頑張れ受験生

2021年2月11日

今朝、出勤のために電車に乗ろうと、自宅最寄り駅のホームで待っていた時のこと。
電車が着き、大勢の客が電車からホームへと降りたタイミングで、「受験生の皆さま」から始まるアナウンスが、駅に響き渡りました。

ユニークな駅のアナウンス

これまで頑張ってきた成果を発揮できるよう、お祈りいたします。のような内容のアナウンスだったんですが、今日2月10日は大阪の私立高校の入試が一斉に行われる日だったんですね。この近所に私立高校ってあったっけ?という思いが頭を巡ったんですが(公立高校はいくつか思い当たりましたが、入試は来月のはず)、乗り換え駅でもあるので、アナウンスを流したのでしょう。

この駅だけなのか、大阪府内のJR駅全てで行われたのかはわかりませんが、いずれにしても、特定の対象者向けの駅アナウンスは、初めて聞いたような気がします。

車内アナウンスは車掌次第?

駅での特別なアナウンスは、これまでに聞いた記憶が無いんですが、列車の中の車内アナウンスは結構ユニークなものが多くありますね。主要駅の到着時に「お気をつけていってらっしゃいませ」のアナウンスとかよく聞くようになりました。

雨の日の「傘の忘れものに注意」などは伝統的過ぎて目新しさもありませんが、これも本来の業務からするとプラスαの案内のはずです。
どこまでがマニュアル化されているのかわかりませんが、車掌によって話す内容が変わる、というのが面白いところです。
若い車掌さんの方が新しいものを取り入れようと頑張っているような気はします。

観光列車では、沿線の案内は当たり前になっていますし、観光客の多い地域では一般の列車でも沿線風景の案内が流れることもあります。
かつて走っていたトワイライトエクスプレスでは、先輩車掌から沿線案内を記したメモを引き継いで、それにアレンジを加えて放送していたというような話を聞いたこともあります。車内のお客さんに楽しんでもらおうという姿勢の表れですよね。

意外と重要かも

楽しんでもらう、つまりは付加価値を付けるという意味もあるのでしょうが、こういった状況に合わせたアドリブ的なアナウンスは、状況に応じた対応を求められる緊急時に役立つのでは?と思いました。
駅では到着する列車の案内・出発する列車の案内・乗換案内だけ、車内では到着駅・乗換案内だけ、しか発していないと、とっさの時の一言が出ないかもしれません。異常時の対応等、もちろん訓練ではされているのでしょうが、普段からいろいろな言葉を臨機応変に発することが出来る車掌さんは、非常時の対応にも強いんじゃないか、というようなことを、会社に向かう電車の中で思いました。