QNAPのOS QTS 5.0.1.2376 Build 20230421 リリース
2023年4月24日に、QNAPのOS QTS5.0.1.2376 Build 20230421 がリリースされました。
深夜のアラーム
GWの初日、翌日も休みということもあって、いろいろと用事をしていた深夜の2時過ぎに突然NASからアラーム。
何事かと思っていたら、OSのアップデートが走っていたようなんですね。
3台あるNASのうち、2台は日中の出勤時間帯に更新されるよう、自動更新の時刻をAM10時に設定しているんですが、1台は、日中に電源を切っているので深夜2時に設定しているのをすっかりと忘れてました。。
でも、オーディオアラートの設定は、このようにしています。
なので、ファームウェアアップグレードや再起動ではシステム通知音が出ないと思ってたんですけどね。
ログを見ても、特にアップデートが行われた以外に通常と異なる表示は見当たらず。何がトリガでアラームが鳴ったのかは不明のままです。
そんなこんなで、QfinderのOSバージョン表示も、一足先に更新済み。
それでは、この 5.0.1.2376 を見てみたいと思います。
変更内容は?
公式サイトでの案内はこちら。
セキュリティアップデートが一つと、バグフィックスが…
えっ、36個も。。
前回のリリースは、3月29日にリリースされた QTS 5.0.1.2346 build 20230322。
このときのバグフィックスが2件だけでしたので、それからわずかに30日後のリリースで36件ものバグフィックスが行われていることに驚きです。
セキュリティアップデートの方は、いつもの定例文。
- Applied security updates to further enhance system security.
何が更新されたのかまでは判りません。
で、気になるバグフィックスですが、今回もARMモデルを使用する個人ユーザーとして気になるポイントをいくつか挙げてみたいと思います。
他の項目については、前掲の公式サイトをご確認ください。
- Fixed an issue in File Station on certain ARM64 NAS models where users could not see shared folders created from successfully mounted ISO files.
特定の ARM64 モデルの File Station で、正常にマウントされた ISO ファイルから作成された共有フォルダーをユーザーが表示できない問題を修正した、とのこと。
ARM64に特化した修正ですが、そもそも、NASでISOファイルの共有って、してなかったんですね。
もちろん、DVDやBlu-rayで見るための動画を作って焼き込むためのデータはISOファイルですし、NASには保管用として置いてますが、映像を見る場合は、仮想ドライブとしてマウントしたのをPowerDVD等のアプリで見てますから、NASの機能としては、特に必要性を感じてなかったんです。
とはいうものの、せっかくの機会なので、試してみました。
コントロールパネルの共有フォルダ作成から、簡単に共有を作成できるんですね。ユーザーごとの権限設定も同時に出来るので使いやすいです。
が、ネットワーク上の共有フォルダから直接Blu-rayを再生できるわけでは無いので(PowerDVDのバージョンが古いからかもしれませんが)、やっぱり、使わないかも。
というより、バグの確認をしたかったのに、ISOファイルを置いてるNASが QTS5.0.1.2376適応後のものしかなかったので、改修は判らずです(笑)
- Resolved a rare issue where after updating Container Station to 3.0.0.122, there was a chance the NAS would restart or shut down unexpectedly after some time.
Container Station を 3.0.0.122 に更新した後、NAS が予期せず再起動またはシャットダウンする可能性があったという、レアな問題を解決した、と。かなり再現率が低そうな不具合ですね。
ソフト開発に携わる者として、再現率が低い不具合ほどいやなものは無いです。そもそも、原因を探ろうにも現象が起こせず、首尾よく改修が出来ても確認テストがまた難しい、と。
ご苦労様なことです。
- Fixed an issue where after configuring the firmware update schedule to weekly on Sunday, “0" would appear in the weekly field.
この記事の最初にも書いた通り、ファームウェアの自動更新は、3台のNASとも、設定時刻は違えど「毎日」を設定しています。
なので、特定曜日のみ、という設定はしたことがありません。
ということで、アップデート前のNASで試してみます。
これで、「適用」をクリック。
あ。。
アップデート後のNASでは改修できていることも確認しました。
- Improved the speed of transferring large files via SMB.
SMB 経由で大きなファイルを転送する速度が向上したとのこと。機能強化ではなく、改修ということは、何らかの要因で制限がかかっていた、ということなんでしょうかね。
まだ、ファイル転送での実感は得られていませんが、気になる改修項目ではあります。
- Fixed an issue in Storage & Snapshots where a user interface element was truncated in the Polish language.
- Fixed some French translation issues in Storage & Snapshots.
- Fixed some Korean translation issues in Control Panel.
ポルトガル語、フランス語、韓国語、それぞれの言語特有の問題であったり、翻訳の修正であったり。
グローバルに展開するNASならではの問題でしょうね。
というわけで、いくつかの個人的に気になった点をピックアップしてみました。
重要なポイントを挙げているわけではありませんので、気になる方は公式サイトをご確認ください。