QNAPのOS QTS 5.0.1.2277 Build 20230112 リリース
2023年1月18日に、QNAPのOS QTS5.0.1.2277 Build 20230112 がリリースされました。
変更内容は?
前回のリリースは、QTS 5.0.1.2248 build 20221215。昨年12月16日にリリースされています。
年末年始をはさんでの1ヶ月ですから、ペースとしては速い感じですね。
内容は、このようなものです。
セキュリティアップデートと、12件のバグフィックスが適用されるようです。
セキュリティアップデートは、明記されているのがこれ。
- Fixed the security issue CVE-2022-27600.
CVE-2022-27600への対応とのことですが、この問題についての詳細はわかりません。
セキュリティアップデートは、他に
- Applied multiple security updates to further enhance system security.
とありますが、これは、いつものことですね。
バグフィックスは前述の通り12個ほど具体的な内容を挙げられていますが、個人的に気になったものだけをピックアップ。
他の修正については、公式サイトをご覧ください。
- Fixed an issue where QTS might sometimes report abnormal fan speeds on the QM2 expansion card.
- Fixed an issue where QTS would occasionally keep displaying warnings about unclean file system after users restarted the NAS.
QM2 拡張カードで異常なファン速度を報告することがあるという問題と、NAS を再起動した後にファイルシステムがクリーンでないとする警告を表示し続けることがあるという問題を改善したとのこと。
二つまとめて書いたのは、いずれも、「報告」であったり「表示」であったり、誤った報告をする、ということだから。
本当は何も障害ではないのに、報告/表示だけ、なら、まだ許されるかな、と。実際にファン速度が異常になったり、ファイルシステムがおかしくなるのに比べると、ね。
- Fixed an issue where the system would create a duplicate snapshot schedule if users clicked the “Apply" button twice when editing a snapshot schedule.
スナップショットスケジュールの編集で「Apply(適用)」ボタンを2回クリックしたら、同じスケジュールを重複して作成してしまう問題を修正した、と。
これは排他制御が出来ていなかった、とかのやらかしの部類でしょうね。
5回連打したらどうなったのか、気になるところです。
- Fixed an issue where the system generated dnsmasq logs whenever QVPN was connected or disconnected, causing insufficient space on the ram disk.
QVPN が接続/切断されるたびにシステムが dnsmasq ログを生成し、RAM ディスクの容量が不足する問題を修正した、とのこと。
このログ、そんなにデカいんですかね。。
確かに、ネット上の情報では、頻発させると肥大化する、とありますね。
- Fixed an issue where users could not restore settings with a BIN file (binary file for backing up system settings) if the current firmware version was different from the firmware version in which the BIN file was generated.
異なるファームウェアバージョンで取得された、BIN ファイル(システム設定のバックアップ)では設定を復元できない問題を修正した、ということですが、これって、以前にもありませんでしたっけ??
に、書いてましたよね。
ここの記載って、今回改修されたものに限定されない? それとも、前回の改修では不十分だった?
いずれにせよ、改修されたようですね。
その他、いくつかの不具合が改修されていますので、アップデートしておきたいと思います。