ノートPC用クーラー SX-CL24LBK を試す
メインで使用しているノートは、DELL Inspiron5770 なんですが、動画のエンコードの時など、かなりCPUファンから頑張ってる音がしてたんです。で、あまりにも豪快に回り続けるので、何とかしないとな、と思っているときに見つけたのが、ELECOMの SX-CL24LBK というノートPC用クーラー。
購入したのはもう1年半ほど前なんですが、ちょっとはCPUファンの音が静かになったかな、という気はしているものの、実際にどれくらい効果があるのかは検証してなかったんですね。
そこで、CPU温度を計測して検証してみました。
Core Temp を使う
計測に使用したのは、Core Temp というフリーのソフト。CPUのコアごとに温度が表示されます。
設定で、コアごとの温度変化(だけでなく、CPU負荷や動作クロックも)をcsvファイルに定周期で保存ができます。
CPUへの負荷のかけ方は、特にこだわりは無かったので、2.06GB(FullHD)のmp4ファイルを、XMedia Recode で tsファイルに変換する、という方法を取ってみました。
クーラーの効果は
最初の大きな山はクーラー装着前のエンコードです。
後でデータを見ると、それまでCPUが落ち着いていなかったようで、温度も乱高下を繰り返してました。ただ、なんとなく、50℃前後にいたかな、という感じです。なので、50℃強を基準に考えるとクーラーの装着で一気に下がり始めるように見えますが、ちょっと眉唾な感じも受けます。
ですので、計測ポイントとしては、次の3点を採用したいと思います。
- CPUが落ち着ている状態での温度(エンコード前3分間の平均温度)
- エンコード中の温度(エンコード中の平均温度)
- エンコード完了5分後の温度(エンコード完了5分後から1分間の平均温度)
これで、クーラーあり/なしのCPU温度への影響が見えてくるかと思います。
アイドル | エンコード中 | クールダウン | |
クーラーなし | 45.76℃ | 79.83℃ | 49.75℃ |
クーラーあり | 40.90℃ (-4.86℃) | 75.46℃ (-4.37℃) | 43.00℃ (-6.75℃) |
それなりに効いてるかな、という感じですね。
特に、クールダウンは、クーラーなしの時よりも冷却の速度が速まってますので、有効かと思います。
と、ここで、このクーラーにBoost機能があることを思い出しました。メーカー曰く「PCを瞬間冷却させる爆風モード」とのこと。
縮尺を合わせられずにすみません。。
アイドル | エンコード中 | クールダウン | |
クーラーなし | 45.76℃ | 79.83℃ | 49.75℃ |
クーラーあり(Boost OFF) | 40.90℃ (-4.86℃) | 75.46℃ (-4.37℃) | 43.00℃ (-6.75℃) |
クーラーあり(Boost ON) | 38.46℃ (-7.30℃) | 75.42℃ (-4.41℃) | 41.46℃ (-8.29℃) |
それなりに効いてるかな、という感じですね。爆速モードは、さすが、です。エンコード中はさすがに追いつかないようですが、クールダウン時やアイドル時は効果がかなり出ています。
ただ、CPUファンよりも大きい?と思うようなファンの音が、Boost ON中続きますからね。これを良しとするかどうかは、ユーザーそれぞれのような気がします。
ちなみに
こちらは、同じ条件での OMEN by HP 25L Desktop GT12 での結果です。さすがは水冷クーラー、でしょうか。
アイドル:27.40℃
エンコード中:60.43℃
クールダウン:32.67℃
でした。
エンコードの時間は、DELL Inspiron5770 が 3分43秒、OMEN by HP 25L Desktop GT12 が 1分12秒 と、圧勝でした。
ところで、この SX-CL24LBK、公式サイトにも記載の通り、販売を終了しています。
メーカーの標準価格は 16,000円(税別)ですが、標準価格では買ったかなぁ、という印象です。実は、2019年9月に購入したとき、エレコムダイレクトショップの在庫処分(だったんでしょうね)で、1,780円(税別)でした。