VMwareの仮想サーバからQNAPのNASへアクセスする(3)
QNAP NASをiSCSIターゲットとして、VMware(ESXi7.0)から接続するために、VMware側の設定を行いました。
仮想サーバ(Windows Server)に認識させる
VMware側の設定
対象の仮想マシン(今回は Windows Server 2019 Essentials のマシン名、WinSvr2019Essentials)の「設定」を選びます。
「ハードディスクの追加」から、「新規標準ハードディスク」を選択します。
「参照」をクリックして、データストアを選択します。
これ、事前に「ディレクトリの作成」で、マシン名のフォルダを作成したんですが、これは不要のようです(これに関しては、後ほど)。
ですので、「データストア」のレベルで指定すればよいかと思います。
選択後、「選択」をクリックします。
次に、サイズを設定するんですが、「最大サイズ」でOKなのかと思いきや、この最大サイズで「保存」すると、容量が不足しているとかで、保存できませんでした。なので、少し減らして200GBで設定しなおします。(エラー表示の画面を保存し忘れたので、確かな文言は分かりません)
200GBに設定しなおして保存します。
これで、WinSvr2019Essentialsの仮想サーバで QNAP NAS 上の 200GB の領域にアクセスが出来るようになりました。
フォルダ位置は上位階層の指定で…
先ほど、データストアの下に、仮想マシン名のフォルダを作成して、そのフォルダを指定したと書きましたが、その結果がこの通りです。
ハードディスクの「場所」で指定したフォルダに、自動的に仮想マシン名のフォルダが作られるようですね。ですので、ちょっと思惑と外れた結果になりました。
Windows Server側の設定
こちらは、特に問題はないと思います。VMwareとは関係なく、HDD(SSD)を増設した場合と同じような手続きになります。
「設定」>「コンピューターの管理」>「ディスクの管理」か、「ハードディスク パーティションの作成とフォーマット」を検索して実行(ディスクの管理の起動)を行います。
ディスクの管理を開くと、この画面が表示されます。
GPTのままで、OKをクリックします。
作成した200GBの未割り当てのディスクが表示されています。オフラインになっていますので、「オフライン」の文字の上を右クリックして「オンライン」に切り替えます。
続いて、同じく右クリックで「ディスクの初期化」を選びます。
ディスクの初期化が始まります。
「未割り当て」のエリアで右クリックして、「新しいシンプルボリューム」を選択します。
ウィザードが始まりますので、「次へ」をクリックします。
最大サイズが設定されていますので、そのまま「次へ」。
続き番のドライブレターが選択されていますので、そのまま「次へ」。
特に変更が必要な項目は無いと思います。「ボリュームラベル」を「DATA」とかにするのが好きなのですが、今回は、変更し忘れました。
設定後、「次へ」をクリックします。
内容を確認して、「完了」をクリックします。
クイックフォーマットが完了し、Fドライブとして使用できる状態となりました。
WSUSのデータフォルダ移行
ここからは、WSUSのフォルダ移行の話になります。
現在、EドライブのWSUSフォルダに入っているアップデートファイルを、そっくりそのままFドライブに移します。
とはいえ、その前にやっておきたいのが「WSUSサーバークリーンアップ」です。今後使用することのないファイルは、コピーしても、その時間が無駄になるだけですからね。
WSUSの管理アプリから「オプション」>「WSUSサーバークリーンアップウィザード」を実行します。
基本的には、不要な更新プログラムの削除です。かなりのファイルサイズ削減ができます。クリーンアップを実施すると、上記のEドライブの空き領域は301GBから360GBになりました。
とはいえ、100GBを超えるファイルのコピーですから、それなりに時間がかかりますので、コピー途中でマイクロソフトのサーバと同期しないように、同期の時間帯には注意しておきましょう。
一旦、同期を「手動」に替えておくのが安全かと思います。
コピーが完了したので、外付けHDD(Eドライブ)は運用を停止(電源OFF)し、FドライブのドライブレターをEドライブに変更し、念のため再起動。
そのあと、同期を自動に戻します。「今すぐ同期」とかで、NAS上のEドライブに問題なくアクセスできているか、確認しておくのが良いかと思います。
「ディスクの管理」を開いた際の表示順が間違っていましたので、修正しました。