マルチクリーニングカー(TOMIX 6490)

2026年9月。11年ぶりの5連休となったシルバーウィークの初日に、その1週間前に届いた段ボール箱を開封しました。
届いた商品は、TOMXIの「特別企画品 マルチレールクリーニングカー(トミックス50周年記念カラー)」です。
レールの汚れとクリーニング
2021年の秋に、久方ぶりに鉄道模型の趣味を再開してから5年。この間、子供の頃にかなえられなかった、いろいろな車両を購入し、走らせてきました。
レールの方は、趣味再開時こそ旧製品の「茶色い道床のレール」を使用していましたが、拡張するにあたってPC製タイプ枕木のファイントラックを追加で購入。カーブレールは基本的にはカント付きのレールに置き換え、一部はKATOのフレキシブルレールを使用した大半径カーブレールも日常的に使用しています。直線レールもPC枕木のファイントラックで間に合うことがほとんどで、旧製品は既に使用していません。
つまりは、現在使用してるレールは購入後5年以内のものばかりということです。
なのですが、レールのメンテナンスというのは本格的にやったことが無く、鉄道模型の走行前に敷設して、走行を終えたら解体してそのまま収納、というルーチンですね。
確かに、最初の頃よりは走行中にカクつく車両も出てきているように感じてはいたものの、お座敷レイアウトというのが良くも悪くも、「同じレールを同じ場所に設置することが、ほぼない」ため、レールの汚れを疑うこともなく、車両の集電の問題なのかな?なんて思ってたんですね。
とはいうものの、5年という歳月が経過していることも確かで、やっぱり清掃しないといけないな、と思っていた頃に発表されたのが、これ。「特別企画品 マルチレールクリーニングカー(トミックス50周年記念カラー)」です。

まだ私が子供の頃、国鉄時代の193系車両を模ったクリーニングカーがTOMIXから発売されていたと思うのですが、その頃はさして関心を示さなかったのは、保有しているレールが、オーバルに枝線が1本出ているような規模だったから、でしょうかね。(もっとも、手作業で清掃していた記憶も無いですが…)
レールの総延長が当初の何倍にもなり(すべてのレールを組み込んだ敷設は未だありません)、走行時の状態からも、本格的な清掃を検討しないといけないかな、と思っていた頃の発表でしたから、予約していたわけです。
6490 TOMIX 92007 国鉄193系クリーニングカーセット

トミックス50周年を記念した製品でもあり、記念ロゴがアクセントになっています。
もっとも、一番目立つのは「TOMIX」のロゴですけどね。

全体のカラーリングは50周年なので、DF50をイメージしたものに仕上がっていますが、随所に小ネタも。
「2026-9 新製」の表記や、「1976-2026」という数字は歴史を表してますし、何よりこの車両の車番が「CL50-1039」という、トミックスらしさを表してますよね。
付属品

付属品はこの通り。
いわゆる普通の車両に付属するものとは全く違って、実用品ばかりです。
左から、乾式クリーニングディスク(ヤスリタイプ)×3、湿式クリーニングディスク(布タイプ)×3、下段がクリーナーノズル、ディスクチェンジツール、スポンジ、ハケブラシ各1です。
クリーニングの力
もちろん、ご承知の通り、この車両は見て楽しむもの、走らせて楽しむものではなく(その要素ももちろんあるんですが…)、第一の目的がレールをクリーニングするための車両、です。
どういうことができるのか、というと、
レール上にホコリ・ゴミがある場合 → 吸引クリーニング
レール表面が汚れている場合 → 湿式クリーニング
レール表面がひどく汚れている場合 → 乾式クリーニング
という3種類のタイプのクリーニングが出来ます。
このクリーニング方法を切り替えるために行うのが、ディスクの交換です。

車両の裏側に、丸く見えるのが吸引ファンディスク。これは出荷時に取り付け済みの状態ですが、湿式・乾式クリーニングディスクと交換できるので、付属品扱いとなっています。
どれくらいレール面と接しているのかというと、これくらい。

