20系+12系 急行「さんべ」(後編)
客車編成セットを使用した急行「さんべ」を走らせる準備を行っています。
前編では、客車側の準備を行いましたので、残る牽引機関車の準備を行い、走らせます。
7008-N DD51 後期 暖地形
KATOのDD51は、トワイライト色の2両を10年前の2015年に購入していますが、いわゆる国鉄色、原色のものは、鉄道模型の趣味を久しぶりに再開した2021年秋にユーズドで購入した 7002 以来です。
前編にも書きましたが、TOMIXの「2246 JR DD51-1000形ディーゼル機関車(米子運転所)」を購入してからは、7002を走らせることもほぼ無く、実はいまだにアーノルドカプラーのままだったりします。
なので、休車状態。その7002から、7008シリーズに置き換わって初めの頃の製品が「7008-2 DD51 後期 耐寒形 北斗星」だったでしょうか。2015年に購入したのは、この再生産分だったと思いますので、7002は相当に古かったのかと思います。
付属品をチェック
TOMIXの方は、付属のパーツがいろいろありましたが、こちらはシンプル。
ナンバープレートとナックルカプラー、それと「出雲」のヘッドマークのみ。選べるナンバーはいずれも日立製車両のものですので、メーカーズプレートはボディに印刷済みとなっています。
ナンバーを選ぶ
選べるナンバーは
DD51-1133
DD51-1170
DD51-1172
DD51-1181
の4種類。先述の通り、いずれも日立製です。
1133 は1975(昭和60)年、1170 / 1172 は1976(昭和61)年に落成して米子機関区に配属となっていますが、 1181 は同じく1976年に落成していますが、配属は福知山機関区。同じ山陰本線を走る機関車ですが、ちょっと違います。TOMIXと違って、「米子」とうたっていませんから、間違いではありません。が、「さんべ」を牽きたいので、やっぱり、前の3つから、ですかね。
残念ながらいずれも1990年代前半には廃車となっていることから、思い入れのある車番も無く、3つの中では最新となる1172を選びました。
ナンバープレートは、目立たない裏側でランナーとつながっています。カッターナイフで切るほどでは無く、上下に何度か揺するともぎ取れます。若干バリは残りますが、ボディに押し込まれるところなので、丁寧にバリ取りをする必要も無いかと思います。
カプラーの交換
次に行うのは(といっても、これが最後)、カプラーの交換です。
スノープロウのあるスカートごと外すのですが、これが意外と難航します。
床下と付いている箇所は写真にある通り、左右の外向きカギなんですが、上から見えるわけでもなく、スノープロウにドライバーを引っ掛けて、やや強引に引きずり下ろす、みたいな感じになるでしょうか。
もっと丁寧なやり方があるのかもしれませんが。。
板バネに注意しながらカプラーを交換し、セットを戻します。
いい感じに締まりました。
やっぱりDD51はいいですね。何台あっても。
今回は「出雲」ではないのでヘッドマークは使いませんが、そのうちに、KATOの24系25形「出雲」をこれで牽いてみたいと思います。
というわけで、客車と牽引機関車が揃ったところで、走らせてみたいと思います。
走行の様子
まずは、DD51の性能確認を兼ねて駅ホームからの出発の様子。
いい走り出しです。もう少し丁寧に速度を調整すれば、もっと滑らかに発車できそうです。
朱い機関車に、青の郵便車・荷物車、色違いの座席車4両、さらに色の違う寝台車3両と、バラエティーに富んで、10両が過ぎていくのは見ていても飽きないですね。
写真をいくつか。
非電化の本線を走る機関車と言えば、蒸気機関車はもちろん、DF50やDD54もリアルタイムでは知りませんので、DD51が唯一の存在と言えます。それだけに好きなんでしょうね。他にない独特のフォルムですし。
夜のホームっぽい雰囲気です。荷物車に12系客車。国鉄時代の夜行列車の懐かしさを感じますね。
オハ12と、スハフ12車掌室側との連結です。
最後に残る(今は、残った、と過去形の方がいいのか)宮原の12系。去年の11月にフェンス外側から撮影した写真ですが、ドアの白線が省略されるなど、国鉄時代との違いが見られます。側面吸気口の白線も大胆にカットされてたんですね。
