新大阪駅 開業60周年
東海道新幹線と新大阪駅
生まれた時から0系の「ひかり」や「こだま」が行きかってましたので、60年前というのは私の中では歴史上の話でしかないんですが、戦後に発生したイベントの中でもインパクトとして上位に挙げられるのが東海道新幹線の開業です。
1964(昭和39)年10月1日。ちょうど60年前のこの日、東海道新幹線の東京-新大阪間が開業しました。
今年の10月が東海道新幹線の開業から60年、というのはたびたび目に、耳にしていたのでよく知っていたんですが、最近になって、「あ、そうか」と思ったのが、新大阪駅の開業も同時に60周年を迎えるということです。
東海道新幹線に並行する東海道本線は、全区間一斉ではないものの1989(明治22)年には全線で開業(現在の御殿場線経由)しています。大阪-京都間だけを見ると1877(明治10)年になります。
なので、その大阪駅から東海道線に乗って京都に向かう線路は開業から147年が経っているんですが、新大阪駅として開業したのは、東海道新幹線の開業と同日の1964年10月1日だったんですね。
ちなみに、大阪駅は今年で開業から150年、東淀川駅は84年になります。
60年前のダイヤ
東京-新大阪間で開業した東海道新幹線。デビュー当時は「ひかり」が4時間、「こだま」が5時間での運転でした。
9月までは同区間を在来線の特急「こだま」が6時間30分で走っていたので、「ひかり」は圧倒的な速さだったとは思うのですが、今の2時間20分台からすると遅く感じますよね。
「ひかり」が3時間10分での運転となったのは、翌年1965年11月1日のことです。
当時の東海道新幹線のダイヤは、「ひかり」は全て東京-新大阪間の運転で、停車駅は名古屋、京都のみ。東京、新大阪の双方を、6時から20時まで、毎時1本(と言いたいところですが、12時だけ除く)の運転でした。
「こだま」は区間運転があるものの、基本的には1時間に1本です。
新幹線開業前、大阪を基準に見ると、夜行列車を除くと7時発の特急「第一こだま」が事実上始発列車。これが東京に到着するのが13時30分でしたから、6時発の「ひかり」が東京に10時に到着する、というのが、いかに画期的であったかが判ります。
東京16時30分発の特急「第二つばめ」が大阪に到着するのが23時。日帰りが出来るとはいえ、滞在時間はわずかに3時間でした。
それが、新大阪6時発の「ひかり2号」で東京着が10時、20時発の「ひかり27号」が新大阪に到着するのが24時。10時間の滞在が可能となったのは驚異的です。
ただ、東京を発って新大阪駅で九州方面の寝台特急に乗り換える、というパターンが登場するのは新幹線が開業した翌年のこと。このときの時刻表が手元に無いのでどのような乗り継ぎだったのかは判りませんが、1965年10月改正で新大阪-西鹿児島・長崎を走る寝台特急「あかつき」が誕生しています。
もちろん、新幹線開業時に九州・山陽方面への新大阪乗り継ぎが無かったわけではなく、京都発の夜行急行は新大阪駅に停車するようになっていますし、大阪発だった列車のいくつかは新大阪発になっています。新幹線が開業しても、まだまだ急行全盛の時代だった、ということですね。
60周年の記念に
時刻表を見ているとキリがないので、今日の本題。
新大阪駅開業60周年を記念した「チャーム付き両面駅名標アクリルキーホルダー」と「クリアファイル」が、10月1日より販売が開始されました。
まずはキーホルダー。
片面が在来線の新大阪駅、もう片面が新幹線の新大阪駅です。店頭に並んだ商品は、見たところ全て在来線の駅名標を表にしてパッケージングされていましたが、いずれも反対側は新幹線の駅名標です。ランダムに封入されていると、間違って2つ買う人も出てくる、ってことですかね。
もうひとつは、クリアファイル。
JR東海とJR西日本の新幹線車両がデザインされています。裏面には、文字での紹介はありませんが N700S の車両がデザインされています。
販売している店舗は、改札内の「アントレマルシェ エキマルシェ新大阪店(在来線改札内)」「グランドキヨスク新大阪(新幹線改札内)」と改札外の「アントレマルシェ 新大阪中央口店(3F)」「おみやげ街道 アルデ新大阪店(2F)」。
10月1日の朝の通勤時に「アントレマルシェ エキマルシェ新大阪店」と「おみやげ街道 アルデ新大阪店」を覗いてみたんですが、探し方が不十分だったのか、時間が早すぎたのか見つけることが出来ず、昼休みに再訪。
地下鉄新大阪駅のそばにある「おみやげ街道 アルデ新大阪店」で購入しました。
キーホルダーが770円(税込)、クリアファイルが385円(税込)です。
いずれも在庫がなくなり次第販売終了とのことですので、気になる方はお早めに。