急行「はまなす」青森行 (2)

2014(平成26)年10月に乗車した札幌発青森行の急行「はまなす」。その思い出と共に、KATOから発売された急行「はまなす」の車両を紹介したところまでが前回の記事となります。
今回は、付属品の紹介と、ジャンパ栓の装着、カプラーの交換を行い、実際に走らせたいと思います。
付属品
10-2105 寝台急行「はまなす」 7両基本セット

まずは、基本セットの付属品から。
写真左上段から、ジャンパ栓付カプラー取付台(スハネフ14用)、KATOナックルカプラー×2、ヘッドマークステー(DD51用)、ヘッドマーク(DD51用)、ヘッドマーク(ED79用)。下段が左からジャンパ栓付カプラー取付台(スハフ14用)×2、ジャンパ栓×2、ドライバーです。
ジャンパ栓付カプラー取付台(スハフ14用)は、2個と書かれていますが、実際にはランナーでつながっています。これを×2と書くならヘッドマークステーも×2じゃないの?というツッコミは置いといて、こんな感じです。
10-2106 寝台急行「はまなす」3両増結セット
一方の増結セットは、これだけ。

ジャンパ栓だけです。
これと、基本セット、増結セットともに、シールが1枚ずつ入っています。

側面方向幕とサボ、号車サボです。
快速「海峡」として走らせる場合(というか、「海峡」としてしか走らせない場合)、号車札を1号車から振り直す必要がありますからね。
急行「はまなす」にしても最長の12両編成の場合、スハフ14-502は「11号車」になりますから、こだわるなら8号車以降、振り直しが必要になります。
どこまでこだわるか、でしょうか。
最近、TOMIXの車番は別として、シールを貼ることは少なくなりましたね。当面、売るつもりは無いですから買取価格とかの心配では無く、どうしてもきれいにカットできないんですよね。なのでリアルさよりも「無い方がきれい」という美しさを取った、と。単に面倒だから、というのもありますけどね。実際のところ。
ジャンパ栓の取り付け
付属品のジャンパ栓(車体妻面に取り付ける方)は、中間となる車両を含めてすべてのスハフ14に取り付けます。
取り付け用の穴が開いてますから、中間車だから放っておく、という選択肢はないですね。
急行「まりも」のときも同じようではありましたが、ジャンパ栓のタイプは「お好みで選択」となっていました。
が、「はまなす」では、中間車となるスハフ14-557と506が栓のみ(ホースなし)のタイプ、編成端となるスハフ14-502はホース付きのタイプと、指定されています。
というわけで、まずは中間車側の取り付け。

「まりも」のときと同じように、切り出します。前にも書きましたが、カッティングシートの白線が1cmですので、非常に小さいパーツです。しかも、大部分を占めている写真下方の広い部分は、取り付けの際に便利なツマミ。取り付け後にもぎ取ります。

でも、「まりも」のときより、なんか取り付けにくいなぁ、と思ったら、貫通幌が指に当たるんですね。かといってわざわざホロを取り外すのもなぁ、と、結局、ジャンパ栓のツマミ部分をピンセットではさんで取り付けました。それでもジャンパ栓だけを取り付けるよりは、はるかに楽ですね。

もぎ取り部分は下側にあるので、目立つことは無くいい感じに仕上がります。
もう1両も同じように取り付けて、次は、スハフ14-502。

いつものように、ホース部に油性ペンで着色。
栓のすぐ下(写真では上)の太くなっている部分。ここって塗る?塗らない?

おそらくはボディー色で塗られてるんでしょうが、油か煤かで黒くなってます。なので、どっちもありかな、と思いますね。

ムラありで塗った方が、リアルなのかも…。
カプラーの交換
こちらも説明書に詳しく書かれていますので、特に補足するところは無いんですが、カプラーセットの取り外しが意外と難航しました。

説明書には「すき間に付属のドライバーを差し込み」とありますが、プラスチックのドライバーでは上手くいかず、精密ドライバーを持ち出しました。入りやすいポイント(すき間)があったのかもしれませんけどね。
カプラーセットの上部に出ているフック部を内側に倒すようにしながら、外します。カプラーを持って外そうとすると、簡単に板バネが外れてしまいます。外れても戻せますけどね。とはいえ、面倒なことは少なくしたいものです。
ナックルカプラーに付け替えたカプラー押さえをジャンパ栓のあるカプラー取付台に装着。
それを床下ユニットに戻すのですが、これまでに感じたことのないくらいの固さを感じました。外れにくい、というメリットがあるのかもしれませんが、取り付けにくいのも確か。
写真○を付けた部分をマイナスドライバーでグッと押し込むとカチッとはまります。

