にしっかりした手応えを感じられるんでしょうね。
クレセント錠の交換
昼休みにちょこっと作業。
詳細な「交換手順書」を添付してもらっているので、作業も安心です。
唯一不安があるとすれば、裏板があるタイプなのかそうでないのか、というのが判っていないこと。下手をしたら素人では収拾がつかなくなります。
というわけで、ネジのカバーを外して、上下のネジを緩めます(取っちゃダメです。裏板があるタイプなら、両方を外した時点で裏板が下に落ちて、THE ENDです)。
まずは、上側を完全に外してしまうんですが、下側も緩めてしまうのは、クレセント錠を下側のネジを支点に回転させるから、です。
とはいえ、上側を外して見たところ、ネジの切込みでバリが出てるので、裏板のないネジ切りタイプのようですね。とはいえ、万一のことを考えて慎重に。
ずらしたところで、上側に新しいクレセント錠(もちろん上側)を仮止めします。
新しいクレセント錠がぐらぐら動かない程度にネジ止めして、古いクレセント錠の下側のネジを取り払います。
新しいクレセント錠の上側を、ネジを支点にくるりと回し、本来の向きへと変えます。まだ仮止めです。
ここで、クレセント錠で窓を施錠します。この状態が本止めをする位置になります。
しっかりとネジ止めします。
そのあと、二度三度、解錠・施錠を繰り返して問題がなさそうなら、施錠の状態できつく締めます。
最後に、ネジカバーをスライドさせて、おしまい。
写真を撮りながら作業を進めたので、スムーズに進めると何分かかるかは判りませんが、慣れていなくても10分はかからないと思います。
これで、補助錠からも解放されますし、安心して外出できます。
ちなみに、古いクレセント錠ですが、若干タイプが違うので、裏側がカバーされていました。そのカバーを取ると、スプリングが切れていました。これが空回りするような感覚になってたんでしょう。で、それが影響してか、別の部品がクレセント錠の回転に邪魔をするように移動していました。これが回らない原因だったんですね。
気になって古いクレセント錠の内部を見ましたが、普通の方は、見ない方がいいと思います。
潤滑用の油で、手がベタベタになりましたから。。