20系+12系 急行「かいもん」(中編)
客車編成セットを使用した急行「かいもん」を走らせる準備を行っています。
前編では、客車編成セット側の準備を行いましたので、残る12系と牽引機関車の準備を行います。
10-1550 12系急行形客車 国鉄仕様 6両セット
12系は好きな車両のひとつなので、6両編成で2編成分を所有しているものの、全てKATOの単品での購入だったんです。
ですので、スハフ12とオハ12ですね。どうしても、というほどではないですが、オハフ13も欲しいなぁと思ってましたので、今回の再生産を機に、10-1550 12系急行形客車 国鉄仕様 6両セット を購入しました。
肝心のオハフ13を前にして撮った方が良かったな、というのが今の感想なんですが、確かに、細かなところで違います。
下回りも違いますが、車端の屋根にもわかりやすい違いがあります。
奥のオハフ13は、発電用のエンジンを積んでいないので、煙突がありません。
付属品をチェック
セットの付属品はこの通り。
左上から、伸縮密自連形カプラーセット、ナックルカプラー×2、前面ホロ、ジャンパ栓(2組分)、ドライバーです。それと行先表示シールですね。
これまで、単品でしかスハフ12を購入していなかったので気付かなかったのですが、密自連形カプラーセットは、1つだけなんですね。スハフ12とオハフ13を共に密自連形カプラーにしたい場合は…、ってそんな状況は稀でしょうか。
12系のポテンシャルの高さというのか、運用の幅の広さというのか、全国各地の地名・列車名が見られます。「かいもん」や「日南」を除けば、12系は行先だけを表示するのがポピュラーなので、行先が豊富です。
行先を列挙すると、上野・青森・山形・会津若松・大阪・長野・名古屋・直江津・大阪・広島・浜坂、それに列車名入りの「かいもん」と「日南」の門司港・西鹿児島。それと臨時・団体。
サボの方も豊富です。八甲田・十和田・津軽・ざおう・ばんだい・きたぐに・ちくま・きそ・音戸・但馬ビーチ・日南・かいもん、それと「急行」。
説明書の編成例にあるパターンを網羅しているという感じですね。
面白いのが、日南・かいもん用に、オハネフ25で使用するためのイラスト入りトレインマークが用意されていること。
TOMIXとは違って、変換装置用の帯状のものです。説明書には、
上級者向け
24系用トレインマークは、24系車両を含んだ編成を再現される際に、お好みでトレインマーク変換装置へ貼ってご利用ください。
・印刷された変換装置へ貼った場合、トレインマークを点灯した際に元のマークが透けることがあります。
・お手軽にお楽しみいただく場合は、必要部分だけをカットして貼ってください。
とあります。
トレインマークの無いトレインマーク変換装置ってあったっけ?と思ったんですが、やっぱり透ける、ってことですね。
これを思い出しました。。
号車サボの問題は、前編にも記載の通りで、「かいもん」には「増号車」があった時代があります。どのような号車サボだったのかの実際の写真を見たことがないんですが、どんなのだったんでしょうね。
ちなみに、今回は、いずれのシールも貼りません。特定の列車の専用にしたくない、という理由だけです。とはいえ、貼った方がリアルに感じるのは間違いないです。
編成の再確認
1980(昭和55)年10月~1984(昭和59)年1月「かいもん」
←101ㇾ 西鹿児島
102ㇾ 門司港→
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | ||
オユ14 | マニ50 | ◀スハフ12 | オハ12 | オハ12 | オハフ13▶ | スハフ12▶ | ナハネ20 | ナハネフ22▶ |
AN/密自 | 密自/NJPA | AN/密自 | 密自/密自 | 密自/密自 | 密自/AN | 密自/AN | NJPB/NJPB | NJPB/AN |
AN:アーノルドカプラー
密自:KATOカプラー伸縮密自連形
NJPA:KATOカプラーN JP A
NJPB:KATOカプラーN JP B
太字は交換用のカプラーが付属品として用意されている箇所
12系車両でカプラーの交換が必要な個所を太字にしました。
いや、その前に、スハフ12が足りないじゃないか、というご指摘。ごもっともです。
というわけで。
5304 スハフ12 100 前期形 国鉄仕様
同時に購入してます。
12系、好きですから。「こんなん、なんぼあってもいいですからね」ということで。
こちらの付属品は、
セットと同じものです。数は違いますが。
ただし、シールは異なります。
が、セットのものの縮小版、という感じですね。こちらにだけ入っているものは無さそうです。
カプラーの交換
というわけで、セットと単品の両方を合わせてカプラーの交換をします。
といっても、スハフ12の車掌室側をナックルカプラーに交換する、という全く同じ作業となります。
