24系25形 寝台特急「瀬戸」(KATO 10-2219)

寝台特急「瀬戸」というと、電車化された「サンライズ瀬戸」が走り始めてこの7月で28年となり、客車時代の記憶はすっかりと過去のものとなった印象があります。今回は、その客車(24系25形)時代の「瀬戸」について書いてみたいと思います。
寝台特急「瀬戸」
列車そのものについては、TOMIX 98802「国鉄 24系25-100形特急寝台客車(はやぶさ)セット」と 9538「国鉄客車 カニ24-100形(銀帯)(T)」を使用して寝台特急「瀬戸」として走らせた話に書いてましたね。
その記事の中にも書いてましたが、
振り返ってみると、24系25形時代は21年弱でしたから285系化されてからの方が長くなるんですね。このまま行けば来年2024年11月には、寝台特急「瀬戸」の客車(ブルートレイン)時代の期間(26年)を追い抜くことになります。
10系寝台車(一部試験的に14系寝台車も)使用した夜行急行「瀬戸」が20系を使用した寝台特急「瀬戸」になった1972(昭和47)年3月から、サンライズとなった1998(平成10)年7月までが26年。その期間よりも「サンライズ瀬戸」として走り続けている期間の方が長くなったんですよね。
いつまでも(可能なら車両更新も実施して頂いて)走り続けてもらいたいものです。
「サンライズ」の話はこちらも併せてご覧ください。
でも、今回は24系25形のお話です。
客車時代の最晩年は、1990(平成2)年3月改正から導入された、オロネ25-300のシングルDX、スハ25(オハ25)-300のロビーカーを連結した華のある姿でした。
1977(昭和52)年10月改正から24系25形で近代化されたものの全車開放B寝台のモノクラス編成となってましたからね。
1~7号車は下関運転所所属の基本編成、8~13号車は広島運転所所属の付属編成として走り始めましたが、1994(平成6)年12月からは全車下関所属に変更となっています。これは、共通運用としていた「あさかぜ」の付属編成の広島回転がなくなり、全車東京-下関間となったこととつながっているんですが、13両全車が東京-高松間を走っていた「瀬戸」には直接関係のない話ですかね。
オロネ25-300はまさに「瀬戸」「あさかぜ3・2号」用としてオハネ25-100から改造された車両です。「瀬戸」が一足先にサンライズ化で客車での運用が無くなったことから、一部の車両が宮原総合運転所(現・網干総合車両所宮原支所)に移り、「日本海」として函館まで足を延ばしていました。
面白いのは スハ25-300 ですね。東京-下関・高松間という、直流区間しか走らない列車専用として、パンタグラフを設けて、静止形インバータ(SIV)で24系客車のサービス電源の三相交流に変換する設備を備えた車両です。ディーゼル発電機ではないのでコンパクトな機器室に収まりますので、大部分はラウンジとして、さらには一部シャワー室として、編成の中ほどに組み込まれました。
いろいろネタのあるスハ25-300ですが、種車が12系のオハ12というのも面白いですよね。屋根上の形状が独特です。
さらに面白いのが、パンタグラフのないオハ25-300も、同じくオハ12を種車として作成されたことでしょうか。こちらは、当然編成の中にカニ24の電源車を必要としますが、スハ25-300を連結した編成と同等のサービスを提供する必要があるため、設けられた車両となります。
そもそも、スハ25-300を作成したのは、「トワイライトエクスプレス」の増備のためにカニ24が必要だったから、ということのようで、確かに、スハ25-300と同じ数だけ、カニ24-100が宮原へと移動してます。
通常、カニ24とともに使用されるオハ25-300の代わりにスハ25-300が入ることもあったようで、そのときにはサービス電源はカニ24で発電されますのでスハ25-300はパンタグラフを下ろして走行していたようですね。
そのスハ25-300が登場したことでカニ24-100の連結が不要になったことから無くなってしまったのが荷物を収容するスペース。
そのために改造して作成されたのが、オハネフ25-300です。オハネフ25-100を種車として、車掌室側に荷重3tの荷物室が設けられています。
オハネフ25の100番台は車掌室が東京方を向くように(九州方に連結されたカニ24と背を向ける形で)制限された片栓構造ですが、300番台はそれとは逆向き(九州方に車掌室)に出来るよう、改造されています。
…って、そりゃそうでしょう。
いくらオハネフで中間側にもテールライトがあるとはいえ、あの妻面を最後尾にして走って欲しくは無いです。。
と、「瀬戸」「あさかぜ(3・2号)」に特化した3両の話を書きましたが、実は、旧製品の KATO「10-033 24系ラウンジカーセット」として、ユーズドの製品を手にして「あさかぜ」として走らせた話を書いています。
いろいろと無理やりな加工をしていますし、ラウンジカーに室内灯も入れられない旧製品ですし、今回の購入は特に悩まなかったですね。
KATO 10-2219 24系25形 寝台特急「瀬戸・あさかぜ」 7両基本セット
というわけで、いよいよ模型の話です。

