EF64-1030と寝台特急「あけぼの」(TOMIX 12104)

寝台特急「あけぼの」
これまで、何度となく寝台特急「あけぼの」をテーマとして書いてきました。
実際に現役時代の「あけぼの」に乗車したときの話、引退後の車両を使用した旧小坂鉄道小坂駅での列車ホテルに宿泊した話、鉄道模型として走らせた話。
それこそ2010年頃までは全国にブルートレインが走っていたので、大阪に住む私にとって、北東北に向かうブルートレインと言えば「日本海」でしたから「あけぼの」は馴染みが薄かったんですが、最後の純粋な(開放B寝台がメインの)ブルートレインとなってからは一気に親しみを感じるようになった、ということでしょうね。
なので、鉄道模型の趣味を再開してからは、直接、乗ったり接したりしてはいないものの、20系時代や24系24形時代の編成を楽しんでましたね。
晩年の編成は、先に挙げたリンクの通りですが、ひとつ物足りなさを感じていたのが、上越線経由になった後の上野駅を発車するシーンで先頭を飾ったEF64-1000が無かったこと、です。
EF64形1000番台
EF64形は、基本番台(0番台)の2次形を模型として持っていて、中央西線を走る急行「ちくま」などを牽いていたんですが、1000番台がなかなか新製、もしくは再生産されなかったんですね。0番台と違って、側面の前後非対称のボディが独特で、唯一無二の電気機関車という感じがします(EF55は別格ですが…)。
なので、ぜひとも欲しい(模型として走らせたい)と、ずっと思いながらもその機会が無かったんですが、3年前に、今から40年近く前に製造されたTOMIXの2115をユーズドで手に入れました。が、あまりの古さに、その後の出番はほぼ無かったんですね。なんせ、スムーズに走ってくれないので。。
そんなもやもやした気持ちの中、発売が発表されたのがTOMIXの12104「JR EF64-1000形電気機関車(1030号機・双頭形連結器付・長岡車両センター)」です。
※JR貨物仕様の車両は、この間にも多く製品化・再生産されていたと思いますが、あくまでも旅客列車牽引機を待っていた、ということです。
1030号機と言えば、2013年に乗車したときの牽引機そのもの。

これは、買うしかない、と。
と、ここで少しだけ実車の話になります。
EF64形の0番台が登場したのが1964(昭和39)年のこと。1000番台は、その16年も後の1980(昭和55)年に1001号機が製造されています。そこから、1053号機までが製造されています。
0番台と比べて車体長も伸びてますし、機器室の区分けも違いますし、台車も違います。なにより、側面の外観が全く違います。なのでEF64を名乗る必要すらなかったんじゃないかと思いますが、いろいろな事情でEF64の新番台として誕生してるんですね。
とはいえ、主電動機出力、歯車比、重量、基本的な制御方式は基本番台と同一ですから、重連制御なども問題なく、同じ運用が出来たそうです。
1000番台だから上越線運用に入れる、というような条件がある訳ではないので、0番台が「あけぼの」を牽引することもあったということなんでしょうね。
同じ1000番台の中では、大きく3つの世代に分かれていて、1001~1016の1次車が「電気暖房装置付き、(登場時は)前面作業灯なし」、1017~1032の2次車が「電気暖房装置付き、前面作業灯を新設、パンタグラフ変更」、1033~1053の3次車が「電気暖房装置なし、車体・屋根上の一部を変更」となっています。
JR東日本に移管されたのが1001・1029~1032・1051~1053の8両。残りの1000番台45両はJR貨物に引き継がれました。
そのJR東日本の車両のうち、1001のみが高崎運転所で、他は長岡運転所。「北陸」や「出羽」を牽引していました。1990(平成2)年からは「鳥海」も加わりましたが、廃止となる「出羽」「鳥海」に代わって牽引されるようになったのが「あけぼの」です。
当初は0番台の37・38号機も「あけぼの」牽引に当たっていましたが、2010(平成22)年3月の「北陸」廃止以降は1000番台での牽引となったようです。
同じ2次車の中でも特異なのが、1030~1032の3両。電車を牽引できる連結器を備えた双頭連結器が装備されています。
もっとも、実は2013年に乗車した時、さほど1030号機の特殊性を気にしてなくて、連結器部分を意識した写真を撮ってなかったんですね。もちろん、翌朝には牽引機がEF81に替わってますので、上野駅で撮るしかなかったわけですが、その中でも比較的判りやすく写っているのはこのあたりでしょうか。(トリミングと画質補正をしてます)