それと、妻面からのジャンパ栓取り付けは、カプラー交換のあとにやった方がいいと思います。干渉したわけでは無いですが、ちょっとだけ意識する必要はありました。

いい感じに仕上がりました。
もう1両のスハネフ14-552も同様に。

スハフ14用のジャンパ栓付カプラー取付台が2つあるんですが、使用するのは1つだけ。なので、スハネフ14を交換する際に、間違えませんように…。
実は、間違えました。間違えなかったら板バネを外すことが無かったんですけどね。「上手くいった」と思ったら、スハフ14用に取り付けてました。。

こちらもいい感じに仕上がりました。
この2ヶ所以外のカプラーは全て密自連形ですので、手は入れません。
ですので、客車としてはこれで準備が完了です。
続いては機関車の準備です。
DD51にヘッドマークを取り付ける
用意したのはこちら。

え?ED79じゃないの?
という声。ごもっともです。
が、ちょっと時間が押していてDD51にヘッドマークを取り付けるだけ、にしました。このDD51は、2015年に再生産された 7008-2 DD51 後期 耐寒形 北斗星。
過去のメールを見ると、届いたのが2015年7月10日だったそうですから、ちょうど10年ですね。しばらくの休眠期間があったものの、まだ、それなりに走ってくれます。

ヘッドマークと、ヘッドマークステーをそれぞれランナーから切り出します。
ヘッドマークの裏側にある2筋の突起が、ステーの開口部にフィットするようになっていますので、重ねて軽く押し込むと一体化します。
裏側の写真は、このときに撮影していますで、こちらをご覧ください。
「利尻」用なので「はまなす」より一回り大きなヘッドマークですけどね。
ステーの裏にあるフックをDD51のチェーン部分に引っ掛けるだけです。

実車の写真を見ると、なぜかヘッドマークが歪んで取り付けられている写真が多く、むしろ、歪ませた方がリアルなのか、というレベルなんですが、このステーを使う限りは、良いのか悪いのか、まっすぐにしか取り付けられません。
もちろん、見栄えはまっすぐの方がいいですよ。
上り青森行急行「はまなす」
というわけで、走らせてみたいと思います。
…の前に。
すみません。動画の前半は基本の7両、後半は増結の10両なんですが、撮影した動画を見ると、10両に増結する際、編成順を間違えてました。
増結した際の編成順、正しくはこちらです。
増結10両編成
←201ㇾ 札幌
202ㇾ 青森→
1 | 増21 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
◀スハネフ14 -552 | ◀オハネフ25 -3 | オハネ25 -11 | ◀スハフ14 -557 | オハ14 -515 | オハ14 -508 | オハ14 -510 | スハフ14▶ -505 | オハ14 -531 | スハフ14▶ -502 |
B寝台 | B寝台 | B寝台 | 自由席 | のびのび カーペット | 指定席 ドリームカー | 指定席 ドリームカー | 指定席 | 指定席 | 自由席 |
函館-札幌間 逆編成
増結セットの車両
動画では、6号車と7号車を間違えてる?いや、違う。6号車が、8号車と9号車の間に入ってる。。
ドア横のドリームカーのロゴが、後ろから2両目にありますね。どうしたことでしょう。
あぁ、そういうことか。基本セットの6号車と9号車の間に増結セットを差し込むべきところを、5号車と6号車の間に2両差し込んだ、ということですね。
どのみち第2弾が必要なので、そのときは正しい編成で走らせます。
写真を何枚か。

やっぱり、ヘッドマークステーがあると、現実感が増しますね。

これは、マイクロエースの A5944 14系500番台改良品急行「はまなす」7両セットに付属のヘッドマークを、確か両面テープで留めた状態での写真です。
機関車は同じですね。

ランナーから切り出したステーの上に、少し出っ張りが残るのは、きれいに落とすのではなく、残しておくべきもの、ですね。実際、ちょこっと出っ張りがあります。

欲を言えば、妻面からのジャンパ栓ホースがストンとまっすぐ落ちているのを、もう少しホースっぽく歪められたらな、とは思いますが、難しいでしょうかね。
それと、ジャンパ栓の根元部分。やっぱり黒く塗った方が現実的かも、です。


もっとも、それを言い出したら、スハフ14やスハネフ14の屋根上にある排気口が白すぎる、ということにもなりますし、ディーゼルの汚れを再現しようとして目も当てられない惨状になることもしばしばありますから、おとなしく模型と割り切るのがいいのかもしれないですね。

(走行させた日の)時間が限られていたので、今回はここまで。
近いうちに、また「はまなす」を走らせる時間を取りたいと思ってます。
ED79を先頭に立たせて走らせたいですし、10両編成での間違いも訂正したいですしね。
というわけで、9年前に廃止となった急行「はまなす」を懐かしみつつ、模型を走らせたお話でした。