24系25形「はやぶさ」走る
ほぼ1ヶ月前の4月28日。
TOMIXの98753「JR 14系15形特急寝台客車(あかつき)セット」、98450「JR 14系15形特急寝台客車(彗星)セット」を手にし、走行させた話を書きました。
EF65 1000番台+24系25形 寝台特急「富士」
その記事の冒頭に書いたのが、こんな言葉。
2021年9月に鉄道模型趣味を再開してはや8ヶ月。
気になる車両を買い足してきましたが、いわゆる「ブルートレイン」が無かったんですね。
14系15形の「あかつき・彗星」は、ブルートレインが全体的に縮小されていく中で「最後まで頑張った」感のある列車でした。それはそれでいいのですが、昭和の終わり頃、いわゆる「ブルートレインブーム」の頃、ブルートレインが華々しかった頃の車両が欲しい、と思ってたんです。
子供の頃に、鉄道模型を始めたきっかけになった列車でもありますからね。
それが24系25形のブルートレイン。
そんなことを考えているときにKATOから24系25形 寝台特急「富士」が再生産されるという話がありました。
2022年5月~6月頃の発売ということで、予約をしたのが2021年12月のこと。
多少遅れるのかと思ったら、意外にもすんなり5月26日に発売が決まりました。結果的に2ヶ月連続でブルートレインのフル編成を購入することになってしまったわけですが、「後で買おう」が難しい趣味ですから「欲しければ買う」しか無いんですよね。
というわけで、手元にやってきたのが、10-855「24系25形寝台特急「富士」 7両基本セット 」と10-856「24系25形寝台特急「富士」 7両増結セット 」。
写真左がカニ24を含む基本セット。右がオシ24を含む増結セットです。
これを何で牽くか、というと手持ちに無いんです。ロビーカー(オハ24-700)を連結する前の編成ですから、東海道・山陽線内での牽引機はEF66ではなく、EF65-1000。
ならば買うしかない、と、3061-1「EF65 1000 後期形」も同時に購入。なんだかんだと結構な額になりました。
「ED76に牽かせる」という選択肢もなくはなかったんですが、予約した時点ではED76は持っていなかったので、EF65-1000を予約したわけです。
EF65 1000 後期形
KATOの機関車を新品で購入するのは、北斗星色のDD51以来です。
実物を手にしてさっそく走らせてみたい衝動に駆られたんですが、まずは最低限のセッティング。
付属品は、ナンバープレートと「さくら」「みずほ」のヘッドマーク、交換用のナックルカプラー。
ナンバーの選択肢は、
1093 下関
1095 下関
1100 田端
1103 田端
です。右側は当時の配置場所。
特に悩むでもなく1100に決定。
2007年8月に、東京から大阪まで寝台急行「銀河」に乗車した際の牽引機がEF65 1100だったから、というだけの理由です。
前後左右4か所にプレートを取り付けた後、カプラーを交換。
つい最近まで、ごく一部の例外(中古での購入時からナックルカプラーが付いてたEF58)を除いて、機関車は汎用性のあるアーノルドカプラーで使用していました。
が、今回は機関車から客車まで、KATOで揃えたということもあって、見栄えの良いナックルカプラーに交換してみました。
交換方法は手順書通りなので、省略。というか、写真を撮ったつもりなのですが、陰影のバランスが悪く、ナックルカプラーかどうかすら判らないような写真しかなく…。
というわけで、交換後の写真。やっぱり、アーノルドカプラーとは比べ物にならないですね。
24系25形 寝台特急「富士」
EF65を交換したので、当然、客車の方も交換します。
「富士」「はやぶさ」のヘッドマークと、オハネフ24用のジャンパ栓、それにカニ24、オハネフ24用の交換用ナックルカプラーです。
まずは、カニ24のカプラーセットを取り外します。