基本編成の7両ですが、「瀬戸・あさかぜ」のうまみを凝縮したようなセットですね。
このセットは、下記の車両で構成されています。
1号車:オハネフ25-302
2号車:オハネ25-207
3号車:オロネ25-304
4号車:スハ25-302
5号車:オハネ25-158
6号車:オハネ25-175
7号車:オハネフ25-147
特徴的なオロネ25-304とスハ25-302が金帯で、他は銀帯となります。
では、代表的な車両を写真と共に紹介してみたいと思います。
1号車:オハネフ25-302

比較のために、後程紹介する予定のオハネフ25-153の写真を。

100番台の乗降ドアが荷物搬入用の引戸になり、最初の寝台区画が荷物スペースになっていますね。元の2区画目が片側2段のベッドに変わっていて、そこに新たに乗降デッキが設けられているようです。
なので、見た目に劇的な違いというほどではなく、逆に、よくこれだけの変更で、カニ24-0と同じ3tの荷物スペースを確保できたな、という感じです。

300番台の車掌室側からの撮影です。
ベースが100番台なので切り落としたような真っ平らな妻面ですね。カプラーは標準でアーノルドカプラーですが、交換用のKATOナックルカプラーが付属しています。中間連結面はKATOカプラー密自連形です。
向かって右側、テールライトの内側にある穴は、300番台だから設けられているものではなく、KE70ジャンパ栓取り付け用のもの。異常時に、牽引機関車からスハ25-300のパンタグラフを降下できる回路が設けられたんですが、その機関車との接続用のジャンパ栓です。
なので、上り列車時に機関車と連結されるオハネフ25-100にもあります。
2号車:オハネ25-207

続いては、開放B寝台車のオハネ25。100番台ですね。
写っているのは通路側になります。

この車両に限らずですが、ドア上の★★★や、B寝台の文字、号車サボがきちんと印刷されているのがいいですね。
個人的には他の列車に組み替えたりするので、号車サボの存在は微妙なところではあるんですが、あるとリアリティが増すので、否定はしません。どのみち、走らせていると号車の数字は気にならないですしね。
号車サボ、「晩年は黒ベースの白文字じゃなかったっけ?」という方のために貼り替え用のシールも添付されています。
3号車:オロネ25-304

こちらは、金帯のオロネ25-304。同じく下関運転所に所属のオハネ25-157からの改造です。こちらも通路側になるんですが、窓の配置が変わっているのが判ります。
でも、窓の位置が大きく変わっているのは、こちらよりも客室側、ですね。

均等に並んでいるのかと思いきや、2窓ずつがセットになって並んでいます。隣り合う部屋どうしでコネクティングルームとしても使用できる構造になっているためベッド位置が部屋ごとに交互になって、その結果として窓位置が偏ってるんでしょうね。
通路側の写真で左側となる窓が塞がれているあたりはA個室利用者向けのシャワールームとなります。
4号車:スハ25-302

続いては、この編成で最も個性的な車両、スハ25-302です。
スハ25-302は宮原客車区のオハ12-350を種車として改造された車両で、屋根上のAU13A型冷房装置はオハ12時代の6基のうち3基が残されています。PS16形パンタグラフが2基搭載されているので、一見、電車からの改造に見えるのが面白いところです。
車両の反対側はさらにユニークです。

窓が埋められて大型ルーバーのあるあたりが、機器室。2基のSIV(静止形電力変換装置)が設置されています。

この機器室とは反対側にシャワールームが設置されています。なので、窓が中ほどにしかない、という一風変わった造りになってるんですね。
その、窓のある車両の中ほどはラウンジとなっています。実車の写真は、こちらに1枚だけあります。
7号車:オハネフ25-147

