スマホ・床面ダイブ ~バックアップは忘れずに~(1)
これまで、何度かメインで使用しているスマホ(DoCoMo SH-51A)の話を書きましたが、1月27日、突然の終焉を迎えました。
意外と簡単に壊れた…
いつものように、通勤途中でローソンに立ち寄り、パン2つとパック飲料とスマホを両手に抱えるように持ってレジに向かおうとしたときに、スマホが手から滑り落ちました。
あっ、とは思ったものの腰の高さあたりからの落下ですし、クッション性のあるカバー付きのケースに入れていることもあって、問題なかろうと思ったんですが、レジでカバーを開けると画面は真っ暗。指紋認証でも起動せず、電源キーを押しても無反応。
電源キー長押しでも起動する様子はなく、ひとまずは久々の現金で支払いを済ませたんですが、何をやっても起動しない、最悪の状態です。
USBケーブルを接続しても充電される様子はなく(充電ランプが点灯せず)、当然、PCからデバイスとして認識されることもありません。
使用している多くのアプリは、データをサーバで保存している(はずな)ので、致命的ではないにしても、内部メモリに保存する設定にしていたデータは読み出せない状態です。
取りうる選択肢
この状況で、取りうる選択肢は大きく2つ。
①何とかデータを読み出せる状態にする(おそらく、起動さえすれば読み出せるはず)。
②データは諦める。電話としても使えない状態から一刻も早く「スマホとして復活」させる。
何とか起動できれば、データの問題も、スマホとしての問題も一挙に解決です。要は、これまで通り、ということですね。
が、世の中そんなにうまい話は無いもので…。
まずはドコモショップへ
仕事も手に付かず、午後半日休暇を取得して、大阪梅田へ。
向かったのはドコモショップ グランフロント大阪店。
電源が入らないことを確認してもらった上で、提示されたのは、次の3パターン。
スマホ購入時に「ケータイ補償サービス」に入っている人向けではありますが。
①補償を受ける
②修理する
③機種変更する
①の「補償を受ける」は、負担金 12,100円(税込み・SH-51Aの場合)で、契約したのと同じ機種の「リフレッシュ品」を手にすることが出来ます。
リフレッシュ品とは、
お客さまより回収した電話機に外装の新品交換、品質の確認を行った上で、新品同様の状態に初期化した電話機です。
https://www.docomo.ne.jp/service/compensation_service/replacement_phone.html
というわけで、内部の基板などはリユースですが、人が触れる部分は新品なので、見た目は新品。もちろん、品質は保証済み。
でも、新たな電話機との交換なわけですから、所有しているスマホには手が入らないため、データは取り出せないままです。
※旧電話機は10日以内にドコモへ返送しないと違約金が発生します。
②の「修理する」だと、3,300円で修理をしてもらえるのですが、前提として、データはクリアされる(修理によって消えてしまう、ではなく、セキュリティ観点から消す)とのこと。
③の機種変更も、当然持っているスマホのデータが復活することはありません。
つまりは、ドコモの提示する案だと「データは取り出せない」ということです。
修理業者に依頼すると?
ならば、と、事前に調べておいた修理業者「スマートまっくす大阪梅田店」へ。
スタッフの方に、親切に対応頂き、詳しく話を聞かせてもらいました。
電源が入らない、というケースの場合、バッテリーと本体基板の間のコネクタが緩んでいることも考えられなくはないけれど、1回の落下でそう簡単に緩むものでもなく、何らかの部品が破損した可能性の方が高いとの見解でした。
スマホの筐体を開けてみて、部品交換が不要な場合(接合部の調整など)は、即時の修理が出来るとのことですが、部品交換が必要な場合は厄介だそうです。というのも、SHARP製の機材はメーカーでのパーツの分売は行われておらず、中古で入手した「部品取り用のもう1台の同機種」の調達が必要になる、ということです。修理費に、その価格が上乗せされる、ということですよね。
3年前のフラッグシップモデルだけに、今でも中古市場で数万円の値段が付いていますから、「そこまでする?」という、ややトーンダウンな気持ちになってきました。
それでも、ドコモでの修理と違って、意図的にメモリをクリアすることは無いので、起動すればデータは維持できる、と。
部品交換が発生しない場合は、「開けたけれど修理が出来なかった場合」と同額の、手数料程度の額(公式HPに記載が無いので、控えます)ですが、どうですか?
