やっぱり紙の時刻表が好き

毎年、2月下旬になると決まって購入する本があります。

それが、JTB時刻表です。3月号の発売日が2月下旬なんですね。

JTB時刻表 2021年3月号

紙の時刻表へのこだわり

3月と言えば、JRグループのダイヤ改正が行われます。3月の第2土曜日あたりが多いでしょうか。北海道新幹線が新函館北斗駅まで開業した年(2016年)は、珍しく第4土曜日の3月26日になりましたが、今年も例年通り、3月の第2週、13日の土曜日にダイヤ改正が行われます。

鉄道に詳しくない人(≒ 興味のない人)と時刻表の話をすると、「え、毎月出てるの?」と驚く方もいて、次に、「じゃぁ、毎月買ってるの?」と聞かれたりします。ダイヤ改正がいつ行われる、とかも、あまり興味を持たれないですからね。

旅行代理店などを仕事としてやっているなら定期購読をするでしょうが、個人の趣味ですから、大きなダイヤ改正がある3月号を購入するくらいです。結構かさばりますからね。

そんな話をすると「え?古いのを置いてるの?」と聞かれることもあります。古くなった情報は不要、という考えですね。まっとうです。

が、ここが、紙の時刻表の最大の魅力だと思っています。

JR駅が最寄りの大阪市内に住んでいますが、大阪駅に出ようとしても時刻表の後ろの方のページ、「大阪近郊区間」に全列車の掲載もなく、ネットで調べることの方が、圧倒的に多くなりました。私鉄も含めると、ネット検索が圧勝ですからね。

何本もの列車を乗り継ぐような長距離の検索も、かなり的確に答えてくれるようになってますし、紙の時刻表なんて要らない、という人も多いと思います。

でも、過去の時刻表、となると勝手が違ってきます。

先日書いた「○○のはなし」の乗車記のように、1年前のダイヤ(2019年3月の改正ダイヤ)であったり、もっと古いブルートレインが走っていた頃のダイヤであったり。

特徴のある列車は資料として当時のダイヤがネットに上がっていることもありますが、その先の接続する普通列車などの情報は、ネット上では困難です。そんなネット全盛時よりも前の時刻表も、紙の本であれば、いつでも閲覧できます。

古い時刻表の話は、始めると尽きないので、改めて記事にしていきたいと思いますが、新しいダイヤであっても、紙の時刻表の良さはあります。

ダイヤを俯瞰することで得られる情報もあります。「途中駅で後から来る快速に乗り換えるように案内が出てるけれど、そのまま乗って行っても5分しか違わないんだな」とか、「この駅で12分も停まるんだ」とか。

特にあてもなく時刻表を眺めているだけで、旅行気分を楽しめる、というのも紙の時刻表ならではかもしれません。

令和3年3月のダイヤ改正は

肝心の「JTB時刻表 2021年3月号」の話ですが、関西に住む者にとっては、大きな変化は無かったダイヤ改正となったでしょうか。

通勤時間帯の特急(「はるや」か「びわこエクスプレス」、「らくラクラクはりま」「こうのとり」)の停車駅が増えたり、「パンダくろしお」の対象列車が変わったり。

その他は、どちらかというと退縮傾向にある変更で、新型コロナウイルスの影響を受けて特急の運転本数が減ったりだとか、深夜帯のダイヤ見直し(終電時刻を早める)であったりだとか。

全国的に見ても同じような傾向ですね。

JR東日本で、特急「湘南」が新設されるなど明るいニュース(に見えて、ライナー系の特急格上げ?)とか、新幹線の上野-大宮間の最高速度引き上げで1分短縮とか。大きな変更とも言えないようなのが多いですね。

伝統的な特急「有明」がひっそりとなくなったり、定期新幹線・特急列車が週末中心の運転になったり、元気がないのが多いです。

国内旅行をする人も、訪日外国人も激減しているので、仕方がないのですが、安全に安心して旅行が出来る日が再び訪れることを、願ってやみません。