QNAPのOS QTS 5.2.2.2950 Build 20241114 リリース

Qfinder Pro を立ち上げると、稼働中のNASに、バージョン更新の通知が出ていました。

一番上のTS-230は、1ヶ月ほど前に、自動更新されていたものです。

この記事を書いたときは、QTS 5.2.0.2860 から QTS 5.2.1.2930 へ、自動更新されていたんですが、今回はアップデートの通知のみで、自動更新されていないようです。

自動更新されるのか、されないのか。何が違うのか、見ていきましょう。

変更点は?

TS-230のNASに、WEBからログイン。

コントロールパネルからファームウェア更新を確認すると、このような表示となりました。

5.2.2.2950 Build 20241114 ですね。

公式サイトを確認してみます。

全体的に、前回のリリースよりもシンプルな(項目数が少ない)感じがします。

それでも、新機能があるようですね。だからこそ、5.2.1 から 5.2.2 へのアップデートなんでしょうけど。

セキュリティ更新

  • Applied multiple security updates to further enhance system security.

これは、いつもと同じ。具体的な内容は記載されていませんが、セキュリティに関するアップデートが行われているようです。

新機能

  • Starting from QTS 5.2.2, certain QTS NAS models now also support the QuTS hero operating system. After updating to QTS 5.2.2, you can switch to QuTS hero by reinitializing the NAS. Applicable NAS models: TS-464U, TS-464U-RP, TS-1264U-RP, TS-464eU, TS-864eU, TS-864eU-RP, TS-i410X, and TS-410E.

おや? 前回も見たような気が…。

と思ったんですが、よく見てみると、QuTS hero に切り替えられる対象機種が、このQTS 5.2.2 以降のバージョンから追加されているようですね。

QuTS hero とは、ZFSファイルシステムを採用した次世代のOSです。ZFSは、最大で16EB(EBはTBの100万倍)までのストレージを管理できるファイルシステムだそうですね。

気になる方は、このあたり(公式サイト)をどうぞ。

とはいえ、我が家のTS-230やTS-228Aには無縁の話ですので、これ以上は深追いしません。

バグフィクス

バグフィクスには、今回、8項目が挙げられています。普段のリリースより、ずっと少ない印象ですね。

この中から、私が個人的に気になる項目について記載してみたいと思います。

うーん。特に気になるものは…。

直接影響を受けそうなもの(改善が見られそうなもの)は全く無いです。

  • Fixed an issue where for certain expansion unit models, under certain circumstances a healthy disk on the expansion unit might incorrectly display a “Not Exist" status in “Storage & Snapshots > Storage > External Storage > External Storage Device Management".

このように、拡張ユニット上の正常なディスクが、外部ストレージとして認識されない(「存在しない」と表示される)そうです。表示されるだけで、実際には認識できているのか、本当に認識できない不具合なのかは、当事者じゃないので判りません。。

とか、

  • Fixed an issue where if a shared folder’s name contained certain special characters, the system would fail to record a corresponding log when the shared folder was accessed via Samba.

共有フォルダの名前に特定の特殊文字が含まれている場合に、Samba経由でアクセスしたときのログが記録できない、とか。

  • Fixed a French translation issue in the Desktop Notice Board.

この項目に至っては、全く無縁です。デスクトップに通知される内容のフランス語訳の誤り修正ですからね。

このように、今回のバグフィクスは、特定の状況でしか発生しない不具合の修正、というのが大半です。

自動更新の分かれ道

ここまで見てきて、結局のところ、自動更新されるのかされないのか、の境界が判りませんでした。

自動更新の設定は、特に変わらず、

のまま。

バグフィクスあり、新機能あり、セキュリティ更新ありの QTS 5.2.2.2950 ですから、十分に自動更新の対象だと思うんですけどね。リリースから約2週間、自動更新の兆しはありません。

特に急ぎを要する不具合対応などはありませんでしたが、もうちょっと様子を見て、更新されないようなら手動でアップデートしておきましょうかね。