さらばDD51
2021年2月10日発行の朝日新聞(夕刊)に、「凸型の力持ち 引退へ」と題して、DD51型ディーゼル機関車が今年の春に貨物列車の定期運用から外れる、という記事が掲載されました。(朝日新聞デジタルでは1週間前に配信されていたようですね)
SLに代わる非電化幹線の主力機関車
私の子供の頃は、既に定期列車からはSLの運用は引退していて、「SLやまぐち号」などの観光を目的とする列車で姿を見られるくらいでしたが、それまでは幹線でもSLは姿を見せていました。無煙化を進めるにあたり非電化幹線の主力となったのが、DD51型ディーゼル機関車です。
車両の前後に運転台を設けるのではなく、運転台は中央にひとつ。前にも後ろにも目が届くように凸型をした独特のスタイルで、子供の頃から好きな車両でした。
国鉄からJRへとなり、JR貨物に移籍した車両は、JR貨物独自のカラーリングに変わっていきましたが、好きなのは、昔ながらの塗装です。JR北海道の、いわゆる北斗星カラーが嫌いかと言われると、DD51なので好き、ではあるんですが、寝台特急「出雲」を牽引していた頃の朱色の塗装が最も好きです。
大阪駅でも
子供の頃に好きになったのは、気軽に「見ることが出来た」から。
大阪駅へ行けば、福知山線のホーム(当時の1番線・2番線、今の3番線・4番線)から、山陰本線に直通する長距離普通列車が、DD51を先頭に、青や茶の客車を引っ張っていました。
夜行列車の大社行き急行「だいせん」もDD51牽引でしたね。
最近見たのは…
ここ最近、実物は見ていないですね。
手元に残るデジカメの写真を探ってみると、何枚か見つかりました。静態保存されている展示車両と、北海道の(撮影当時)現役車両です。
本格的な鉄道ネタの最初が、好きな車両の引退の話は切な過ぎますが、これも時代の流れなんだと思います。
実家には、アルバムに何枚か、DD51の写真があったのではないかと思いますし、古き良き時代を懐かしむ意味で、久しぶりにアルバムのページをめくってみたい、と思いました。