KATO 24系/14系 寝台特急「富士」

5月下旬に発売されたKATO 24系/14系の寝台特急「はやぶさ・さくら」を、2週間前に紹介しました。

東京-熊本を走っていた24系「はやぶさ」と、東京-長崎の14系「さくら」が、東京-鳥栖間を併結で走っていた頃ですから、1999(平成11)年12月~2005(平成17)年3月までのおよそ5年間の姿ですね。

栄光の寝台特急「富士」

24系の「はやぶさ」編成が熊本運輸センター(当時)=熊クマ、14系の「さくら」編成が長崎車両センター(当時)=崎サキと、それぞれの終着駅にある車両基地に所属していましたので、「はやぶさ」「さくら」の車両基地としては納得なのですが、この24系 熊クマ 9連+14系 崎サキ 6連の15両編成が、同じ時期、寝台特急「富士」として走っていました。

東京-大分の全区間、分割・併合するわけでもないのですが、車両運用の都合だけで、集中電源方式の24系と分散電源方式の14系が併結運転するというスタイルとなっていました。

なんせ、この頃、既に東京駅発の九州ブルートレインは、「はやぶさ」「さくら」「富士」の3名称、列車としては2本だけになっていましたからね。

メンテナンスのことなども踏まえると、集約させた方が効率的だったということなんでしょう。

遡ってみても、寝台特急「富士」は、国鉄時代の品川運転所(当時)=南シナから、JR移管を前提として1986年11月にカニ24を含む基本編成7両が鹿児島車両所(当時)=鹿カコに、オシ24を含む付属編成7両が、熊本運転所に名称変更される前の熊本機関区=熊クマに配置換えされて以降、大分が所属となったことはなかったんですね。

もちろん、移管当時、基本編成は既に宮崎止まりで西鹿児島には顔を出すことはありませんでした。

個人的には、オロネ25・オシ24が基本編成に含まれて西鹿児島まで走っていた1976年10月までの姿が、24系化以降で最も「富士」の威厳があった時代かと思うのですが、1990(平成2)年3月から1993(平成5)年3月の南宮崎まで走っていた頃、付属編成とはいえ、食堂車のオシ24、ロビーカーのオハ24-700、A個室オロネ25、B個室オハネ25-1000を含めた15両で走っていた頃が、一番ゴージャスだったのかもしれないですね(1997年11月まで同じ編成での運転ですが、1993年3月に食堂車の営業が休止されました)。

食堂車こそ外れましたが、大分止まりとなることで付属編成を切り落とすことなく全区間を15両で駆け抜けた24系+14系の時代も、それに次ぐゴージャスな時代だった、ということでしょう。

というわけで、その15両編成を、今回走らせてみます。

ナックルカプラーのTN化対応

前回は東京発の下り「はやぶさ・さくら」として走らせましたのでTOMIXのEF66に牽引させるために九州寄りのカニ24のカプラーを、TNカプラーに連結させるための加工を行いました。

が、今回は上り「富士」として走らせるために14号車のスハネフ14の車掌室側のナックルカプラーをTN化対応してみます。

下り「富士」だと、14号車のトレインマークを「富士」に変えるだけで終わっちゃいますからね。。

左:加工済みカニ24
左:加工前スハネフ14

加工するとEF66のTNカプラーが客車のナックルカプラーにしっかりと噛み合っているのがわかります。

というわけで、今回もナックルカプラーに加工します。

スハネフ14からカプラーセットを取り外し、ナックルカプラーを取り出します。

ナックルカプラーの突起部を切り落とし、その付け根あたりに、0.5mmのピンバイスで穴を開けます。そのあとで、0.8mmの穴を少しだけ広げて掘ります。凸のような感じですね。

これを元通りにくみ上げれば…

完成です。

穴をもう少し広げてあげるとカニ24のように密着した感じになるのですが、お好みですかね。連結した後だと、この部分ってよく見えないですし。

「富士」ヘッドマーク

EF66を飾るのは、やっぱり山型のヘッドマーク。

TOMIXの純正パーツ、 0851「ヘッドマーク(EF66用・A)」です。

「あかつき・彗星」を使用したので、その残りです。

というか、EF66用はA・B・Cとも同じ金型を使用しているんでしょうね、すべてに山型の「富士」が含まれています。

ところで、この富士の白枠、ちょっと太すぎじゃないの?という気がします。

Wikipedia 「富士(列車)」の項より画像の一部を引用

それよりも、色合いの方が問題かも。。もうちょっと濃い色のほうがしっくりくるかも、ですね。

今回も『RM MODELS 6月号(No.333)』の特別付録「映える撮影用背景紙」を使用させて頂いています。

せめて、EF66の青よりも濃い方がよかったですかね。

動画と写真

まずは、クロッシングレールを渡る様子から。

面白い画角かとは思うのですが、ちょっと揺れすぎ。

模型の車両が軽いので仕方がないというところでしょうか。

続いては、駅通過の様子。

15両編成の貫禄という感じです。

写真を何枚か。

東海道ブルトレの雄、という感じですね。

(以前に、山型「富士」よりも「はやぶさ」の方が好き、と書いたかもしれませんが、これはこれで良いです)

そういえば、1年ほど前の昨年5月に購入したKATOの10-855/10-856「24系25形寝台特急「富士」 7両基本/増結セット」は、開封した初日にトレインマークを「富士」から「はやぶさ」に変更してますので、「富士」としての写真を載せてなかったですね。

よく見ればチラッと「富士」が見える写真もありますが…。

そのあとは、この編成はもっぱら「出雲」として走らせてますし、何より回転式のトレインマーク変換装置を取っ払ってますので、もはや「富士」を見ることもできません。

なので、カニ24の「富士」がかなり新鮮です。

最後に、12系を牽引するEF65-1000と。

というわけで、EF66の寝台特急「富士」を走らせたお話でした。

富士といえば、九州内はED76だけでなく、EF81-400も牽引していましたよね。

せっかく購入したEF81-400。そのうち、「彗星」の短い6両編成ではなく、EF81-400に15両を連ねて走らせてみたいと思っています。