VMwareの仮想サーバからQNAPのNASへアクセスする(1)
以前から試してみたかった、QNAPのNASとVMwareのリンクを試してみました。
背景を少し
VMware(ESXi7.0)に構築した Windows Server 2019 Essentials で WSUS を稼働させていますが、そのアップデートプログラムのために、VMwareマシンに外付けのHDDを接続しています。
WSUSを2ヶ月ほど運用して、外付けHDDの使用領域が160GB程と思ったより小さかったこともあり、それくらいなら、わざわざ外付けHDDを使用しなくても、常時稼働しているNASに、専用領域を作ってあげれば機材が少なくて済むかな、と考えたわけです。
とはいえ、現状稼働させているNASは、バックアップを取っているとはいえ、万一のデータ消失は避けたいので、現在未使用になっていた旧型のTS-220に、使っていないHDDを格納して、テスト環境を作ってみました。
上手くいけば、稼働中のNASに展開したい、という狙いです。
ですので、この記事は、TS-220が稼働する QTS 4.3.3.1624 での話となりますので、最新の QTS 4.3.5 系とは画面デザイン等が大きく異なります。できることに大きな違いはないとは思うのですが、まだ未検証です。
NAS側 iSCSIの設定
コントロールパネルから [システム] > [ストレージマネージャー]と進み、[iSCSI]タブを開きます。
「iSCSIターゲットサービスを有効にする」にチェックを付けます。ポートは、既定の 3260 で大丈夫です。
左側のメニュー「ターゲット管理」を選択します。
上部にある「クイックコンフィギュレーションウィザード」をクリックすると、ウィザードが始まります。
「LUNがマッピングされているiSCSIターゲット」のまま「次へ」。
内容を確認して「次へ」。
ターゲット名を設定します。この名前は、iSCSIターゲットIQNに反映されます(組み込まれます)。このIQNが、ESXiから接続する際に必要となります。
ターゲットエイリアスは、同じ名前で問題ありません。
「次へ」をクリックします。
「CHAP認証の使用」にチェックを付け、ユーザ名とパスワードを設定します。
パスワードは英数12~16文字が必要です。
ESXiからの接続に必要な認証用IDとパスワードになります。仮想サーバのOS上では、接続済みの状態となりますので、このユーザ名とパスワードは使いません。
設定が終わりましたら「次へ」をクリックします。
LUNとは、論理ユニット番号(Logical Unit Number)のことで、先ほど設定したひとつのiSCSIターゲット名の中に、複数のLUNを作成できるようです。今回は、一つのLUNで全領域を使用します。ただ、この名前を設定等で使用することが、このあと無いので、役割が良く分かっていません。
設定後「次へ」をクリックします。
内容の確認だけです。「次へ」をクリックします。
ウィザードの完了です。記載されている「詳細な設定」は特に不要です。
「完了」をクリックします。
iSCSIターゲットリストに作成したターゲットが表示されています。
今回は、NAS側の設定までです。VMware側の設定に続きます。