QNAPのOS QTS 4.5.4.1741 Build 20210726 リリース
2021年7月26日に、QNAPのOS QTS4.5.4.1741 Build 20210726 がリリースされました。
変更内容は?
7月8日に、QNAPのOS QTS4.5.4.1723がリリースされたという記事を書きました。
今回のリリースは、一部に機能強化もありますが、メインはバグフィックスになりますでしょうか。
今回も、リリースノートから気になる点をピックアップしたいと思います(重要事項を漏れなくピックアップしているわけではありませんので、気になる方は公式サイトをご確認ください)。
Enhancements
Storage & Snapshot
– Added support for Seagate IronWolf Health Management 1.3.12, which supports more Seagate IronWolf drive models.
ストレージ&スナップショットで、Seagate IronWolf Health Management 1.3.12 をサポート。
何のこと?と思ったんですが、こういうもののようです。
いつかは壊れるHDD。その予兆を捉えて、データを保護するための予防措置を提供する、ということのようです。IronWolf™またはIronWolfProハードドライブが必要、ということですかね。
機能追加は、この1件だけです。
続いて、バグフィックス。
– Users could not start the TS-x32PX or the TS-x32PXU series via Wake-on-LAN (WOL) after updating the firmware to QTS 4.5.3.1652.
QTS 4.5.3.1652 以降、TS-x32PX、TS-x32PXUで、WOLが出来ていなかったようです。
実際のところ、NASをWOLで起動させるニーズって、どれくらいあるんですかね。常時稼働ではなく、バックアップのように周期的にしか使用しない、というような感じでしょうか。さすがに、「使いたい→WOLで起動」は、待ち時間が長くて現実的ではない気がします。
– VMware ESXi 6.5 could not connect to the iSCSI targets on the TS-EC1080 after users updated QTS to 4.5.4.
– Users could not connect to iSCSI LUNs protected by CHAP authentication after updating QTS to 4.5.4.
QTS 4.5.4 以降で、iSCSIに接続できない不具合が2件ほどあったようです。以前、一時的に ESXi 7.0のストレージに、NASの領域を使っていたことがあったのですが、使い続けていれば、支障があったのかも、ですね。
– Users could not download applications from the App Center when the NAS was in an IPv6 environment.
NASをIPv6環境で運用している場合、AppCenterからアプリケーションをダウンロードできなかった、とのこと。
これ、どれだけの方が気付いたんでしょう。なんだかんだと、まだまだIPv4ですね。なんて言ってると、時代に取り残されるんでしょうけど。
というわけで、バグフィックスが中心ですし、アップデートしておきます。