こうして比較してみると、下回りもよく再現されてるんですね。発電機のパーツの色も含めて。
ここだけを写すと全車寝台の列車にも見えてしまいますが、やっぱり私にとって、20系は急行のもの、というイメージが強いので、この「さんべ」や「ちくま」が思い起こされます。
いまさらですが、寝台の種別を表すドア上の表示幕がなくなり、★になってるんですね。
寝台特急時代の表示はこんなものでした。
ここに「B寝台」などの文字が表示されていたんですよね。
やっぱり外せないのは、20系と12系との連結部分。真正面から見ると車間の開きが気になりますが、こうして斜めから見るとそれほど違和感が無いですね。
続いてはカーブでの走行シーン。
最初の2カットはカメラを固定、最後の1カットは動かしたりズームを変えたりして撮ってみました。
カメラの操作音が若干耳に引っ掛かりますが、もっと上手くすれば、面白い映像が撮れそうな気がします。
写真を何枚か。
普段はあまり撮らないカットですね。全車ともにきれいに撮れました。
これも面白いカットですね。
ボケてはいますが、カーブの先にDD51が見えています。
これもいいですね。自画自賛ですが。。
最後はこちら。
カーブの先に見える凸型のDD51が「さんべ」らしさを出しているでしょうか。
というわけで、20系+12系で編成された急行「さんべ」を堪能したお話でした。
今さらですが、そもそもは手元にあった20系車両で何か楽しいことはできないか、ということで走らせた「ちくま」と「さんべ」。最初は旧製品の20系車両を使って走らせたんですが、荷物車のマニ50をユーズドで購入し、やっぱり丸屋根のナハネフ22が欲しいとユーズド車両を買い足し、今回は全車ともに新規購入。
当初の手元にあった車両は何一つ入っていないんですが、これが鉄道模型の楽しさなのか恐ろしさなのか。。
これからも、気になる車両は買っちゃうんでしょうね。
最後に、急行「さんべ」のこの編成が走っていた頃の時刻表を「時刻表 1982年10月号」から引用して掲載しておきたいと思います。
【参考】急行「さんべ5・6号」時刻表
【下り・さんべ5号】
811 急行さんべ5号 | ||
米子 | 発 | 2140 |
安来 | 発 | 2150 |
揖屋 | 発 | 2206 |
松江 | 着 発 | 2217 2221 |
玉造温泉 | 発 | 2229 |
宍道 | 発 | 2244 |
出雲市 | 着 発 | 2300 2311 |
大田市 | 着 発 | 2345 2346 |
江津 | 着 発 | 028 031 |
浜田 | 着 発 | 052 105 |
益田 | 着 発 | 150 153 |
江崎 | 発 | 216 |
須佐 | 発 | 236 |
東萩 | 発 | 320 |
長門市 | 着 発 | 354 400 |
滝部 | 発 | 449 |
小串 | 発 | 510 |
下関 | 着 発 | 548 553 |
門司 | 着 発 | 601 621 |
小倉 | 着 発 | 627 628 |
戸畑 | 発 | 635 |
黒崎 | 発 | 644 |
博多 | 着 | 733 |
【上り・さんべ6号】
812 急行さんべ6号 | ||
博多 | 発 | 2153 |
黒崎 | 発 | 2238 |
戸畑 | 発 | 2247 |
小倉 | 着 発 | 2254 2301 |
門司 | 着 発 | 2308 2313 |
下関 | 着 発 | 2322 2331 |
小串 | 発 | 004 |
滝部 | 発 | 030 |
長門市 | 着 発 | 112 115 |
東萩 | 発 | 150 |
須佐 | 発 | 228 |
江崎 | 発 | 237 |
益田 | 着 発 | 259 305 |
浜田 | 着 発 | 351 400 |
江津 | 着 発 | 422 422 |
大田市 | 着 発 | 503 504 |
出雲市 | 着 発 | 540 547 |
宍道 | 発 | 604 |
玉造温泉 | 発 | 615 |
松江 | 着 発 | 625 626 |
東松江 | 発 | レ |
揖屋 | 発 | レ |
荒島 | 発 | 646 |
安来 | 発 | 654 |
米子 | 着 | 705 |