勾配の変化点でどうなるのか心配になるくらいの低さです。もっとも、吸引はともかく湿式・乾式クリーニングではレールと接していないと意味がないので、これが最適な高さなんでしょうね。
まずは、吸引クリーニングを動かしてみます。
これ、動画である必要があるの?というのはおいといて…。
自作のPWM式パワーパックを停止状態から最高出力へ、それからまた停止状態へと戻しています。
吸われたゴミは、ロータリー車のように周囲にばらまく訳ではなく、こちらに溜まります。

フィルターカバーを外して除去(清掃)します。
D.C.フィーダー直刺し
この写真の左側上部に開いている穴が、D.C.フィーダーN差し込み口です。
クリーニングカー自体は走行用のモーターは持っておらず、動力車に牽引されて走るのですが、その「動力車が走行できないほどレールが汚れている場合に」(という表現を説明書ではされていますが、レールからクリーニング用の電力を得られないほど汚れている場合、と解釈した方が正解かもしれません)、このD.C.フィーダーからクリーニングディスクを回転させるための電力を供給できます。

そうすると、車輪がレールに接していなくても、クリーニングディスクが回転します。
ディスクが既に汚れているのは、レールを吸引した後だから、なんですが、これだけ「吸引の力がある」ということでもあります。
実走に向けて
では、実際に走らせてみましょう。
…なんですが、手持ちの動力車(機関車)って、走行可能な車両は全部、TOMIX車はTNカプラー、KATO車はナックルカプラーに取り替え済みで、アーノルドカプラーの車両は走行できないものだけなんですね。
なので、見栄えにこだわらないはずのレールクリーニングカーではありますが、TNカプラーに交換します。
とはいえ、大掛かりなことはせずに、アーノルドカプラーを0391「密自連形TNカプラー(Sカプラー対応・黒・24個入)」へと交換するだけ。

写真は取替途中のカバーを外した状態です。説明書には台車を外して、とありますが、慣れれば装着したままでも交換可能です。長大編成のブルートレインなどは台車の取り外し有り無しで、全体の作業時間がかなり変わりますからね。
クリーニングモータースイッチ
車両上部にクリーニングモータースイッチがあります。

写真のように、進行方向にまっすぐだと、「ONモード」で、パワーパックの出力に応じてモーターが回転する、通常モード、ですかね。これを反時計回りに切り替えると「CL-POWERモード」となり、低速時でもディスクを高速で回転させることが出来るモードとなります。レールを磨く乾式クリーニングでは安全回路によりこのモードでは動作できないようです。逆に時計回りに切り替えると「OFFモード」でクリーニングディスクのモーターは回転しません。
どれくらいの違いがあるのかを確認してみました。
というのは半分嘘で、機関車に牽引させて動き出す様子を撮影しようとしたら、なぜか走り出さなかったので、ちょうどいいやと両モードを撮影してみた次第です。
まずは、ONモード。自作パワーパックのボリュームスイッチ位置とディスクモーターの回転音に着目しながらご覧ください。
続いては、CL-POWERモード。ONモードと同じ位置までボリュームスイッチを回そうとしたんですが、怖くてやめました。かなりパワフルです。
というところで、実際の走行の様子は、オーバルに敷いたレールでどうぞ。
レールを吸引クリーニング
この動画を見せられても、
「…で?」
という感想しかないかもしれませんが、普通の車両よりも低速なのに大きなモーター音がするのは、牽引機関車の走行用モーター音とクリーニングカーのクリーニングディスク用モーターの音が混じっているからでしょうね。

ちなみに今回は、C280/C317のカーブレールを280mm直線レール5本の両側につなげるだけの超シンプルな線路配置としています。これを、内回り・外回りでそれぞれ何周かしたんですが、

意外と吸引の成果がありました。細かな塵やホコリが入っています。
もちろん、吸引だけでは走行性能が変わるとは思っていません。が、今回は時間切れ。湿式クリーニングは、改めて試してみたいと思います。















