迷惑メール、送信時には気を付けて

こんなタイトルですが、迷惑メールを送信しましょう、という内容ではありません。

あまりにも妙なメールが届いたので、注意喚起と共に紹介したいと思います。

画像つきメール

最近は、広告系などは特に、HTML形式でのメールが増えています。

メールの中に画像があると、やはり読んだ(見た)ときのインパクトが違いますからね。

その画像、(多くの場合)メールに添付されているわけでは無く、画像のURLが指定されていて、メール閲覧時にそのURLを参照しに行きます。

そのこと自体はよくあることなので問題ないのですが、問題は、その接続先です。

例えば国内の有名企業「Panasonic」が運営する「Panasonic Store」のメールですと、

https://ec-plus.panasonic.jp/store/page/pc/hmail/common/img/*****.jpg

のように、自前のサーバに参照しに行きます。

JR西日本でも、

https://www.jr-odekake.net/mail/melmaga/*****/img/*****.jpg

こんな感じですね。

もちろん、必ずしも自社管理サーバかというとそうでもなく、大手でもトヨタレンタカーだと

https://*****.*****.*****.windows.net/*****/img/melmaga/*****/*****.jpg

このように、クラウドサービスを利用しているところもあります。

今回話題にしたい Amazonの場合ですと、注文受付の時などにも発信されるメールの左上にあるロゴは、

http://g-ecx.images-amazon.com/images/*****/*****/*****/*****/*****/logo.png

このように images-amazon.com のドメインを持つサーバを参照しています。

迷惑メールの場合は

だったら、これで迷惑メールと公式メールを分けられるのでは?と思ったのですが、サーバの方も、画像参照の際に、いちいち本当のメールかどうかをチェックしておらず、迷惑メールに記載されていた画像ファイルのURLも

http://g-ec2.images-amazon.com/images/*****/*****/e-mail/logos/a_jp_prime_logo_48.gif

とホンモノ(だと思います。ホンモノのプライムのロゴ付きメールを受信してませんので…)。

なので、それだけで区別するのは難しいようです。

中には、こんなものもあります。

このメールの画像URLは、

https://i.postimg.cc/zXT72zBk/QQ-20191124213331.jpg

でした。こういう、無料で利用できる画像共有サイトを利用しているものもあります。

こういうのなら、区別できそうですね。

が、そんな中、ロゴすら表示されない迷惑メールが届きました。

タイトルは「Amazonプライムの自動更新設定を解除いたしました!番号:195946362927」という、よくあるものです。

左上の「logos」とあるところに表示されるはずの画像URL。それが、これ。見た瞬間、目が点になりました。

file:///E:/压缩包/新星发件/超级邮件群发机13.2正式版%20-%20副本/Ұ

PCのローカルフォルダじゃないですか。

しかも、中国語だし。

何を書いているのかというと、英語に訳すと

file:///E:/Compressed Package/New Star Mail/Super Mail Group 13.2 Official Version%20-%20 Copy/

という名前のフォルダ。そう、フォルダしか指定してなくて、ファイル名が無いんですよね。

まぁ、あったとしても、どこの誰ともわからぬPCのEドライブには、参照しに行けないですが。。

それに、ロゴの次にある画像「baofu」って、「Protect」の中国語です。

どんな画像が用意されていたのかは判りませんけどね。

とはいえ、実は、このメールで一番驚いたのは、そこではなく、文末でした。

「商品の露出」って。

言いたいことは判りますが、ユーザに送るメールに書くべき内容では無いと思いますね。

いかにユーザの購買行動に結び付けるか、という会社内部での議論をするときには使うかとは思うのですが。。

皆さんも、不思議なメールにはお気を付けください。