正面を向いているのが客車牽引用の自連、向かって右を向いているのが電車牽引用の密連、となります。
意識していれば、カニ24との連結部分も撮影してたんでしょうけどね。残念です。もっとも、廃止を3ヶ月後に控えた時期、しかも年末休みの期間でしたので、先頭部分も連結部分も最後尾も、どこもごった返してたので、落ち着いて撮影できる状況ではなかったというのはあります。
TOMIX 12104 JR EF64-1000形電気機関車(1030号機・双頭形連結器付・長岡車両センター)
というわけで、ここからは模型の話です。

先日のEF81についで、2両目の双頭形連結器装備車両です。
が、もちろん、開封直後はアーノルドカプラーです。

肝心のJRマークと電暖灯のアップ写真を撮ってなかったんで、判るのはこの写真くらいなんですが、JRマークの上辺と窓の上辺が揃っているのが1030号機の特徴なんだとか。それと、電暖灯の出っ張りもちゃんとありますね。
JRマークの件は、そうだったけ?という感じなんですが、確かにそうでした。。

続いては、前から見た写真です。

ナンバープレートや前面手すりのための穴ぼこが目立ちますね。完成した姿は後ほど。
付属品

EF81よりもパーツ数が多いですね。
左上から、ホイッスルカバーと信号炎管のランナー、その下がジャンパ栓、右横が前面手すり。その右がナンバープレートの前面用と側面用です。
下段左からヘッドマーク、列車無線アンテナ、アンテナ用穴開け治具、メーカーズプレート、双頭形TNカプラー×2です。
車番決め
ナンバープレートは、たくさん種類があるように見えますが、予備が各2個ずつあるので、選べるのは次の3種類。
・EF64 1030 (川崎重工・富士電機)
・EF64 1031 (川崎重工・富士電機)
・EF64 1032 (川崎重工・富士電機)
…なんですが、選択できる車番で、ここまで悩む必要のない製品は珍しいですね。製品名にもある通り、1030以外は、選択すると実車との違いが出てくるので、1030一択です。
12103「JR EF64-1000形電気機関車(双頭形連結器付・新潟車両センター)」との共通パーツということなんでしょう。1031を選んで、JRマークを剥がして別で用意したJRマークを下にずらして貼る、と、そこまでする方は、ほぼいらっしゃらないでしょうね。。
なので、メーカーズプレートも、「川崎重工・富士電機」一択のはずなんですが、実は悩みました。

字が小さすぎて、どちらか判らない…(笑)
というか、上下どちらかすらわからなかったくらいに字が小さいです。
使用する川崎重工・富士電機は、下段ですね。
上段は、東洋電機・川崎重工。該当する車番でいうと1001~1007・1017~1023・1033~1041のはずですので、ここ最近では製品化されてなさそうな気がします。
パーツの取り付け
ナンバープレートとメーカーズプレートの取り付けの次に、ホイッスルカバーと信号炎管を取り付けます。
EF81のときは、ランナーに付いている治具よりも極小パーツ ピッカーを使用した方が取り付けやすかったんですが、このEF64は、なぜか逆。
ランナーの治具に頼りました。ホイッスルカバーは治具のおかげで超スムーズに取付完了。
ただ、信号炎管はやっぱり難しいですね。そもそも、切り取って極小になった信号炎管の頭部分を取り付け治具の穴に収めるのが一苦労。それでも、EF81より治具を使った方が装着しやすかったのは、EF64のボディ側の取付穴の方が、隙間の余裕が少なかったからかもしれません。パーツピッカーで押し込もうとすると信号炎管の頭の丸みもあって、素直に収まってくれないんですよね。個体差かもしれませんが。
なので、パーツピッカーで取り付け治具に乗せて(これがまた、乗っけるだけでグラグラするものなので、逆さを向けると落ちる)、ボディを逆さに向けて治具を下から近付ける感じで取付穴に合わせます。ボディの穴は角度的に見えません(笑)
ですが、ボディに押し込むにはこの治具が頼りでした。
そんなわけで、両手が塞がるので、取り付けの様子を写真に収めるなど、無理、です。