カプラーセットからカプラー押さえを取り外し、アーノルドカプラーをナックルカプラーに交換します。
板バネが外れやすいので、そこだけが注意点ですかね。
後は元通りに取り付ければ完了です。
カニ24から延びる腕が長い気がしますが、そんなもん、ですかね。
同じように、6号車と7号車間のカプラーも、それぞれ交換。
ちなみに、交換前のアーノルドカプラーの6/7号車間は、こんな感じ。
左側車両の面位置を合わせたので、差がよくわかると思います。
これで、走らせるまでの準備は完了。
トレインマークは、「富士」「はやぶさ」から選択できます。
「富士」が嫌いなわけではないですが、私が子供の頃には、「富士」は宮崎止まりとなっていて、最長距離特急は東京-西鹿児島間の「はやぶさ」だったので、こちらの方が格上感がありました。
今回の製品は、行先表示窓は白塗状態。下記のシールをお好みで貼り付けます。
寝台特急「富士」が日豊本線経由で西鹿児島までを走っていた頃は、「富士」の名前と共に、日本一だったんですけどね。
ちなみに、号車番号は、基本的には各車両とも貼付済みです。
5号車・8号車のシールが用意されているのは、昭和53年まで食堂車が基本編成(5号車)に組み込まれていたから。製品では付属編成(8号車)の号車番号が振られていますので、昭和53年までの編成を再現させるには、5号車のオハネ25と入れ替えて号車番号のシールも張り替える、と。
こだわりですね。
走行シーンを撮影
まずは、駅の通過から。ホーム横から撮影しています。
青一色の14連は気持ちいいです。
EF65も、安定した走りで音も静かですね。
ちょっと残念なのは、最後尾のトレインマークが白飛びしてます。LEDの輝度が高過ぎのような気がします。
せっかくの「はやぶさ」イラストマークなんですけどね。
続いては、駅での停車。
停車は、極めてスムーズに停車できます。
…が。
PWM制御の加減なんでしょうが、停車前にヘッドライトが消えてしまうんですね。
なので、停車中にヘッドライト点灯状態で写真撮影が出来なかったんです。自作パワーパックでの確認なので、製品では試してません。
一方、発車も滑らかです。
動画開始時に左に見えているのが、客車としては前から12両目。スタート時に客車特有の、機関車始動の衝撃が走りますが、安定した滑り出しです。
最後に、先を行く列車の最後尾から、EF65+24系25形寝台特急「はやぶさ」を眺めます。
駅での写真
駅ホーム反対側からの撮影です。
せっかくの客車が影になってますが、EF65の力強さを感じることが出来た1枚です。
ヘッドライトが点灯していれば良かったんですけどね。
EF65のヘッドライトとは真逆で、トレインマーク部分の輝度が高過ぎです。
ジャンパ栓とナックルカプラー化で見栄えは良い感じです。
最後はこんな写真を。
深夜のホームに停車するブルートレインです。
「あかつき・彗星」と違って、特徴のある車両は少ないですが、このシンプルさ(A寝台個室+開放B寝台の2クラス)がこの時代の「ブルートレイン」の特長でもあるわけですから、時代をよく表しているとも言えますね。
今後の展開
昨年12月に再生産ながら24系25形が販売されると知り、すぐに予約したんですが、これを手にする前の4月、TOMIXから新規作成の「国鉄 24系25-100形特急寝台客車(はやぶさ)セット」が今年秋(11月)に発売されるとの情報がありました。
オハ24-700(ロビーカー)が連結されたことで牽引機がEF66に変更となった頃の編成ですから、今回のKATOの製品の「次」ですね。
これも買っちゃうんですかね。。
というわけで、2世代の「はやぶさ」が欲しいわけではないですから、今回のKATOの方は、なんとか「出雲」に出来ないか、と画策中です。
先に買った米子運転所のDD51-1000に付属のヘッドマーク「出雲」を活かしたい、と。
こちらの方で展開があれば、また、記事にしたいと思います。