但馬空港のATR 42-600とYS-11

7月17日(日)、3連休の中日に、久々にドライブへと出かけました。向かった先は但馬地方。

温泉もあるエリアなので、旅館に宿泊して但馬牛などの名物を食したいところですが、このご時世なので諸々をカット。日帰りで食事も無し、という強行になりました。

そんな日帰り旅行で最後に訪れた場所が、但馬空港。

大阪に住んでいると、高速道路を使って2時間強で行けるエリアなので、飛行機に乗ろうという発想には至りません。大阪国際空港(伊丹空港)までに要する時間と、但馬空港に着いてからの足の確保などを考えると車で走っちゃった方が便利ですから。

そんなわけで、なかなか縁のない空港ですので、訪れたことがなかったんです。

但馬空港とは

兵庫県豊岡市にある飛行場です。2022年7月現在、就航路線は日本エアコミューターによる大阪国際空港(伊丹空港)までの2往復のみで、その他への直行便はありません。

滑走路は全長1,200mなので、ジェット機の就航は難しく、現在は前述路線の ATR 42-600 、プロペラ機のみとなっています。

大阪(伊丹)では、東京(羽田)発着のJAL便と乗り継ぎで、東京(羽田)~但馬が最短2時間で結ばれていますから、そう考えると使い勝手は良さそうです。豊岡駅から特急「きのさき」や「まいづる」で京都乗り換え、「のぞみ」で東京に行こうとすると、5時間弱はかかりますからね。

空港ビルに掲げられた広告

ATR 42-600を見る

空港を訪れた時刻は、夕方5時過ぎ。もちろん、狙いは17:30に到着するJAL2325便を見るためです。

展望デッキに上がると、このオブジェに出迎えられます。結構インパクトがあります。

着陸まで

陣取った場所が悪く、映像左側に映るスピーカーの陰になってしまい、ここからのシーンしか見れなかったんですが、迫力がありました。

エプロンへの移動

着陸シーンを見るには場所が悪いんですが、エプロンに進入するときに、真正面を見ることができ、エンジンの音を全身で受け止めることができるので、その点はベストポジションだと思っています。

1日に離着陸する定期便が2往復4便ということもあるのでしょうが、驚いたのが、これ。

タラップの移動は人力なんですね。だいたい何kgとも想像がつかない装置ですが、かなり重そうです。

もうひとつ、「意外」と言うと失礼なんですが、結構な人数が搭乗されていたようです。

後で動画をチェックしてみると、24名が降機されてました。ATR 42-600の座席数が48ですから、50%ですね。3連休の中日なので、もう少し少ないのかと思っていました。

機材紹介の案内板

時刻表上は着陸から30分後に大阪(伊丹)に向けて離陸するのですが、後の予定がありましたので、離陸は見送らずに空港を後にしました。

YS-11を見る

ATR 42-600 の着陸を見る前に訪れていたのが、ターミナル横の展示スペース。

ここに、YS-11と、エアロコマンダー式680FL型が展示されています。もちろん、ホンモノ。

そばで、じっくりと見学できます。

この写真を見ると、客室内の見学も出来るように見えてしまいますが、

残念ながら、タラップというか階段は入口で封鎖されています。それが、ちょっと残念ですね。(機体ドアが開いているので、タイミングが悪かっただけ?風雨を考えると、常時開けているとも思えないですし)

機内見学の案内は無かったのですが、機体そばに掲示されている機体紹介の案内板によれば、この機体の製造は1969(昭和44)年4月15日。翌日16日に全日本空輸(株)の受領となっています。

それから20年後の1989(平成元)年4月10日にエアーニッポン(株)購入となっており、さらにその10年後の1999(平成11)年2月17日に登録抹消となったそうです。

この展示機は、エアーニッポン株式会社のご好意により寄贈を受けたものです。
1999(平成11)年1月31日の壱岐~福岡の飛行を最後に退役し、同年2月12日但馬空港へ最終飛行したものです。

展示案内板より

自力で展示場所まで飛んできたんですね。

総飛行回数 63,611回、総飛行時間 54,747時間16分。飛行距離の記載はないですが、巡航速度は450km/hですから、相当な距離を飛んだことだと思います。

ちなみに、なぜ YS-11に思い入れがあるかと言えば、人生で最初に乗った飛行機が、YS-11だったから。中学生の時ですね。旅行で出かけた高知から大阪(伊丹)まで、約30分ほどのフライトでした。

エアロコマンダー式680FL型

但馬空港での滞在時間は1時間弱でしたが、いろいろ楽しめました。