まずは、ジャンパ栓をランナーから切り離し、U字型の部分を切り落とします。
ジャンパ栓は、スハネフ14と共通パーツなので、切り落とすのはスハネフ14でのみ必要な部分、となります。ところで、これは何?という方は、こちらをご覧ください。
スハフ12をひっくり返し、アーノルドカプラーセットを取り外します。
床下との隙間にマイナスドライバーを差し込めば、簡単に外れます。ボディの取り外しは必要ありません。
カプラー押さえからアーノルドカプラーを取り外し、ナックルカプラーを取り付けます。写真は取替え後のものです。
写真上にあるのが、標準装備であるアーノルドカプラーセットのカプラー取付台。ナックルカプラーに交換したカプラー押さえは、元の取付台では無く、先ほど用意したジャンパ栓付きの取付台へと取り付けます。
それを床下ユニットに取り付ければ完了です。
ジャンパ栓が付いて、締まりました。
5号車の単品スハフ12も同様に交換します。
スハフ12のナックルカプラーと、ナハネ20のKATOカプラーN JP Bとで、問題なく連結出来ることを確認しました。でも、なんかちょっと車間が開き過ぎのような感じがしてしまいますけどね。
オハフ13の交換は、もっと簡単です。
オハフ13からアーノルドカプラーセットを取り外して、伸縮密自連形カプラーセットを取り付けるだけ。
ジャンパ栓が無いのでちょっと寂しいですが、密自連形カプラーを使用する箇所は、基本的には編成の中間部なので最後尾となることは無いですから、これでOKです。
5号車のスハフ12(中間連結面側)と連結できることを確認して完了です。
テールライトの消灯
上の写真で言うと、4号車のオハフ13、5号車のスハフ12とも、下り「かいもん」では車掌室側が後方になりますから、テールライトを消灯させておく必要があります。
スハフ12は、床下面を見ればスライドスイッチが見えますが、オハフ13は、きれいに隠されています。
写真下部の床下カバーを取り外すと、
このようにスライドスイッチが見えます。このスイッチを奥(写真上部)側に押し込めば、消灯となります。
以上で、客車側の準備は完了です。
3013-4 ED76 0 後期形
最後は、牽引機関車のED76。これも、同時に購入しました。
再生産ですが、初回はいつの発売だったんでしょうか。少なくとも2021年秋に鉄道模型の趣味を再開する前(のはず)です。
以前からED76が欲しかったので、ようやく手にすることが出来ました。ユーズドで基本番台のED76を購入していますが、そちらはJRロゴ入り。今回は20系を引くので国鉄時代のものが欲しかったので満足です。
付属品をチェック
まずは、付属品のチェックから。
あれ?これだけ?
という印象があるのは、ホイッスルや信号炎管、前面手すりが取り付け済みだからでしょうね。
左から、ナンバープレート(側面用)、同じく前面用、ナックルカプラー×2、メーカーズプレート、クイックヘッドマーク「はやぶさ」「富士」です。
最初の写真ではつぶれて見えにくいんですが、メーカーズプレートは「東芝」×2、「三菱」×2です。2個ずつというのは左右両側面用ですので、予備は無し、ですね。
ナンバーを選ぶ
選べるナンバーは、
ED76-60 東芝
ED76-66 三菱
ED76-87 東芝
ED76-94 三菱
です。
60と66が1974(昭和59)年製造で、87と94が1976(昭和61)年製造のようです。
当然ですが、いずれも九州各路線の電化に向けて製造された車両ですので、どれでもいいのかな、と思います。
こういうときは、思い入れのある番号を選ぶようにしています。
2004年(平成16)年8月に寝台特急「あかつき」で長崎へ旅行した時の写真です。というわけで、66に即決。
ナンバープレート、メーカーズプレートともに、車両内部に押し込まれる部分でランナーから切り離すようになっているので、きれいに仕上がります。
カプラーの交換
その他にすることと言えば、カプラーの交換です。
EF81などと違って、スカートの下がつながっていないので、交換は簡単。
ステップを下に引き外して、アーノルドカプラーをナックルカプラーに取り替えるだけです。
完成です。
と思ったら、何か足りない。。
向かって左上に見えるはずの煙管が無いんです。
これは取り付け済みで発売されているので予備なんてなく、焦りました。
いつ落としたのかと写真を遡ってみると、最初から無かったんですね(最初の写真を見て頂いてお判りの通り、です)。
取り出したケース付近を探してみると、ゴミかと思うような小さく細い棒状のパーツが落ちてました。こんなに簡単に見つかるのは奇跡ですね。。
Assyパーツを取り寄せる必要があるのかと、ゾッとしましたが大丈夫でした。
というわけで、走らせる準備が整いました。
…が、写真を多用して長くなってきましたので、一旦ここでおしまいにします。
続きはこちらをご覧ください。