683系6000番台「まほろば」(KATO 10-2145)

12月は何かとイベントが目白押しで(って11月も同じようなことを言ってましたが)、ようやく、11月初旬に届けられていた「まほろば」を開封することができました。

これまで、夜行列車(客車)をメインに購入して来ましたが、いろいろと買い揃えていくと、だんだんと他のジャンルにも目が行くようになってきたんですね。ただ、電車の沼ははまると恐ろしいのは判っているので、かなり抑え気味にしています。

寝台車の285系や583系は夜行列車なのでセーブの対象にはならないんですが、昼行列車用の車両で購入したものといえば、まだまだ僅か。子供の頃から好きだった381系(国鉄色)とか、485系(こちらも国鉄色)とか。あとは、大阪に住んでいて身近に感じている683系とか。最近では、より身近な221系とかも購入していますね。

今回購入した「まほろば」(安寧)も、身近に…というと、正直なところ微妙ではありますが、身近なおおさか東線を走る最優等列車ですからね。買っておかないと、というところです。

特急「まほろば」

現在の特急「まほろば」は、おおさか東線を走って大阪駅と奈良駅とを結んでいますが、初代の特急「まほろば」は、新大阪駅と奈良駅の間を、梅田貨物線・大阪環状線・大和路線を経由して走る3ヶ月限定の臨時列車として設定されていました。

2010(平成22)年4月から6月までの期間限定で走った列車だったんですが、2010年といえば、710年からちょうど1300年。平城遷都1300年記念事業に合わせて開催された「奈良デスティネーションキャンペーン」の期間、土休日に走った臨時列車ということです。

当時の時刻表を見てみると、

9093M:新大阪10:32 → 天王寺10:50 → 王寺11:12 → 法隆寺11:16 → 奈良11:27着
9094M:奈良16:34 → 法隆寺16:43 → 王寺16:48 → 天王寺17:07着 → 新大阪17:31着

というダイヤだったようです。

大和路線内での奈良方面行き上り列車が奇数の9093M、大阪方面行が偶数の9094Mだった、というのが面白いところです。日根野電車区の381系が使用されたので、新大阪発南紀方面「くろしお」の列車番号体系に合わせた、というところでしょうかね。

2010年運転時は、先述の通り日根野電車区の381系が使用されたようで、グリーン車の無い6両編成(うち指定席は4両)だったそうです。

それから9年。

2019(令和元)年におおさか東線の北部区間が開業したことから、その年の秋から、新大阪駅と奈良駅とを土休日運転の臨時列車として走った特急列車に与えられた名称が「まほろば」です。

287系3両での運転でした。当時のダイヤは

9022M:新大阪10:03 → 奈良10:53着
9021M:奈良16:56 → 新大阪17:47着

というノンストップでの運転でした。

2020(令和2)年3月のダイヤ改正で、6月末までの土休日(GWは除く)の運転日が設定されていましたが、5月以降の運転が、新型コロナウイルスの感染拡大で全て取りやめとなっています。緊急事態宣言が解除された夏に一時復活しましたが、再びの感染拡大で秋以降の設定は見送られています。

以降、定期列車ですら減便(運休)となる状況がしばらく続きましたが、「まほろば」は臨時列車、しかもほぼ100%行楽客向けの列車ですから復帰はしばらく先となり、大阪駅(うめきた地下ホーム)が開業した2023(令和5)年春から、大阪駅と奈良駅とを結ぶ臨時特急として運転を再開しました。

設定期間によって法隆寺駅の停車・通過があるものの、運転時間帯に大きな変更は無く推移し、今年2025(令和7)年、晴れて定期列車化されました。といっても、土休日運転という体制は変わっていないですけどね。同時に奈良駅での間合いを利用して奈良→大阪→奈良間を1往復する臨時列車の「まほろば91号・92号」も設定されています。

こちらが3月改正でのダイヤです。

7092M:大阪9:58 → 新大阪10:04 → 法隆寺10:49 → 奈良10:57着
9023M:奈良12:21 → 法隆寺12:30 → 新大阪13:11 → 大阪13:15着(◆まほろば91号)
9024M:大阪14:15 → 新大阪14:21 → 法隆寺15:04 → 奈良15:12着(◆まほろば92号)
7091M:奈良16:21 → 法隆寺16:30 → 新大阪17:11 → 大阪17:15着

