Windows 11登場、どうするWSUS
最後のWindows OSと言われていた Windows 10。先日、Windows 10 の 21H1 がリリースされましたが、この先も、Windows 10の 21H2、22H1、22H2 と、半年ごとに Windows 10 の大型アップデートが繰り返されていくものと信じていました。
なぜに Windows 11?
Microsoftのデベロッパー・エバンジェリストのJerry Nixonは先週シカゴで開催されたMicrosoft Igniteカンファレンスで「Windows 10はWindowsの最後のバージョン」だと述べた。
https://jp.techcrunch.com/2015/05/12/20150511with-windows-10-the-os-becomes-a-service-instead-of-a-series-of-major-releases/
これは2015年5月の発言ですが、Microsoft は方針転換。
6月24日に、Windows 10 の後継となる Windows 11 が発表されました。
もちろん、公式サイトにも専用ページが登場しています。
当初予定の Windows 10 21H2 がそのままWindows 11 に相当するのか、大きく手を入れられるのかは定かでないですが、少なくとも Windows 10 21H1 とは見た目、大きく変わるOSになりそうです。
Windows 10 と Windows 11 はどこが違うのですか?
Windows 11 は Windows 10 と同じパワーとセキュリティを備えていますが、デザインを刷新し、装いが新たになりました。また、新しいツールやサウンド、アプリが加わりました。細部にまでこだわったデザインです。これらが統合され、お使いの PC に新たなエクスペリエンスをお届けします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11
ん? 大きく変わるのは見た目だけ?
とも取れる表現ですが、ビジネスで使用するPCは、OSが変わると大きな問題が発生したりします。Windows 10 で動いていたアプリ、デバイスが、Windows 11 で動かなくなる、というようなことが発生すると、ちょっとした騒動になります。(実際に遭遇したことはあまりないんですけどね、実は。Windows XP時代のアプリが普通に動いていたりします。買い替え促進のための販売戦略上、このバージョンでは使用できません、とかはありましたけど)
現在使用中のアクセサリは Windows 11 でも使用できますか?
今お使いのアクセサリが Windows 10 で使用でき、 Windows 11 の要件に合っていれば Windows 11 でも使用できます。詳細は、アクセサリの製造元で確認してください。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11
と、公言していますから、大きなトラブルはなさそうですね。
気になるWSUS
Windows 10 から Windows 11 へアップグレードするのにいくらかかりますか?
無料です。ただし最新版の Windows 10 を実行している Windows 10 PC で、ハードウェア仕様の最小要件を満たしている場合のみアップグレード可能です。Windows 10 の最新の更新プログラムがあるかどうかは [設定] > [Windows Update] で確認することができます。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11
これ、やっぱり、大型アップデートと同じようにWSUSでも配信可能、ということなんでしょうね。
今使っている Windows 10 デバイスで Windows 11 にアップグレードできるようになるのはいつからですか。
お使いの Windows 10 PC が最新版の Windows 10 を実行していて、ハードウェア仕様の最小要件を満たしていれば、Windows 11 にアップグレードできます。アップグレードのロールアウト計画は現在策定の最終段階ですが、現在使用されているほとんどのデバイスについては 2022 年の前半になる予定です。Windows 11 にアップグレード可能な Windows 10 PC ならどれも同時にアップグレードが提供されるとは限りません。お使いの PC がアップグレード対象になるかどうかを確認するには、PC 正常性チェック アプリをダウンロードして実行してください。アップグレード実施期間の開始後は、[設定] > [Windows Update] を開くと、お使いのデバイスがアップグレードできるかどうか確認できます。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11
2022年の前半。このあたりに、WSUSにもアップデートプログラムが下りてきそうな気がします。
2015年の Window 10 のリリース当時、WSUSには全くタッチしてませんでしたので、Windows 8.1等々からの Windows 10 へのアップデート(今回同様、無償でのアップデート)が、WSUS上でどのように扱われたのかは分かりません。恐らくは、20H2 から 21H1 へのアップデートと変わるところは無いのかと思いますが、WSUS管理の配下にあたるPCを使用する社員への周知は、これまで以上に注意が必要でしょうね。
部署によって使用しているアプリも違いますし、一律で、Windows 10 で動いているから大丈夫、と言い切るのも怖いですし。やっぱり、部署ごとに、先行アップデートでの様子見は必要かと思います。
ハードウェア仕様の最小要件
プロセッサ | 1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSoC |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB以上の記憶装置 |
システムファームウェア | UEFI、セキュアブート対応 |
TPM | トラステッド プラット フォームモジュール バージョン2.0 |
さすがにプロセッサが「1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサ」や、RAMの「4GB」はクリアできますが、TPMとかは、事前の確認が要りそうですね。
ところで「ハードウェア仕様の最小要件」は、WSUSって判断してくれるんでしたっけ?
勝手にダウンロードして、勝手にインストールして、最小要件に合わずに、にっちもさっちも行かなくなる事態は避けたいものです。。