QTSのセキュリティセンターとアプリ更新

セキュリティセンター と セキュリティカウンセラー

QTSの「セキュリティセンター」で、セキュリティポリシーが「中リスク」とアラートを上げてました。

「セキュリティセンター」は、QTS上で動作するアプリの一つで、2年半ほど前に取り上げていたんですが、

このときの名前は、「Security Counselor」だったんですね。いつの間に変わったんだろ。。

と思って、上の記事から公式サイトのリリースノートへのリンクを辿ると…

セキュリティセンターとセキュリティカウンセラーが並んでますね。

https://www.qnap.com/en/app_releasenotes/list.php?app_choose=SecurityCounselor より引用

おまけに、URL上はセキュリティカウンセラー(list.php?app_choose=SecurityCounselor)ですが、開いたページのパンくずリストは、「Home > Release Notes for Apps > Security > Security Center」と、セキュリティセンター。

どうやら、引用部分の「Security Center 3.0.2.3382」にも記載されている通り、セキュリティセンターの方が後継に当たるようで、システム要件としても QTS 5.2.0以降 となっています。

我が家のNASは3台とも QTS 5.2.0 以上にアップデートしていますので、もはや確認はできないですが、5.1.X なら、セキュリティカウンセラーのままだった、ということですね。

セキュリティセンターのバージョンが、カウンセラーの2.X.Xを引き継いで、3.0.0から始まっているのも、そういう理由なんでしょう。

リスクの指摘

で、気になる中リスクの内容ですが、これは、単にQTS上のアプリが最新でない、ということでした。

なので、AppCenterを開いてみると、確かに、いくつかのアプリで更新が必要との表示があります。

AppCenterの「設定」で、下記の通り「必要な更新を自動的にインストールする」としていますので、急いでアップデートしなくていいのかな、なんて思っていたんですが、セキュリティセンター的には、常に最新の状態に保つこと、を求められているんですね。

まぁ、それがあるべき姿だとは思いますが。。

File Station 5

このアイコンの一つ、File Station 5 は、QTS 5.2.1 以降で、AppCenterでの更新が可能になったアプリですね。

ここでも触れています。

これまで、ファームウェア更新でしかアップデートできなかった File Station 5が、OSと切り離してアップデートできるようになった、ということです。

これが、File Station 5 の公式サイトでのリリースノートです。

なので、リリースノートも、今回の 5.5.6.4691 が初回リリースのような扱いになっています。

内容としては、QTS 5.2.1.2930 Build 20241025 の紹介のところで書いたものと同じ。

ん? つまりは、もう、最新なんじゃないの? なぜ、要更新に?

枝番こそ書かれてないですが、現在のバージョンは、「V5.5.6(インストール日 2024/10/31)」となっていますし、更新後のバージョンは「V5.5.6.4691(2024/10/21)」です。

これ、アップデート要るんですかね。。

「更新」ボタンをクリックすると。

ここで表示される変更履歴は、先ほどのリンクと同じもの。

深まる謎に、一旦立ち止まって、File Station 5 を起動し、バージョンの確認。

あら。5.5.6 ではあるんですが、5.5.6.4682と、5.5.6.4691 より、微妙に古いんですね。

というわけで、アップデートを済ませておきました。

その他のアプリ(SMB Service)

この他の「HybridMount」や「HBS 3 Hybrid Backup Sync」などは、QTS 5.2.1 への移行とは直接関係なさそうですが、セキュリティ的な面からも、アップデートしておきたいと思います。

「HybridMount」も「HBS3」も、Google Drive の API 変更に伴うもの、のようですね。

そんなわけで、「要 更新」のアプリがゼロとなり、一件落着と思いきや、

「SMB Service 4.15.002」の名前の前に、怪しげなが。

カーソルを当てると、

こんな表示が出てきます。

指示通りアプリを開くと、

こんな大きなダイアログが開きます。

なんか、嫌な予感しかしないです。こんなことがあっただけに。

なんだ、この脅しは。。

更新中、60秒ほどサービスが停止する、というのと、以前のバージョンに戻せなくなる、というのと、セキュリティの更新をした、というのと。

まぁ、「やっておく」というのが、正解なんでしょうね。

利用規約への「同意します」にチェックを付けると「更新する」ボタンが活性化します。

(利用規約、どこにあるんでしょう。。これまでと変わるわけではない、と信じて、チェックを付けます)

ちなみに、画面上部の「更新履歴を表示」をクリックすると、このようなダイアログが表示されます。

QTS のアップデート時の情報が追加されています。

中ほどの「変更ログを表示」をクリックすると、

こんな画面が開きます。「まだ情報はありません」と。

恐らくは、

こっちに飛ばしたいんでしょうけどね。

「更新する」をクリックすると、最後の警告。

まぁ、そうですよね。

業務で、複数人で使用しているのであれば、事前予告も必要でしょうし。

「はい」を選択すると、ダイアログの下部に進捗バーが表示されます。

この画面が表示されるまで、1分もかからなかったと思います。

「わかりました」をクリックすると、

正常にアップデートできたようです。

更新履歴にも反映されています。

もちろん、WindowsPCからのファイルアクセスも出来ますし、AppCenterでのも消えました。

というわけで、アップデートにまつわる一騒動もおしまいです。