で、最大ともいえる変化が4月の車両更新。

それまでの287系3両から、「まほろば」専用ともいえる、683系3両「安寧」編成が導入されました。

そして、10月18日からは、第二弾としての「悠久」編成も投入されています。

最初は、お試し程度に企画された列車かと思っていたんですが、リニューアル車両を導入するなど、結構力を入れてますよね。末永く頑張ってもらいたいものです。

683系「安寧」編成運行開始の日、新大阪駅に用事があったので写真を撮ってきました。どっちの用事がメインだったかは置いといて…。

1・2番のホームはさすがに人が多くて、2つ離れた5・6番ホームの先端から撮ってみました。

動画からのキャプチャなんですが、事前リサーチもせずに5・6番ホームから撮影したもんですから、車両を隠す構造物がいっぱい映り込んでいて、まぁ、許せるかなというキャプチャ画像を使用しています。

10-2145 683系6000番台「まほろば」(安寧)3両セット

3両なので、紙パッケージかも、なんて思ってましたが、しっかりとしたブックケースです。

汎用ケースなのであと3両収納可能ですが、「まほろば」なんでね。増結も無いですし。

「悠久」編成が出たら、まとめて収納、とかですかね。

上から、
・クハ682-6701
・サハ683-6401
・クモハ683-7502
の3両です。

クハ682-6701

この角度だと、照明の関係で、前面のエンブレム(大きなロゴマーク)が見えないですね。

というわけで、もう一枚。

蘇芳すおう色の前面に、金色であしらった細かなデザインがきれいに出ています。

連結面の側面にあるエンブレムもきれいに出てますね。

サハ683-6401

サハ、ですが…。

3両編成の中間車両なので、模型ではモーターが入っている動力車です。

以前、サンダーバードの増結セットの中間車両にモーター(動力ユニット)を入れて「能登かがり火」として走らせたんですが、クハ682-モハ683-クハ683の3両なので、3両の中間車両にモーターを入れてもモハ683なので違和感は無かったんですけどね。。

クモハ683-7502

最後は、奈良方の先頭車、クモハ683-7502です。

パンタグラフの無い車両ですね。

先頭側はこちら。

なんか、照明の加減か、窓の下のデザイン(サイドグラフィック)が光っているようにも見えるんですが、もちろん発光はしてません。でも、実車でも光って見えるんですよね。

写真は再掲(1号車 クハ682-6701)

最後尾の車両はもちろん、赤いテールライトが点灯します。

実際にはあり得ないでしょうけど、クハ682-6701とクモハ683-7502の並びです。

ちなみに、増結を想定していない編成ですので、どちら側の先頭車両も消灯スイッチは設けられていません。

付属品

シール以外の付属品はこちら。

左から、屋根機器(写真上半分が電話アンテナ、下半分が列車無線アンテナ)、連結器カバーと電連です。

これだけなので、ちゃちゃっと取り付けます。

個体差があるのかもしれないですが、隙間なく押し込もうとすると、意外と力が要りました。折れることは無いと思いますが、ピンセットなどで挟んで取り付けることになると思いますので、屋根機器自体や屋根を傷付けないようにして頂きたいと思います。

電連は、カプラーの根元に、下から挟み込むように付けるだけ。連結器カバーは密連形カプラーの穴部分に差し込むだけ。

というわけで、取り付けは以上です。

付属品の最後に紹介するのはこちら。

面白いのが側面愛称表示が2種類あること。

実際に、実車に2種類の幕があるのではなく、

側面愛称表示は外交の条件によって見え方が異なります。お好みに応じてお使いください。
A:夜間や地下ホームなど外光が弱いとき
B:日中の屋外など外光が強いとき

683系6000番台「まほろば」(安寧)3両セット 説明書 より引用

とのこと。こだわりですね。

今くらいの冬期でなければ、走行時間帯は日中になるので、大阪駅うめきた地下ホームに停車するからこその設定なんでしょうかね。

大阪発奈良行 特急「まほろば」

まずは、久しぶりに駅を設置しての撮影。

駅からの発車と通過の様子です。

電車特急なのでこれくらいの速さなのかな、なんて思いながら走らせたんですが、やっぱり3両編成というのは短いですね。

続いては、フィールド走行。

最後のカットは、おおさか東線のもう一つの雄、221系直通快速とのすれ違いです。実際のダイヤでは、奈良行「まほろば」とすれ違うことはありませんが、そこは模型と割り切ってお楽しみください。

おしまいに写真を何枚か。

奈良方の先頭と、大阪方の最後尾です。

側面の大きなロゴマークも特徴的です。というか、このボディ全体の色そのものがかなり特殊で特徴的ですけどね。

最後は、221系直通快速と。

というわけで、683系6000番台の特急「まほろば」安寧編成を走らせたお話でした。

次の展開としては、車両への照明ユニットの取り付けぐらいかと思いますが、そのうちに、電球色の室内灯ユニットを取り付けてあげたいですね。