紙からWebへ(JR西日本の遅延証明書)
JR西日本は、2021年2月26日(金)から、近畿エリアでの遅延証明書をWEBでの表示に一本化し、従来の駅での配布を取りやめました。
配布取りやめの範囲は?
遅延証明書をWEBで表示するエリアのうち、駅での配布を取りやめるのは京阪神・和歌山・北近畿エリアとなっていますが、該当エリアは列車運行情報に準じたものと考えて良いでしょう。
JR東海との境界(米原・亀山・新宮)は判りやすいですが、北陸エリアの境界は近江塩津・舞鶴線東舞鶴、山陰エリアとの境界は山陰本線東浜、岡山・福山エリアとの境界は姫新線上月・山陽線上郡・赤穂線播州赤穂になると思われます。
ただ、和歌山~和歌山市(紀和・和歌山市)が、そもそもの遅延証明書WEB提供サービス対象外となりそうです。
取りやめの背景
京阪神や岡山地区で以前より実施していたWEBでの遅延証明書発行を、同日26日からJR西日本の大部分のエリアに拡大することに伴い、新型コロナウイルス感染予防の観点から「非接触」「非対面」での対応を行うため、とのことです。
岡山エリアでの紙の遅延証明書配布の取りやめは4月1日になるそうです。
無くなることで思うこと
通勤に使用している電車が遅れて会社の始業時間に間に合わなくても、遅刻扱いにならない救世主でしたが、「遅れていた列車に乗っていた証明」ではないわけですから、必ずしも、その日その時に駅でもらわないといけない、というものでもないんですよね。
「証明書」という割には厳密な証明にもなっておらず、15分間隔で列車が運行される線区で15分遅れの電車に乗ったら遅刻にもならないわけですし、これで遅刻を帳消しにしてくれるのは、かなりの温情だと思います。
私は、列車が少々遅れても遅刻しないくらいに早く出社すべし、というような世代ですからね(笑)
日付と遅延時間の欄に、その駅の鋏が入れられた紙の遅延証明書。
その配布場所に群がる朝の通勤風景を思い出すと、コロナ禍の今、WEB化は相応しいと思います。
当たり前にあったものがなくなっていくのは若干の寂しさを感じますが、より良いサービスに進化していくなら、良いことだと思います。