2024年春ダイヤ改正とおおさか東線
今年(2023年)3月のダイヤ改正ではおおさか東線に大きな変化がありました。
大阪駅地下ホーム(うめきたエリア)の開業と、新大阪発着のおおさか東線全列車の大阪駅乗り入れ。それに、直通快速の221系(8両)化とJR淡路駅の停車。
次の変化は早くても2024年春のダイヤ改正、と思っていたところに変化があったのが、10月に登場した「快速うれしート」ですね。
2024年春は、2023年の変化を、さらに押し進めたような変化になりそうです。
「快速うれしート」
「快速うれしート」は、おおさか東線と大和路線の平日朝通勤時間帯に、最後尾車両の一部(20席)を指定席化するサービスです。
225系の「Aシート」は、1両全部が特急列車並みのシートを備える専用車両ですが、「快速うれしート」は通常の221系を「のれん」で仕切っただけで設備は同じですから、5A~5Dの4席は進行方向と逆向きという制約があります。
実際のところ、どの程度の利用があるのかは把握できていませんが、対象列車を増やす、ということは、それなりの需要がある、ということなんでしょうね。
ちなみに、12/17の21:50現在、翌12/18(月)の直通快速51号(奈良7:06発 新大阪8:05着、大阪8:11着)の指定席20席のうち、15席が予約済みの状態。次の直通快速53号(奈良7:30発 新大阪8:32着、大阪8:38着)は、16席が予約されています。
予約状況を見る限り、放出駅で数名が下車、残りの大半が新大阪駅で下車、という動向のようですね。
乗車の方は、始発駅奈良ではごく少数。有料の指定席を使用しなくても始発駅なので座れますからね。法隆寺あたりからだんだんと席が埋まり、意外とJR河内永和からの乗車もあったりするようです。
やっぱり、300円という利用しやすい金額がいいんでしょうね。
「快速うれしート」大増発
現在、おおさか東線で利用できる「快速うれしート」は、先述の2本だけですが、2024年春の改正移行は、平日朝の直通快速全列車4本が対象となります。
○平日
列車名 | 奈良駅発 | 王寺駅発 | 久宝寺駅発 | 放出駅着 | 新大阪駅着 | 大阪駅着 |
F直通快速51号 | 6:12 | 6:27 | 6:41 | 6:52 | 7:06 | 7:13 |
F直通快速53号 | 6:42 | 6:59 | 7:13 | 7:24 | 7:39 | 7:45 |
F直通快速55号 | 7:05 | 7:22 | 7:38 | 7:49 | 8:06 | 8:11 |
F直通快速57号 | 7:30 | 7:49 | 8:05 | 8:16 | 8:32 | 8:38 |
しかも、平日限定だったのが、土休日にも拡大。さらに、土休日は4本中2本が午後の運転ですが、その2本も対象になるんですね。
○土休日
列車名 | 奈良駅発 | 王寺駅発 | 久宝寺駅発 | 放出駅着 | 新大阪駅着 | 大阪駅着 |
F直通快速71号 | 7:24 | 7:40 | 7:54 | 8:05 | 8:19 | 8:25 |
F直通快速73号 | 8:24 | 8:40 | 8:54 | 9:05 | 9:19 | 9:26 |
F直通快速75号 | 15:48 | 16:04 | 16:16 | 16:26 | 16:40 | 16:46 |
F直通快速77号 | 16:48 | 17:04 | 17:17 | 17:27 | 17:41 | 17:47 |
臨時特急「まほろば」(奈良発大阪行)のように、観光客需要を取り込む、ということでしょうか。奈良・法隆寺観光からの帰りに利用する、というのは良さそうですね。
ちなみに、上記時刻はJR西日本の公式サイトからの引用ですが、4本とも(平日・土休日とも)現行ダイヤとほぼ変化なしですね。変化がある列車もありますが、1~2分というところのようです。
直通快速の停車駅が増える
その直通快速ですが、新たに「城北公園通駅」に新たに停車します。
これ、ちょっと目を疑いました。JR野江じゃなくて?と。
現在、大阪・新大阪・鴫野・放出・久宝寺を除く「おおさか東線のみの駅」での乗降客数の上位3駅が、JR河内永和・JR淡路・高井田中央。いずれも、現在、直通快速の停車駅です。
その次に多いのが、JR野江のはず。その次が城北公園通ですね。
そのJR野江を差し置いて、城北公園通が直通快速の停車駅になります。おおさか東線内では、他社線への乗換駅ではない駅への直通快速の停車は初めてになりますね。
朝夕の利用客に限定すれば、JR野江よりも上回っている、とかなんでしょうかね。
あれ?
土休日の夕方の2本は通過?いや「おでかけ時間帯」か。。
おおさか東線に関しては、この2つが大きな変更点です。
普通電車のダイヤ変更には触れられていませんが、数分程度の変化はあるかもしれませんね。
厳密に言えば、「通勤特急らくラクやまと」(朝の奈良発環状線経由新大阪行・夜の新大阪発同奈良行)が新設されて、大阪駅地下ホームを走りますので大阪-新大阪駅間はおおさか東線を走る、とも言えますが、「はるか」「くろしお」がおおさか東線を走っているといえるかというと、そうとは言えませんから、別物と考えるべきでしょうね。
というわけで、2024年春(3月16日)ダイヤ改正の、おおさか東線についての変更点を書き出してみました。