TOMIX 寝台特急「北斗星」混成編成(後編)

「北斗星」の最終盤、1往復になって1号車から6号車がJR北海道、7号車から11号車と電源車がJR東日本持ちになった時代の編成を商品化したTOMIXの 98870「JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・混成編成)基本セット」と 98871「JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・混成編成)増結セット」。
車両の紹介と、車番貼り付け、カプラー交換など、客車側の準備を終えたところまでが前回の記事となりました。
11月は、日帰りの行楽や1泊での旅行などが重なって、週末があっという間に過ぎ去り、気付けば月末。旅行の話は、別途記事に書きたいところですが、まずは、途中になっていた「北斗星」をEF510牽引で走らせるところまで、やってみたいと思います。
EF510-500形電気機関車
日本海縦貫線や常磐線などで貨物列車の牽引を長期にわたって担ってきたEF81形交直両用電気機関車。運用開始が1969(昭和44)年でしたから、JR貨物への移行時点で20年近くが経過していて、民営化直後から後継機の開発が行われていたようですね。
で、仕上がったのが、EF500形電気機関車。あまり聞きなれない型式ですが、それもそのはず、試作の1両が製造されただけで、量産には至りませんでした。なので、1号機は無く、EF500-901が唯一の車番になります。
量産化が見送られた最大の理由が、ハイパワー過ぎた、というもの。走らせると変電所などの電力供給能力が不足するというモンスターマシンですね。
なので、設計そのものの見直しが迫られた、ということでしょう。直流電化区間用として開発されたEF210形の設計を基に、交直両用機として開発されたのがEF510形ということになります。
1号機は2001(平成13)年12月に製作され、2004(平成16)年から日本海縦貫線で運用が開始されたそうですが、当然のことながら、貨物列車の牽引です。
EF510 イコール 貨物牽引機関車だと思っていたんですが、2009(平成21)年に、JR東日本の機関車として15両が製造されました。501-508と511-515号機がいわゆる「北斗星」色、509-510号機が「カシオペア」色となっています。
貨物牽引機とは異なり、ATS-P、ATS-Psなどが搭載されたり、尾久-上野間の推進運転用のスイッチが設けられたりと、「北斗星」「カシオペア」牽引に特化したEF510形として500番台が割り振られています。
2010(平成22)年7月から「北斗星」の牽引機関車として活躍するわけですが、その期間もわずかに5年ほど。
「北斗星」「カシオペア」の定期運行が終了した後、2016(平成28)年度までに、15両全てがJR貨物へと売却されています。その際に、保安装置などは貨物対応のものへと変更されていますが、北斗星色のは、見た目には側面の流星マークが無くなったのが大きな変化ですかね。
貨物牽引機となったEF510-500も、TOMIX・KATOのそれぞれから2024年に発売されていますが、今回購入したのは、もちろん「北斗星」牽引時代のものです。
7111「JR EF510-500形電気機関車(北斗星色)」
定期列車として2往復していた「北斗星」が、北海道新幹線工事に伴って1往復に縮小されたのが、2008(平成20)年3月のこと。
この改正から2010(平成22)年7月までは、上野と青森信号場間はEF81が牽引していたのですが、やっぱり混成編成といえば(というか、晩年の姿といえば)、EF510による牽引ですよね。

同タイミングでカシオペア色の再生産もあるのかと思ったんですが、それはなく、今回販売されたのは、この青い北斗星色だけです。
さっそく取り出してみます。まずは、素のままで。

停止状態でもヘッドライトが点灯するのがいいですね。
大阪に住んでいても、コンテナ貨物を牽引する、青いEF510-500を目にすることはできますが、側面の流星はありませんから、やっぱりブルトレ牽引機、という感じがします。(JR東日本時代には、この姿で貨物輸送も担っていたそうですが…)
写真は、まだ素の状態ですからナンバープレートも手すりもありません。カプラーも標準のアーノルドカプラーですね。
では、そのあたりに手を加えて行きたいと思います。
付属品

左から、ナンバープレート(前面用)×2、ナンバープレート(側面用)×2、前面手すり、ホイッスルカバー、信号炎管、ヘッドマーク(「北斗星」と「カシオペア」)、TNカプラー×2、ダミーカプラー台座、ダミーカプラー×2です。
前面用のナンバープレートが傾いているように見えますが、見えるだけではなく、実際に傾斜が付いています。

左が前面用、右が側面用です。機関車前面がフラットではなく、中央が突き出た形状ですので、ナンバープレートも左側(中央側)が高いというのか前に出るような脚になってます。

さらに、傾いて見えた理由が雛壇のような配置になっていたから、というのもあります。側面用は平ですから、この傾斜の理由(意味)は判りませんでした。
車番決め
それはともかく、まずは、ナンバープレートを取り付けましょう。
同梱されているナンバープレートは、上の写真でも判る通り、
- EF510-502
- EF510-505
- EF510-512
- EF510-513
の4種類です。
実車の北斗星色は13両あったわけですから、選択肢としては少なく感じるかも知れませんが、この中から選ぶことになります。
いずれも同じ用途、同じ運命を辿っていますが、502/503(実車では511まで)が早期に保留車となっていたようですから、2014年、2015年の姿を再現したいんだ!という方は、512か513を選べば良いかと思います。
車番は、自身の思い入れで選ぶようにしていますので、513に決定。