5号車と6号車は、2号車と同じオハネ25-100ですので、省略させて頂いて、7号車のオハネフ25-147です。
編成の向きで写真を撮っていますので、右側が基本編成では最も東京寄りとなります。が、「瀬戸」は基本的には付属編成ともども高松へと行きますので、編成端になることはないんですね。
でも、嬉しいのが、この車両にもトレインマークとテールライトが付いていて、きちんと点灯するんですね。

「あさかぜ3・2号」では、1994(平成6)年11月までは付属編成が広島回転でしたので、広島-下関間は基本編成の7両だけで走るわけですから最後尾となります。
もっとも、付属編成を連結したときに点灯しているとよろしくないので、この車両に限り、消灯スイッチが付いています。

そうなんです。同じトレインマーク・テールライト点灯のオハネフ25どうしなのに、仕様が違うんですね。
13号車のオハネフ25-153は、常に点灯して、消灯スイッチはありません。1号車のオハネフ25-302も消灯スイッチなしです。
付属品の紹介は後回しにして、増結セットの方の紹介を先に。
KATO 10-2220 24系25形 寝台特急「瀬戸・あさかぜ」 6両増結セット

構成は、
8号車:オハネ25-162
9号車:オハネ25-200
10号車:オハネ25-187
11号車:オハネ25-196
12号車:オハネ25-169
13号車:オハネフ25-153
の6両。
ごくごく普通の24系25形車両(JR時代)です。
勢いに任せて、ラウンジカーのある「瀬戸・あさかぜ」だ、と基本セットと増結セットを予約していたんですが、この増結セットを開けてみて、「あれ?」と。
思い入れの強いはずの「銀河」は、セット購入を見送ったのに。。
個人的などうでもいい話ではありますが、こちらの編成は「あさかぜ」(1往復になった後)に実際に乗車した編成そのものですが、乗車した「銀河」は24系25形でも、0番台(オハネフ25の折妻)の印象が強かった、というのが購入見送りの一因になったのだと思います。
もちろん、13号車のオハネフ25-153は「瀬戸・あさかぜ」のトレインマークが付いていますし、KE70のジャンパ栓もありますから、他の車両での代用は難しいんですけどね。
というところで車両の紹介に移りたいのですが、8号車から12号車のオハネ25-100は、2号車と同様ということで個別の紹介は割愛させて頂きます。
13号車:オハネフ25-153

この写真は、1号車のオハネフ25-302との対比のために使用したものとなります。なので、編成の向きとは逆ですね。

見た感じは、7号車のオハネフ25-147と同じですが、そこでも書いた通り、この車両には消灯スイッチはありません。最後尾として使用することが前提の車両となります。
ちなみに、トレインマーク変換装置を使用すると、3両のオハネフ25共に

左が「あさかぜ」、右が「瀬戸」。

左が「臨時」、右が「無地」(白飛びではなく、無地)と切り替えることが可能です。
付属品
まずは、基本セットの付属品。

左から、ジャンパ栓×2、(並べ方が変ですが)交換用ナックルカプラー×2組、ドライバー、ジャンパ栓付カプラー取付台×2です。

増結セットの方は、オハネフ25が1両なので、基本セットの半分、ですね。
が、基本セットと異なるのが、密自連カプラーセット、です。これについては後ほど。
これらのパーツと、この行先表示シールが、基本セット・増結セットともに1枚ずつ入っています。

解像度を落としているので肝心の説明には不十分なんですが、号車サボは黒地に白抜き文字です。

このスタイルのものですね。
パーツの取り付け
編成端のカプラー交換
最低限やっておく必要があるのが、編成両端のアーノルドカプラーを付属のKATOナックルカプラーへ取り替えること。
カプラー取付台と床下ユニットの隙間にドライバーを挿し込んで取付台を外します。

取付台を上下逆さまにし、上面に出ている細長い突起(フック)を内側に倒すようにしながら、下向きへと押し出すとカプラー押さえが外れます。

外したカプラー押さえからアーノルドカプラーを取り外し、代わりにナックルカプラーを取り付けます。板バネが外れやすいのですが、外れてしまっても大丈夫。屏風状に折られた板バネの出ている方(凸側)を前(カプラー側)になるように取り付けます。カプラー押さえには、板バネの両端部分に差し込むすき間がありますので、そこに差し込めば元通りです。
ナックルカプラーを取り付けた後は、元の取付台ではなく、ジャンパ栓付カプラー取付台へと装着します。