一体成型ではなく、取り付けだからこそリアル感が出るのは判りますが、毎回気苦労を感じるパーツですね。
続いては、前面手すりとジャンパ栓。
どちらも、取り付けそのものは簡単にできます。が、前面手すりはサイズ感を重視することもあって、けっこう細いですので、変に力を入れると簡単に曲がってしまいます。そこは注意ですね。
前面作業灯のすぐ下に取り付けるのが、別パーツのジャンパ栓。

スカート部のジャンパ栓は、スカートと一体ですが、ボディ側に付けるジャンパ栓は別パーツ。というのも、品番12103はこのジャンパ栓が青で、12104がグレーと異なっているから、なんですね。
と、ここまで取り付けましたが、今回、列車無線アンテナの取り付けは見送りました。最近はこの上級者向けパーツの取り付けにも積極的だったんですが、説明書にアンテナ足のカットが必要という記載もあって、見た目の傾きを恐れた(微調整が必要?)というのが一因です。先日、オハネフ25に取り付けた列車無線アンテナが微妙に傾いて見えているので。。
カプラーの交換
双頭形TNカプラーへの交換は、EF81に続いて2回目になるので、特に目新しさも無く、ボディから動力ユニットを取り外した後は、EF81と全く同じ手順となるので、
こちらをご覧ください、と示しておきます。
動力ユニットにヘッドライトのON/OFFスイッチが付いているのも同じです。重連での運転時に2両目をOFFにしておくと前進してもヘッドライトが点灯しないので、リアルになる、ということですね。

双頭形TNカプラーの取付完了です。
ヘッドマークの取り付け
最後の仕上げは、ヘッドマーク。
ランナーから切り出して、小さくカットした両面テープで貼り付けます。
裏は真っ平らなので、取付位置も取り付け角度も自由自在。つまりは、実車と違う場所に取り付けることも、傾いた角度で取り付けることも出来てしまうので、要注意、ということです。

結局、ちょっと歪んでしまいました。
撮影しているときはさほど気にならなかったんですが、こうして拡大してみると、傾いているのが目立ちますね。。
取付位置としてはまずまずかな、と思います。
あけぼのの水平線がナンバープレートの下辺と一直線になるくらいの場所が実車と同じくらいになるでしょうか。
ということで、機関車の準備は完了です。
写真には収めていないですが、アーノルドカプラーのままだった24系車両の編成内側のカプラーを、全てTNカプラーへと交換しています。
上野発 寝台特急「あけぼの」
いつもなら、ここで動画を掲載するところですが、今回はお預け。客車側のカプラー交換にまで欲を出してしまったのが災いして、時間が足りなくなってしまいました。
というわけで、カーブレールを並べて写真だけ。
まずは正面から。

ヘッドマークの傾きが残念ですが、なぜか前回(EF81)と同じ反時計回りの傾きですね。指のクセなんでしょうか。
貼り付けた状態で歪みを直したつもりになっても、ただテープがねじれるだけで時間と共に戻っていく、ということなんでしょうかね。完全に取り外して、両面テープのねじれを解消したうえで一発貼り付けしないと綺麗にはならなさそうです。こちらも、次回リベンジですね。

少し横から。
朝日を浴びて終着駅上野を目指す、という感じに見えます。なので、この写真を撮るなら、編成を逆にして上り上野行とした方がさまになるでしょうかね。
細かいことを言えば、高崎線を南へと向かうので、この煌めきは西日になってしまうんですが…。

真横から。
EF64形0番台のときにも感じたんですが、EF65などのクリーム帯が入るブルートレイン塗装と比べて、青一色の無骨な側面が、力強さを感じさせます。

編成全体を後方から。
最後尾ではなく、電気機関車にピントを合わせてます。
さらに寄って…。

もっと寄って…。

ちらっと見える妻面のクリーム色がいいアクセントになってます。
やっぱり、上越線や伯備線の山岳地帯を行くイメージが強いからか、この側面のデザインが力強さを感じさせるのかもしれないですね。
というわけで、力強い走行シーン、といいながら、走らせずに撮影したんですが、実際に走らせた姿も見てみたいですね。




















