OMEN by HP 35L Desktop GT16 購入へ

OMEN 25L(Core i7-RTX2060Super)を購入して来年1月で早5年。SSDを大容量に換装して、メモリも増設して、まだまだ現役なんですが…。

今年は会社でもローカルLLMサーバの構築に携わったり、個人としてもChatGPTのPlusプランに入ったりと、なにかと生成AIを意識することが多かったこともあり、その流れで、自宅でも本格的な生成AIをやってみたいと、かなり頑張った価格帯のPCを新たに購入することに決めました。

それが同じブランドのOMEN 35Lです。

RTX 5070 Ti搭載 OMEN 35L

NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti は、RTX 50世代(Blackwell)の…、フラッグシップと言えたらいいんですが、ミドルの上位、というところですかね。

AIに効くTensorコアの数とVRAMサイズ(16GB)が、バランスの取れたGPUだと思います。もちろん、上を見ればキリがないのは、いつの時代も同じこと。最上位機種を買ったとて、新製品が出ればトップは維持できないわけですからね。そんな中で、生成AIではVRAMに16GBは欲しい、ということを聞きますし、ひとつ上位の5080も16GBなんだから、コストパフォーマンス的にはいいんじゃないのかな、と。

というわけで、RTX 5070 Ti搭載の35Lが欲しいなぁ、と前々から思ってはいたんですが、頭のどこかで「価格も高いし、今じゃなくても」というのがあったんです。今年は旅行にも鉄道模型にも結構費やしてましたからね。

もうひとつ、「今じゃない」と思っていたのは、VRAM1.5倍(24GB)搭載の RTX 5070 Ti Super が、5070 Tiと同価格帯で、年末あるいは年始あたりに出るのではないかと噂されていたこともあります。生成AI目的ならVRAM増量は多いに越したことはありませんからね。でも、その生成AIが要因となる世界的なメモリ不足のあおりを受けて、5070 Tiそのものも供給が縮小されるという話もあったりしてSuperを待ってても当分出ないかな、と思い始めた矢先に、現実的な問題が振ってきたんです。

会社のとある社員から、○○のソフトを使用するとメモリ不足で落ちるから何とかして欲しい、と。使用しているPCのRAMは16GBなので、普通にOfficeなんかを使用する分には十分でも、開発PCとしては微妙なところ。業務用ではないですが自宅で使用中のOMEN25Lは、今年7月末に16GBx2枚を購入して計48GBとしました。なので、メモリ増強によるメリットはよく判ってます。そのときの購入価格が、税込みで8,380円。それくらいなら、購入の決済も簡単に下りるよね、と、調べたら、同じ商品が26,580円に(これ、11月下旬の話です。今では、同じショップで同じ商品が40,430円になってます)。もちろん、実務上問題があるので、決済が下りて増設しましたけどね。でも、数ヶ月早かったら…という思いはありました。

2025年8月に撮影

メモリが暴騰しているとはいえ、折しも世間はブラックフライデーで盛り上がっていた頃。セールをしているHPのサイトを覗いてみると…。

目を付けていた構成のOMEN 35Lが、数ヶ月前の春頃と同じ価格帯で販売されているじゃないですか。(以降、価格は11月末時点のものです)

画像出典:HP公式サイト

目を付けていた、というのが OMEN 35L GT16-0030jp なんですが、スペックとしては、

CPUインテル Core Ultra 7 265K
メモリ32GB(16GBx2)
ストレージ2TB NVMe M.2 SSD
GPUNVIDIA GeForce RTX 5070 Ti
VRAM16GB(GDDR7)


というものです。

価格は税込み339,800円。

決して安い買い物ではないですが、「自分への投資」なんていう都合のいい言い訳をしつつ、決意を決めかけたときに、「あれ?いま(25L)が48GBなのに、32GBになっちゃうんだ」と悪魔のささやき。

で、そのすぐ横に掲載されていた、メモリ以外同スペックの64GB(16GBx4)モデル(GT16-0032jp)に目が行ってしまったんです。これが、364,800円。わずか25,000円の上乗せです。