それを床下ユニットに取り付ければこの通りです。

1号車と13号車はこれでOKです。
7号車のカプラー交換
7号車は、というとこんな状態。
左の7号車はアーノルドカプラー。右の8号車はKATOカプラー密自連形です。

7号車はテールライトも点灯するオハネフ25ではありますが、基本的には編成の中ほどに入る車両となるため、8号車との連結のために密自連形のカプラーに交換する必要があります。
これは先ほどのナックルカプラーへの交換よりも簡単で、カプラー取付台ごと増結セットに付属の密自連カプラーセットに交換するだけです。
そうなんです。基本セットの7号車に取り付けるためのオプションが増結セットに入っているんです。
まぁ、増結セットを購入しなければ7号車が最後尾になるわけですから密自連形カプラーは不要ですし、理には適ってます。
ジャンパ栓取り付け

今回も、ジャンパ栓には、先に黒い油性ペンでホース部分に着色しています。このひと手間は大きいと思っています。

編成端の1号車、13号車はこのホース付きのもので良いと思うのですが、問題は7号車。
これって、妻面にあるのは栓納めなので、8号車が連結されている状態では床下間でジャンパされているので、ホースの無い栓だけを取り付けるべき?
なんですかね。。

カプラーを密自連形に交換した後なので、なんか、完全に中間車両に見えます。もちろん、消灯スイッチはOFFに切り替えています。
それはともかく、このジャンパ栓の取り付け、めちゃくちゃ苦労しました。
説明書に「ツマミを残したままランナーから切り離し、取り付けてからツマミをもぎ取ってください。」とあるので、「まりも」のときと同じく、楽勝かと思っていたんですが。。
ツマミ部分と本体との接合部があまりも貧弱で、ツマミを持ってジャンパ栓を本体の穴に差し込もうとしてもツマミが折れ曲がるんですね。全然力が伝わらないんです。
ピンセットでも持ちづらく、パーツピッカーでも押し込むには形がいびつなので難しいんです。
で、しばらく格闘して分かったのが、車両の端に取り付けた「まりも」のときと違って「貫通ホロが邪魔」なんですね。なので、ボディを外して貫通ホロをはずして、妻面を平らにして(障害物をなくして)、ようやく取付が完了しました。
なんか、びっくりするくらいに時間を費やしてしまったので、時間の都合上、今日は写真の撮影だけになりそうです。

ほぼ見えない、これを取り付けるためだけに。。
東京行き 上り寝台特急「瀬戸」
そんなわけで、大半径カーブレールに280mmの直線レールを数本足して(円形ではないです)、静止画の撮影だけしました。
オハネフ25-302を最後尾にして走る東京行き寝台特急「瀬戸」です。

3両先、4号車のパンタグラフが見えますね。
そのあたりをズームで。
3号車、オロネ25-300の特徴的な窓割も相俟って、「瀬戸・あさかぜ」らしい外観です。

その反対側を。

カーブの外側ですが車両間の隙間が小さく見えるのは、カーブが大半径というのと密自連カプラーのおかげでしょうね。
独特と言えば最後尾のオハネフ25-300も。

「瀬戸」と言えば、カニ24-100を連結する編成は車掌室が常にカニ24と逆方向(東京方)を向いていたので、全車ともに通路側・ベッド側が揃って、海側(概ね南側)の窓が24系25形の100番台にもかかわらず通路側の天地寸法の大きい窓で揃っていました。
オハネフ25-300はこの編成で唯一、海側にベッドがありますので、窓の天地寸法が小さいんですね。
ドアではなく、「そこ?」という話ではありますが。
最後の写真はカーブを走る「瀬戸」。いい感じの写真になりました。

というわけで、実際には「走らせる」時間が取れませんでしたが、近いうちに走らせたいですね。
旧製品ではスハ25-300に室内灯を付けられませんでしたが、今回の製品は設置も可能ですので、そのあたりの整備をして、走らせたいと思います。
そのときは、実際に乗車した「あさかぜ」として、ですかね。



















