QNAPのOS QTS 5.2.7.3256 Build 20250526 リリース

いろいろとバタバタしてたので、Qfinder Pro を立ち上げたときに稼働中のNASにバージョン更新の通知が出ているのは気になっていたものの、手付かずになってました。

最下段(TS-228A)は、現状の 5.2.5.3145からアップデートありの表示(↓New)。中段のTS-228Aは、前回手動でアップデートした 5.2.6.3195からアップデートありの表示(↓New)となっています。

最上段のTS-233は、自動アップデートされて 5.2.7.3256になってますね。

今回は、この 5.2.7.3256の話となります。

前回、5.2.6.3195のリリースについて書いたのが、先月(9月)中旬でした。

で、5.2.7.3256のリリース日は、というと…。

変更点は?

ひとまず、5.2.6.3195 のTS-228Aの管理画面からログイン。

5.2.7.3256 Build 20250913…。ということは、ビルド日は9月13日ということ?

変更ログのリンクをクリックしてみます。

ページトップに、

とありますので、恐らくはビルド日が9月13日で正式リリース日が9月25日だった、ってことでしょうか。

前回の記事を書いた直後ですね。というか、ビルド日は記事を公開した日よりも早い…。

今回も、実は既に次期バージョンが出来上がってるんじゃないかと冷や冷やしてたりしますが、自業自得です。。

さて、それはともかく、変更内容ですが、まずはセキュリティアップデートから。

セキュリティ更新

Applied multiple security updates to further enhance system security.

これは、いつもの通りですね。

変更されてはいますが、具体的な内容の記載はありません。

新機能

続いては、新機能。

Control Panel
  • When performing a firmware update, you can now choose to automatically install required app updates, ensuring a smooth app experience after the firmware update is complete.

ファームウェアのアップデート時に、必要なアプリのアップデートを自動的にインストールすることを選択できるようになったそうです。

ファームウェアに伴うアプリのアップデートとが連携する、ということですね。

これまで、ファームウェアのアップデートをした後の起動時にアプリのアップデートが必要です、のような通知が出ていたことを記憶してます。

こんな感じですね。

これ、実は今回のアップデートが完了したTS-233での表示なんですが、アプリの自動アップデートは「次回のアップデート時に」ということですね。

QTS 5.2.7.3256 のファームウェア更新 設定画面
QTS 5.2.6.3195 のファームウェア更新 設定画面

5.2.7 へのアップデート後は、「ファームウェアの更新後にアプリの必要な更新を自動的にインストールする」の項目が追加されていて、チェックが入っているようですね。

次回の更新での扱いが楽しみです。

とはいえ、アプリに関しては App Center の更新設定画面で

このように設定されているんですけどね。これで自動アップデートされないアプリは、ファームウェア更新での設定でも自動更新されないんでしょうか。ちょっと気になるところです。

機能強化

続いては、機能強化。こちらは、3つの項目が挙げられています。

Control Panel
  • Added a setting in “Control Panel > System > Hardware > General" that allows users to enable or disable the IR sensor on supported NAS models, helping reduce unexpected system restarts that the IR sensor may cause.
Domain Security
  • Simplified the setup process for Azure Single Sign-on (SSO) and updated the feature name to “Microsoft Entra ID Single Sign-on (SSO)".
NFS Serviece
  • Adjusted the default settings for NFS host access to enhance the security of NFS exports.

一つ目は、「コントロールパネル> システム > ハードウェア > 全般」に、IR センサーを有効または無効にできる設定が追加されたということです。NASに接続できるリモートコントローラーなんてあったんですね。

IR センサーが原因となる予期しないシステムの再起動を減らすことができる、ということなのですが、TS-233は対応していないので、そもそも、この項目が表示されないようです。

他にドメインセキュリティとNFSサービスでの機能強化が行われています。気になる方は、公式サイトのチェックをお願いします。

バグフィクス

今回は、3項目だけですね。

いつものように、ARM64系のNASを使用する私が個人的に気になった項目だけをピックアップしてご紹介したいと思います。

と言いつつ、ドメインユーザーに関するもの2つと、コンテナサービスをUSB-LANアダプターで使用している場合という限定された問題ですので、詳細は触れずにおきたいと思います。こちらも、気になる方は公式サイトをご確認ください。

バグフィクスの項目が、以前までと比べて、特定の条件のものになり、かつ、数が減ってきたように感じます。収束してきたって感じですかね。

日々バグフィクスを行いつつ、新たなバージョンの開発を行われていることに頭が下がります。

というわけで、アプリの自動更新など、機能強化もありますので、今回は全機種とも手動でアップデートしておこうかと思います。