親子でMicrosoft Teams
大阪に緊急事態宣言が発出されたのが4月25日のこと。前回の緊急事態宣言が明けた3月中旬に一度、実家に顔を出していますが、それ以降のやりとりは電話だけです。
ビデオ通話への挑戦
ところが、先月下旬の5月27日のこと。
父から相談したいことがあるので、一度来てくれないか、と連絡がありました。
奈良県に住む両親には、大阪の緊急事態宣言の切迫度合いは伝わってないんだろうな、と思いつつ、少なくとも緊急事態宣言が明けるまでは無理、と伝えてました。
とはいえ、「来て欲しい」というのは、よほどのことではないか、と思い、ビデオ通話をやってみよう、と思い立ちました。これまで、何度か「やってみよう」と思ったことはあったんですが、特に急ぎの用もなく、「じゃぁ、次に行ったときに(話をしましょう)」みたいな感じで、アプリの導入や設定を何もしてなかったんです。
高齢の父親(パソコンは、ネット閲覧、メール、WordやExcelを使う程度はできる)が接続できるのか、挑戦してみました。
Microsoft Teamsを使用する
他のビデオ通話でも良かったんですが、仕事で使用していることもあり(自分自身が慣れてなければ混乱が広がるだけ)、Microsoft Teamsを使用することに。アプリをインストールしなくてもブラウザで利用することができますし、無償利用でもゲストの招待ができますので、父を招くにはいいかな、と。
こちら側のPCにはアプリがインストールしてあります。
「今すぐ会議」をクリック。
「共有リンクを取得する」をクリックし、表示されるURLを、メールで父に伝えました。
メール送信と同時に、父のスマホへ電話。DoCoMo同士なので、ビデオ通話の設定ができるまで、時間を気にせず話すことができます。
メールを取得してもらって、指定したURLへ飛んでもらいます。
このような画面が表示されているはずなので、「このブラウザーで続ける」を選択してもらいます。
実施前のハマりポイント
「次へ」で進められるところはいいんですが、本人確認の必要があったようです。
電話番号を入力してもらった後、SMSに届いた確認コードを入力してもらう必要があります。SMSは、調子に乗って使うと短文の割に費用がかさむので、あまり使わないように言ってましたから、画面上での確認方法など、説明したことがありません。
スマホの画面を見るには、話をしているスマホから耳を離す必要がありますから、厄介です。
というわけで、母親に通訳に入ってもらいました。(笑)
どんな画面が出ているかを逐一伝えてもらって、そこを押して、とか、なんて書いてある?とか。数分のやりとりで、ようやく4桁の確認コードが見つかりました。
それを入力してもらって、マイクやカメラの接続の許可。
これで、ビデオ通話ができるようになりました。
7年前に購入したCeleronの富士通 ESPRIMO FH52/Mですが、十分にビデオ通話を楽しめました。事前に「ステレオスピーカー内蔵、デジタル(モノラル)マイク内蔵・HD Webカメラ内蔵」との仕様を確認していたからできるはず、と思っていました。この辺りがないデスクトップマシンなら、何かと事前の用意が必要ですからね。
両親曰く、よくテレビとかでは見ているけれど、自分がするのは初めてなので、なんだか照れくさい、と。そんなことを言いつつも、楽しんでもらえたようです。
もうひとつの困ったこと
これは、Teamsの問題ではなく、うちの父親だけなのか、高齢者(昔のDOS世代)共通なのか、アプリケーションは、基本的には全画面で使用する、らしいんですね。
確かに、普段から、Excelを使う。終わったらメールを開く。みたいな感じで、ウィンドウにしてアプリ間を行き来することはあまりしないそうです。なので、Teamsを開きながらメールを見てもらおうと思ったら、そこで「わからない」と。
どう説明したものかと、こちらでも操作していると、間違って切断してしまったんですね。ホスト側なので会議を終了させてしまったようで、入りなおしても父の姿がなく、電話をかけて謝っておきました。
ちなみに、父からの来宅要請の件は、地域のケーブルテレビの営業マンが来て、契約を切り替えるように勧められたけど、いいの?というような内容。最初は電話・ネット・テレビの「おまとめ」で安くするように切り替える営業目的の話かと思っていたら、どうやら本当にとあるサービスが終了してネットワークを「切り替える」必要があるような感じ。まだすぐに結論を出す必要はないらしく、緊急事態宣言が明けたら一度訪問することを約束して、今回はいったん終了としました。
紙の資料をカメラ越しに見せてもらったりで、ビデオ通話の良さを初回から実感しましたね。
電話ではなく、顔を見て話せるのは両親にとっても良かったようで、また機会があれば、開きたいと思います。とはいえ、気兼ねなく行き来できる状況に戻るのが、一番の理想ではありますけどね。