スターサーバーのログ自動取得

2021年1月にネットオウルのサーバをレンタル開始。アクセスログを取得できるのですが、これが定期的に手動で取得しないといけないので、若干、煩わしさを感じていました。

スターサーバーのFTPアカウント

ドメインを取得した特典である「無料レンタルサーバー」。大概のことは、有料プランと同じように扱えるのですが、ログ取得で困っていました。

FTPでログファイルを取得できるのであれば、以前にバックアップのことを書いたように、自動取得ができそうです。

ところが、サーバの使用マニュアルには「FTPでログファイルをダウンロードするには」という項目があるのですが、ここには次のように記載されています。

FTPでログファイルをダウンロードするには

過去のログファイルが必要な場合や、手動でダウンロードされる場合には、FTP接続にてログファイルのダウンロードが可能です。

サーバー管理ツール上「ホームページ > FTPアカウント設定」より、「/home/(サーバーID)/(ドメイン名)/log/」にアクセス可能なFTPアカウントを用意し、FTPソフトを用いてダウンロードを行ってください。

https://www.star.ne.jp/manual/homepage_access_log.php#log_ftp_download

できるんじゃないの?という印象がありますが、ネックは「/home/(サーバーID)/(ドメイン名)/log/にアクセス可能なFTPアカウント」です。

FTPアカウントは、無料レンタルサーバーでも当然ながら付与されているのですが、「初期設定FTPアカウント」と呼ばれるもので、追加はできません。有料プランならば追加ができます(追加できる個数はプランによる)。

初期設定FTPアカウントは、名前の通り、ホームページを公開するための初期設定用アカウントになります。ですので、接続できるルートが、index.htmlファイルを置くディレクトリになります。

おそらくは、「/home/(サーバーID)/(ドメイン名)/public-html/」になるのでしょう。

ですので、WinSCPなどのアプリで接続をしても、「自身でレンタルしたサーバ領域でありながら、/home/(サーバーID)/(ドメイン名)のすべてにアクセスできるわけではない」ということになります。

マニュアルは有料プランとの共有ですので無料レンタルサーバーへの特記はありません(無料サーバーの「サポート対応」は「なし」と明記されてますしね)。

提供されたFTPアカウントで接続できるディレクトリのトップが「home」に見えてしまうかもしれませんが、それは誤解です。あくまでも「サーバのディレクトリ構成でのhome」です。

有料プランへの変更で

有料プラン「スターサーバー スタンダードプラン」へと変更しましたが、このプランではFTPアカウントを5個、追加できます。

サーバー管理ツールにアクセスし、「FTPアカウント設定」をクリックします。

対象ドメインの「選択」をクリックします。初期設定FTPアカウントは、追加可能なアカウント数にカウントされません。

「FTPアカウント追加」タブをクリックします。

アカウントID・パスワードの設定はもちろんですが、ホームパスの変更もできるようになっています。homeの下は サーバーIDで、この直下が、契約者のためのエリアになります。他のドメインでの運用もできますので、複数のドメインに亘るFTPアカウントを作成することも出来そうです(まだ未確認です)。

というわけで、ホームパスから /public_html を削除したFTPアカウントを追加。

初期設定FTPアカウントよりも一段強いアカウントを作成しました。

WinSCPで、ホームの下に、logディレクトリが見えることを確認できました。もちろん、その中にログが保存されていることも確認しています。

NASでのログ自動取得

QNAP NASの管理画面からバックアップツールの「HBS3」を立ち上げます。

ここで書いた通り、リモートFTPサーバには、サーバに接続するためのユーザー名とパスワードを設定済みですので、ユーザー名とパスワードを、作成したアカウントのものに差し替えます。

下にある接続テストも忘れずに。

次に、HBS3の「マイジョブ」を開いて、ログの取得を追加します。
次いで、以前に設定していたWordPressのバックアップのソース側(FTP側)ディレクトリ階層を変更しておきます(先頭に /public_html が追加になります)。

これで、ログの自動取得も可能になりました。