まだまだ現役?M-241 (GPSロガー) その2

まだまだ現役!として、M-241というGPSロガーを紹介させて頂きましたが、ここ数日、挙動が怪しくなってきています。

ログが保存できない【現象①】

M-241の電源を投入したとき、バッテリーが切れる前であればリアルタイムクロックが活きていて、Time Modeで時刻が表示されます。GPSを捕捉していなければ(GPS衛星からの正確な時刻を受信できていなければ)、時刻の前に「~」が付きます。逆に、この「~」が消えれば、「位置特定が出来ないにしても、衛星は捕捉している状態」と言えます。時刻は衛星数が少なくても反映されますので。

位置が特定できるほど、衛星の捕捉が出来れば、Position Modeで、緯度・経度の情報が表示されますし、Speed & Altitude Modeで進んでいる方角やスピード、高さが表示されるようになります。

ここまでくれば、Track Log Modeで、保存できるポイント数が表示され、保存周期ごとにそのカウントが減っていくのですが、Setting Modeで「Log Rcd」を「Full Stop」に設定しているのに、そのTrack Log Mode画面に「Overwrite」の文字が表示され、ログが記録されなくなりました。

もちろん、帰宅後にPCに接続しても、ログが記録されていません。

ただ、MtkDlutのツールで「Erase Log」を行うと復活します(次回は正常に記録されるようになる)。

ところが、数回連続でこのようになって、ロガーとして機能しないことが増えてきました。

ログが保存できない【現象②】

衛星を捕捉し、Position Modeで緯度・経度情報が、また、Speed & Altitude Modeで速度の情報が出ているにも関わらず、Track Log Modeの残カウンタが一向に減らない(要は、記録されていない)、という事象も発生するようになりました。

現在地(緯度・経度レベルで)、進行方向と速度、高度がリアルタイムで見れるのに、ログが保存できない。という状態です。これでは、「GPSロガー」ではありません。

推察

いずれも、Flash ROMへの書き込みに問題があるのではないか、と考えています。(あくまでも、個人的な推察です)

こまめにPCと接続してデータを吸い上げ、ログを消去していますが、同じアドレス領域(セクタ)に対して実施するため、Flash ROMとしての書き込み耐用回数(寿命)が近付いているのでは?と思っています。

ただ、先述のPCツールでは、「Logger Status」に「Fail sector」という項目があり、「0.0%(0/256)」となっていることから、不良セクタは使用しないようにする(問題のないセクタを利用して動作を継続する)機構が備わっているように思えなくもなく、実際のところ、よくわかりません。

救済方法

現象①のあと、自宅に戻って、MtkDlutツールでデータをDownloadしようとしても、有効なデータが無い、ということで、何も吐き出されません。

が、「Rescue」モードにする(DownloadにあるRescueチェックボックスをONにする)ことで、一部のログデータが取得できました。

ログ消去後に現象②が発生したんですが、移動中、この先電源を入れていても何も記録されないのが目に見えていたので、思い切って、Setting Modeで「Erase」を実施。

そこから、Track Log Modeの残カウンタが減少し始めました。記録が開始されたようです。

実際、帰宅後にPCで吸い上げると、Eraseした地点からのログが残っていました。

ですので、旅先で発生したら、
「前半のログが残っていそう」なら、発生後のログ取得は諦める。
「旅の始まりに近くて後半の方が長い」ようなら、思い切ってEraseして、そこからのログを残しておく。

というような、思い切りが必要かもしれません。

いずれにしても、M-241だけを頼るのは、少し心配になり始めたここ数日でした。