16GBx2のDDR5メモリは4万円前後に跳ね上がってますし、コスパならこっちかな、と(16GBx2での32GBに対して、64GBとはいえ全4スロットを使用する16GBx4構成である上に、DDR5-5600MT/sと、DDR5-4800MT/sの違いもありますので単純に善し悪しの比較は出来ませんが、今の時点なら64GBモデルがベターかと判断しました)。

さすがに、64GBあればしばらくは大丈夫かなと思いますし、生成AIで使用してみて「あと32GB欲しい」と思ったときに、数ヶ月前の価格で手に入るとも思えないですからね。

購入のタイミング

今となっては、画面キャプチャを撮っておけばよかったと後悔しているんですが、購入を決めた11月30日の時点で、確か、32GBモデル(0030jp)の納期が「最短12月3日」、64GBモデル(0032jp)の納期が「最短12月5日」という表示だったと記憶しています。

12月5日というと、わずかに5日後。即納に近いイメージです。

というわけで、購入を決意して、「ご購入はこちら」のボタンをクリック。

その画面で構成(オプション)の変更を行います。

OSは、リモートデスクトップで使いたいのでWindows 11 Proが良かったんですが、選択肢はHomeのみ。仕方ないですね。Officeを始めとするソフトは不要ですし、マウスとキーボードも付けません(標準では付いていません)。なので、選択肢は何も変更してません。

ただ、ベースユニットがグレー表示になっていて、「入荷待ち」になっているのが気になるところ。

最後に価格を確認して、カートに入れました。

その後は、支払いの手続きとかだったと思います。

決済を済ませると、直後に、日本HPからメールが届きました。

「【日本HP】ご注文ありがとうございました」というタイトルのメールで、内容としては、

ご注文のお申し込みを承りましたことをご連絡いたします。

というものですね。

翌日(12月1日)には、

「【日本HP】お支払い完了を確認いたしました」というタイトルのメールが届きました。

ご注文のお支払いを確認できましたことをご連絡いたします。
速やかにお届けすべく手続き進めておりますので、お届けまでもうしばしお待ちください。

最短納期の12月5日よりも早くなるんじゃないかという勢いの文面なので、安心しきっていたんですが。。

さらに翌日(12月2日)、思いもよらないメールが届きました。

「【日本HP】商品欠品に関するご案内」というもの。

ご注文いただきました商品は、ご好評につき現在欠品しております。大変申し訳ございません。
お届け予定日が確定しましたら、速やかにご連絡いたしますのでしばしお待ちください。

これ以外、納期を窺わせる記載は全くなく、何とも言えないのですが、少なくとも、最短納期としていた12月5日は過ぎるんだろうな、という感じを受けました。

購入日(11月30日)、ブラックフライデーのゲーミングマシンのメインページから、他の(商品ごとの)ページを別タブで開くことはあっても、メインページは、開いてから更新なんてしてませんから、ひょっとしたら、納期表示が変わっていたのかもしれないですね。そこは、今となっては何とも判りません。

納期未定へ

「お届け予定日が確定しましたら、速やかにご連絡いたしましす」という連絡を受けてからしばし。

当初の最短納期日も過ぎた、注文から9日目。念のために、と、HPのサイトから確認すると、

とのこと。

ただ、不思議なのが、同じ筐体を使用しているはず(搭載メモリ以外全く同じスペック)の32GBモデルが、依然として最短納期は数日後の表示で、購入可となっていたんですよね(ブラックフライデーのセールの間の話です)。

一方で、注文した64GBモデルは納期未定に。

メモリをちょちょっと足してくれればいいものを…と思うと、なんかちょっともやもやするんですが、あくまでも「OMEN 35L GT16-0030jp」と「OMEN 35L GT16-0032jp」は、別物、ということのようです。

救いは、今回の注文が、使用中のPCが壊れたことによる買い替えではないので、全然急いでない、ということです。なので、さほどストレスも感じずに、さらに数日が経過しました。

注文から11日、商品欠品に関する案内からは9日経った12月11日、メールが届きました。

「≪日本HP Directplus≫納期遅延のお詫び」というもの。

現時点では引き続き「納期未定」となり、少なくとも年内のお届けはお約束できかねます。
遅くとも2026年1月上旬頃までには、一度状況について再度ご案内致しますので、(以降 略)

