QNAPのOS QTS 5.0.1.2194 Build 20221022 リリース

QTS 5.0.1.2173 Build 20221001 へのアップデートだろうと思って、それを実行したら、5.0.1.2194 Build 20221022 になってました。。

変更点は?

あれ?おかしいな、と

を見返すと、下の方に2194のリリース案内が載っていました。

アップデートしたのは10月27日なので、まさにホヤホヤだった、ってことですね。

自動アップデートの設定をしているNASですら、まだアップデートされてませんでしたし(28日の午後時点で、そのNASもアップデートされていることを確認済みです)。

で、変更された内容ですが、今回は盛りだくさんです。

セキュリティアップデート

Applied multiple security updates to further enhance system security.

詳細が書かれているわけではありませんが、複数のセキュリティアップデートが盛り込まれているようです。

機能強化

「ストレージとスナップショット」で、2点の強化があったようです。

Storage & Snapshots now provides an option to delete older snapshots when you free up space for a storage pool.

ストレージプールを解放するときに古いスナップショットを削除するオプションが出来たようです。

Improved the user interface and workflow of Snapshot Manager to enhance usability and user experience.

スナップショットマネージャが使いやすくなった、ということですね。

残念ながら、NASの運用開始時、スナップショットの良さが理解できてなかったので、そのまま無しで運用して、今に至ります。もちろん、リカバリーを放棄したわけでは無く、バックアップは取ってますので、最悪の事態は防ぐことが出来ると思ってます。

なので、スナップショット関連の機能向上は、正直、よく判らないですね、すみません。

バグフィックス

続いては、バグフィックス。こちらは、大量に列挙されてます。

その数、33個。

全部の紹介は無理なので、私自身が気になったものをいくつかピックアップしたいと思います。

Fixed an issue in PHP that was caused by the incompatibility between the current PHP version running in QTS and the PHP Extension 1.0.0 package installed in App Center.

QTSのシステム自体で動作しているPHPのバージョンと、App CenterにインストールされているPHP 拡張機能 1.0.0 パッケージとの間で、不整合が生じている、ということなんでしょうね。どのように修正したのかは判りませんが。

– Fixed an issue where users could not move files from search results to another folder in File Station.
     ~
– Fixed an issue where users could not copy or move files from search results to another folder in File Station.

まで、File Stationに関するバグ修正の話が、10個続きます。

1つの機能の不具合が集中して改善される、というのは珍しいですね。とあるバグの修正をして、リリース前に関連するテストをしたらいっぱい見つかっちゃった、みたいな感じなんでしょうか。ともあれ、今回のアップデートでこれらすべてが改善出来ているようです。

その中で気になったのが、これ。

Resolved an issue where users could not copy or move a file to a location where a folder had the same name as the file.

ファイル名と同じ名前のフォルダーがある場所に、ファイルをコピーまたは移動できない問題を解決した、と。

とあるフォルダに、既にフォルダーがある状況で、そのフォルダ名を仮にAとすると、その同じ名(A)を持ったファイルは、そのフォルダにコピーも移動も出来ないのは普通じゃないのかな、と。

そういうことじゃないんですかね。。

File Station 以外にはこんなものも。

Fixed an issue where shrinking a volume might occasionally cause data loss.

ボリュームを縮小したときに、データが消失するする問題を解決した、と。

さらっと怖いことを書いてますね。そんなことがあったんですか。。

Fixed an issue where QuLog Center would display an unexpected error message if users selected a volume whose name contained a space as the destination for log retention.

ログ保存先として名前にスペースが含まれるボリュームを選択した場合、QuLog Center が予期しないエラー メッセージを表示する問題を修正したとのこと。
なんか、ありがちなバグですね。名前を引数で渡してコマンドを実行したら、スペースから後の部分が別の引数と解釈されて…とか。

ソフト設計者としては、そんな名前付けるなよ…という感じなんでしょうね。

でも、そんな人が市場にいるから、不具合として指摘される、と。設計者の立場としては残念ですが、こうしてシステムが堅牢になっていくわけですから、いいことですよね。

他にもいろいろ不具合が解消されているようです。

働かない自動更新

現在、自宅で稼働中のQNAP NASは3台。

うち2台は、既に5.0.1になっていますが、1台は、5.0.0.1891。2021年12月リリースのバージョンです。

自動更新の確認用に、と「推奨バージョン」での自動更新を設定していましたが、この10ヶ月間、動きなし。

「最新バージョン」にもチェックを入れていたNASは、順調に自動更新されていましたので、「推奨バージョン」だけでは、新しく保つのは難しいんですかね。

さすがに10ヶ月以上放置するのもセキュリティ的にいかがかと思うので、そろそろ5.0.1に上げておきたいと思います。