2014年に、仙台駅から乗車したときの牽引機です。動画からキャプチャしていますので鮮明では無いですが、513というのはしっかりと見えます。
上野から乗車していれば、EF510をきれいに撮影できたんでしょうが、仙台駅ではさほど停車時間も長くはないですし、青いEF510を記録したのはこの動画だけでした。
翌朝目を覚ました頃にはED79になってますしね。

割合いとしっかりした脚なので、前後に揺すって切れやすくしてからカッターの刃を入れると簡単に取り出せます。どのみち、ボディの中に隠れる部分ですからね。裏側に取付の脚があるのはありがたいです。

前面、側面共にきれいに収まりました。
プレート周囲の隙間も目立たず、いい感じです。
その他パーツの取り付け
続いては、ホイッスルカバー。

ランナーの端っこにある「ホイッスルカバー用取り付け治具」に、載せた状態で撮影しています。本体(ホイッスルカバー部分)が小さいので、ピッカーよりもこの治具を使った方が簡単に装着できました。
ホイッスルカバーをまっすぐに屋根へと持って行けるので、とても簡単です。
が、乗っけてるだけで裏返すと落ちるので、機関車を逆さにして(実際には真逆ではなく、ホイッスルカバーが落ちない程度に斜めにして)取り付けるとやりやすいですかね。真逆にすると、屋根上の取付穴が見えにくいですし。
同じように、信号炎管も取り付け治具を使用すると、紛失事故も無く、簡単に取り付けられました。

前面手すりは、手すり部分(取り付け部よりも細い箇所)のギリギリを、このような弓なりのピンセットで挟んで取り付けると、ボディ前面に対して力もかけやすいですしスムーズに取り付けられました。手すりは上下に向きがありますのでご注意を。

ホイッスルカバー(こちらも前後がありますのでご注意を)、信号炎管、前面手すりを取り付けた状態です。
だんだんと仕上がってきました。
TNカプラーに交換

まず、ボディを外します。セオリー通り、片側を広げて上方へとずらせて行くと、すんなりと外れました。
スカート部分は、前方から両腕が動力ユニットを抱え込むように突起で引っかかった状態ですので、外に飛び出た突起のあたりを外側に広げて、前方に引き出すと簡単に外れます。
前後両側のカプラーを同時に交換すると、動力ユニットの向きが入れ替わることもあるでしょうが、最後に取り付ける際、動力ユニットに刻まれた矢印と、ボディ内側に刻まれた矢印を合わせれば大丈夫。1位側はどっちだったっけ?と慌てる必要もありません。

カプラーの向きを真正面に向けるためのバネ状のパーツは取り外し可能ですが、写真は載せたままです。
そのすぐ横にある突起部分を内側に寄せるように倒しながら、スカート部分を下に押し出すように取り外します。

あとは、アーノルドカプラーをTNカプラーに取り替えて、元通りに戻すだけ。
ボディはそばに置いたままでしょうから、両側のカプラーを同時に交換すると、高確率でボディと動力ユニットの向きが逆になっていると思いますので、上で書いたように、矢印に注意しながら戻してください。

グレーのTNカプラーがいい感じです。
ヘッドマークの取り付け
ここまでで、車両の整備は終わりですが、「北斗星」牽引機としての最後の仕上げが、ヘッドマークの取り付けです。
KATOの機関車ならマグネット式のクイックヘッドマークでしょうが、TOMIXのは両面テープでの貼り付けが必要です。

ランナーからヘッドマークを切り出し、はみ出ない程度の大きさにカットした両面テープで貼り付けます。
円の中心が、金色の帯(細いのと太いのを合わせて)の中心くらいになるのがリアルな場所ですね。ちょっと下寄りでしたでしょうか。
EF510の文字にかかっちゃうかな、と思ったんですが、実車の写真でも、Eの文字の一部が隠れているように見えますので、中央に寄せるのが良いかと思います。
札幌行 下り「北斗星」
というわけで、走らせてみたいと思います。
今回は、両側ともパンタグラフを上げた状態で走らせましたので、黒磯以南の直流区間での走行、ということになるでしょうか。(実際には上げ下げは停車駅で行いますから、郡山以南ですかね)
今回も駅なしのフィールド走行のみです。
10月もいろいろあって、実際に線路を敷いて鉄道模型を走らせたのは「はやたま」が最後だったでしょうか。
なので、本当に久しぶりです。やっぱり、Nゲージは、走らせてこそ、ですよね。
最後に写真を何枚か。


ベースが貨物牽引機だけでに、EF510には力強さを感じますね。
続いては、最後尾から。

下回りのごちゃごちゃ感がリアルな感じを生み出してます。
インカーブ側から、もう少し前の方を見えるように撮ったのがこちら。

室内灯はまだ入っていませんが、3両目のオハネ25-560の上階の窓が見えますので、「北斗星」らしさが出ています。
最後は、その特徴的な窓を強調した写真です。

3・4号車のB個室デュエット、5号車のB個室ソロ、6号車のソロ・ロビーカーの特徴的な窓割と、その先、食堂車グランシャリオの低い屋根が「北斗星」らしさを出しています。
食堂車の窓が明るいのは、テーブルランプの光でしょうかね。
というわけで、10月末に発売された「北斗星」混成編成を、EF510で牽引して走行を楽しんだお話でした。
すぐにではないかも、ですが、北海道内でのDD51重連の牽引や、KATO製ですが、急行「はまなす」用に購入したED79での牽引などもやってみたいですね。