おー。年越し確定かぁ…。

どうやら、想定を上回る注文があったようで、「急ぎ製造手配」を進めているとのことのようです。

11月末の時点で、他メーカーのBTOパソコンで同水準の構成にカスタマイズしていくと、どう頑張っても40万を下らなかったので、それに気付いた人たちが殺到したのかもしれないですね。

でも、実際のところ、どれくらいの納期になるんでしょうね。今から製造手配だと、動き出すのが年明けかも、という想像もできます。実際、セール中の一部モデルでは納期が最短3月○日という表示も出てきてますし、気になるところ。

ここで、個人として取り得る選択肢としては、
・キャンセルする
・グレードを変更する(変更して納期が早くなるものがあれば、ですが)
・ひたすら待つ
というあたりですよね。

とはいえ、日々メモリ価格が上昇するように感じるくらいの勢いですから、今さらキャンセルして(他社を含めて)即納モデルを安く買えるはずもなく、何より、壊れての買い替えではないので、そもそも急ぐ必要すらない、という状況ですから、ここは「待つ」一択です。

在庫品ならともかく、これから製造手配をするということは確実にコストは上昇するでしょうから、注文時の価格で提供してもらえるなら、いつまででも待ちます!という感じです。

実際、ブラックフライデーの次のセール(クリスマスキャンペーンでしたっけ?)では、5070 Ti 搭載の64GBモデルはラインナップから外れ、32GBモデルの価格が、ブラックフライデー時の64GBモデルの価格に迫っていました(12月25日から始まった新春大祭りでは、価格が逆転していますね)。

メモリやGPUの価格がますます上がっていく(小さなパイの奪い合いになっていく)ので、PCとしての価格も必然的に上がっていくのかと思います。

最高のクリスマスプレゼント

そんな中、クリスマスイブの24日、唐突にメールが届きました。

「【日本HP】ご注文のお届けに関するご案内」

来年の○月頃になります、という通知かと思いきや、

ご注文いただきました下記商品のお届け手続きが完了いたしましたので、お届け予定についてご案内申し上げます。

■お届け予定
2025/12/30

…。え? 年内?

正直なところ、長期戦を覚悟していたので拍子抜け感はありますが、各方面のご尽力の賜物でしょうね。ありがたい限りです。

思ってもいなかったクリスマスプレゼントになりました。

「納期未定」という響き

ここ数日、複数のPC販売サイトで(一時的なものを含めて)受注停止となっているとの報道を見かけました。注文が殺到しているようです。それくらい、今のPCの販売価格が「底」と思っている人が多い、ということなんでしょうね。

そのような状況であることを知っているからこそ、「納期未定」という文字が、パーツ確保に奔走したけれども期待に応えられなかった、という結果もあり得るのかと思っていたところがあります。

「未定」と聞くと、どうしても、「未来永劫、その日が来ないのかも」という最悪のケースが頭に浮かんでしまうのは、国鉄時代に開通日未定で工事が中断となった「未成線」がほぼ開通せずに朽ち果てていく現実があったからかもしれませんね。

でも、妙なたとえですが、子供の頃、「無期懲役」が確定したというようなニュース報道を見て「一生、刑務所で過ごすんだ…」と思ったり、芸能人のスキャンダルでの「無期限の謹慎」を「もう、完全に引退しちゃうんだ」と思ったりしたことを思い出します。でも、実際には、必ずしも刑務所で生涯を終えずに仮釈放のケースがあったり、報道から数ヶ月で芸能活動に復帰するケースもあったりします。

「無期限」は「期限が定められていないだけ」なんですよね。それと同様、「未定」は「確定していないだけ」のこと。それ以上でもそれ以下でもない、ということです。

なので、納期未定から一転して早期に納品日が確定しても、未定が確定になっただけなんですよね。

「納期未定」は、本当に文字通りの「未定」でした。

今後のこと

PC到着まであと5日。

12月30日という年末なので、到着しても年末年始のバタバタで実際に触れるのは先になるかと思いますが、この先、画像生成やローカルLLMなど、やってみたいことがたくさんあります。でも、まずはWin11 Pro化、ですかね。

新年一つ目の記事には間に合わないかもしれませんが、いろいろと追って記事にしてみたいと思います。