QNAPのOS QTS 5.1.8.2823 Build 20240712 リリース

Qfinder Pro を立ち上げると、稼働中のNASに、バージョン更新の通知が出ていました。

前回のリリースで、具体的な脆弱性に対するセキュリティアップデートが明記されていましたので、自動更新では無かったんですが、3台とも手動でアップデート済みでした。

前回のリリースは5月下旬ですので、約2ヶ月ということになります。

変更点は?

Web上の管理画面にログインして、ファームウェア更新で表示されたのがこちら。

前回の 5.1.7 から 5.1.8 へと末尾がインクリメントされています。

今回は、どんな変更なんでしょうか。さっそく見てみたいと思います。公式サイトの案内がこちら。

セキュリティアップデートとバグフィクスですね。機能強化はありませんが、5.1.8へと変わっています。変わるケースと変わらないケースの違いが、まだよく判ってません。。

セキュリティアップデート

  • Applied multiple security updates to further enhance system security.

いつものフレーズですね。何らかのセキュリティに関するアップデートが行われているようです。

バグフィクス

バグフィクスは、いつものように、個人的に気になるものをいくつかピックアップ。

…が。

今回のバグフィクスで、私自身にかかわりそうなものが無く、さほど興味をひかれなかったんですが。。

というわけで、純粋に「気になったもの」を。

  • Resolved an issue where after creating an LDAP user with the setting “User must change the password at first logon" enabled, the LDAP user could not successfully change the password after logging in.

「初回ログイン時にパスワード変更を必要とする」という設定を有効にしてLDAPのユーザーを作成した後に、ログインしても正常にパスワードを変更できない問題を解消した、と。

自宅ではLDAPを使用してませんので、ユーザー設定画面も見たことがありませんから、日本語の文言が上記通りかどうかは判りませんが、
「パスワードを変更してね」→「変更するよ」→「あれ?できない」→「なんでやねん」
ですよね。

  • Fixed an issue where Qsync Client could not access the NAS after a user disabled the recycle bin function in Control Panel.

コントロールパネルでゴミ箱の機能を無効にしたら、Qsync Client からNASへのアクセスが出来なくなる問題があったそうです。

この記事を書いてから3年が経ちましたが、実際のところ、既に使ってなかったりします。

まぁ、所詮は実質一人での運用ですからね。他のクライアント(PCやスマホ)にファイルを移したいときは意図して移しますし、同期を期待する、なんてことは無いですからね。すみません。紹介しておきながら。。

というわけで、この問題。

ゴミ箱を無効にしただけでNASへのアクセスそのものが出来なくなる、というのは、一般のユーザーからしたら「ありえない」んでしょうが、システム開発をしている人間からすると、「あるかも」ですね。気を付けたいところです。

  • Fixed an issue where under certain conditions, restarting the NAS might sometimes cause the default gateway to become disconnected.

NAS を再起動するとデフォルト ゲートウェイが切断される問題があったそうですが、特定の条件下で、ということなので、遭遇したことはありません。再起動って、そうそうしないですしね。
ファームウェアアップデートのときくらいでしょうか。

  • Fixed an issue in the myQNAPcloud web interface where devices in the Device Management page that have firmware updates available sometimes did not display the correct update version number.

myQNAPcloud Web インターフェイスで、デバイス管理ページのファームウェア更新が利用可能なデバイスに正しい更新バージョン番号が表示されないことがあったそうです。

これなら確認できるかな、と myQNAPcloud 経由で見てみました。

今のバージョンも、更新バージョンも正しく出てますね。

こういうことじゃないんでしょうか。というか、「available sometimes did not display」なので「ことがある」ってことですね。

ちなみに、普段は、myQNAPcloud で接続することは、ほぼありません。

こんなところでしょうか。

今回のバグフィクスは13件と、いつもより少なめの印象があります。5.1系が落ち着いてきたのか、5.2系の開発に注力しているのか。。

ともかく、不具合が気になる方には、アップデートをお勧めします。