幻となるか夜行新幹線
2020東京オリンピック開催まで、あと3週間。
その10日ほど前に、JR東日本が正式に東京オリンピック期間中の観客輸送として首都圏を中心に多くの臨時列車を走らせるとの公示がありました。
1都3県での開催試合は無観客に
IOCが1都3県で実施される試合と開閉会式については無観客で行うことを正式に発表しました。そのため、試合会場には選手と大会関係者等だけが姿を見せることになります。首都圏で感染が拡大傾向にあり、4回目の緊急事態宣言が発出されますので、ある意味、妥当な解なのかと思います。
それでも、反対派は中止を求めるでしょうし、賛成派の中には無観客なんてありえない、とそれぞれ訴え続けるんでしょうが、残念ながら世の中には万人に納得させられる答えなど、そうそうありません。
結果を見てからあれこれ言う(批判する)のは簡単ですが、責任を伴います。が、事実を事実として伝えるのは、問題ないと思っています。
というわけで。
残念ながら、首都圏21路線の深夜帯の臨時列車運転が見送られる、ということがJR東日本から正式に発表されました。
深夜帯の電車
年末年始は終夜臨が当たり前のように走っていましたし(昨年末は例外ですが)、夜中に通勤型の電車が走ること自体は珍しくありません。
特定のイベントのために、特定の線区だけで走らせるならあったのでしょうが、今回の計画は首都圏の線区ほぼ全てが、2時台まで電車を走らせるという珍しいものでした。
もっとも、この電車に乗るのに競技の観戦チケットを見せる必要は無いでしょうから、無駄に大勢の人が深夜に行き来することも可能なわけで、取りやめやむなしといったところでしょうか。
どうなる夜行新幹線
予定されていた多くの臨時列車は、「普通」もしくは一部「快速」なんですが、仙台で行われる宮城スタジアムでのサッカーの試合のために、仙台と首都圏とを結ぶ東北新幹線も設定されていました。その中に、仙台を0時45分に出て、東京に4時20分に到着するE5系の「やまびこ422号」という、夜行の新幹線が予定されていたんです。
24時から6時までは、(ダイヤ乱れなどは別として)保守の車両以外は運転させないとなっていますから、臨時列車と言えども、予定されたダイヤで客を乗せて走るというのは極めて異例のことだと思います。
ダイヤ乱れでの東北新幹線の夜間走行と言えば「スーツ交通氏」が有名ですが。。
こちら、とか。
首都圏21線区の深夜帯の臨時列車とは違い、「競技会場の最寄りとなる路線等を含めた詳細については、決まり次第お知らせします」とありますので、ひょっとしたら運転の可能性も、というところです。
全席自由席での設定で、グリーン車・グランクラスは利用不可とのこととはいえ、珍しい列車には人は集まるものですから「運転しない」が良いのかも知れませんね。個人的には残念ですが(もちろん、乗りに行くつもりなんて全くないです)。
そんなわけで、幻に消えそうな夜行新幹線の話でした。
7/14 に、JR東日本から、下記の通り発表がありました。
・宮城スタジアム(東北本線・仙石線等)
※東北新幹線の臨時列車はありません。
在来線の臨時運転はあるそうですが、新幹線は無くなるようです。現在の状況・情勢を考えれば致し方なし、ですね。