と。
それならば、と前向きになったんですが、「修理同意書」を見て、躊躇。
当然ではあるんですが、本体分解によって、メーカー保証が無効となる、ということです。ドコモの各種補償サービスも受けられなくなります。
つまりどういうことかというと、数万円の可能性が高い修理(データ復元)を依頼するか、データを諦めて安価に、動作する機体を手に入れるか、ということですね。
「簡単に直るかどうかを確認する」だけで、ドコモの補償が適用できなくなるわけです。
簡単に直る場合(基板の手直しだけ)でも、簡単には直らない場合(部品交換が必要な場合)でも、ドコモの補償での修理が受けられないので、後戻りできない、というわけ。
なので、「ちょっと考えさせてもらえますか?」とお店を出ました。
いろいろ相談に乗って頂き、ありがとうございました。
決めた答えは?
再度ドコモショップに向かう道中、「データは諦めよう」と考えを変えてました。
そもそも、数万円出して復旧するだけの価値があるデータなのか、と。
仕事上のデータが入っているわけでは無いですし。
そんなわけで、選んだ答えは「②データは諦める」+ドコモで「①補償を受ける」。となりました。
修理ではなく、補償を受けると決めたのは、やっぱり対応までのスピードですかね。
15時台にドコモショップで、補償するかどうか話をしていたんですが、自宅への配達は、翌日午前中が可能、と話を頂きました。(午前10時30分までの手続きで、一部エリアでは当日受取りも可能だそうです)
もはや、つなぎの使用のために代替機を借りて設定をしたりする必要性を感じさせないくらいのスピード感です。
修理の場合は、手元に戻ってくるまでに10日~14日。さすがに代替機なしではつらい日数です。
代替機での環境構築、戻ってきたときの再設定、そんなことを考えると、1回で済むのがいいなぁ、と。
念のため、ケータイ補償サービスセンターに、ドコモショップのスタッフから確認を取ってもらったんですが、やっぱり、修理業者がスマホの筐体を「開けただけ」で、補償サービス・修理の適用外となるそうです。
ドコモで補償サービス・修理を受けられる方(毎月の掛金を無駄にしたくないと思われる方)は、十分にお気を付けください。
補償を受けた後、10日以内に旧端末をケータイ補償サービスセンターに送り返す必要がありますが、その際に修理業者で修理を受けたもの(筐体を開けるだけで判断が付くそうです)と判ると、「ケータイ補償サービスご利用規約」
第15条(補償の対象とはならない場合)
前条にかかわらず、以下に該当する場合は補償を受けることはできません。
https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/service/common/compensation_service.pdf
の(10)項、
(10)登録電話機が加工、改造、解析(ソフトウェアの改造、解析(ルート化等を含みます)、リバースエンジニアリング、逆コンパイル、または逆アセンブルを含みます)されたもの、またはドコモもしくは製造会社が指定する正規の修理拠点以外で修理されたものであるとき。
https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/service/common/compensation_service.pdf
に該当し、違約金が発生する、と。確かに、第27条(5)を読むと、違約金の対象となりますね。
SH-51Aクラスの場合、違約金は 88,000円になりますので、どうぞ、お気を付けを。
もちろん、なんとしてもデータを取り戻したい、という方は、修理業者に依頼する価値は十分にあると思いますが、その場合は補償サービスを受けられないよう、ご注意を。
ちなみに、ドコモにも「ケータイデータ復旧サービス」がありますが、復旧できるデータはドコモのアプリから参照できるものだけ。
復旧可能なデータ
https://www.docomo.ne.jp/service/compensation_service/?icid=CRP_SER_condsearch_to_CRP_SER_premierdelivery
電話帳
画像・動画
スケジュール/メモ
ドコモメール(ローカル)
復元したデータだけを返却してもらえて、なおかつ、
お預かりした携帯電話は復旧の成否にかかわらず、作業完了後に分解処理し、再生可能な部品は、当社で再利用させていただきます。
https://www.docomo.ne.jp/service/compensation_service/?icid=CRP_SER_condsearch_to_CRP_SER_premierdelivery
とのこと。修理業者のように修理した上で全てのメモリを保全してもらえるものではありません。
用途によって使い分け、ですね。
ところで。
リフレッシュ品のバッテリーって、どうなの?
と率直に聞いたら、「もちろん新品です!」と。その力強さ、安心です(笑)
3年近く使用して、バッテリーがへたり気味だったこともあって、まぁまぁいいチョイスだったかなと思います。
修理の場合、「起動不可」を修理することになるので、バッテリーが原因でなかった場合、バッテリーはそのままで返ってくる、とのことでしたからね。
というわけで、手続きまでで報告は一旦終了。
翌朝以降の続きはこちらで報告します。