QNAPのOS QTS 5.2.10.3577 Build 20260514 リリース
久しぶりに、Qfinderを覗くと、ファームウェアアップデートの通知が出ていました。

というのは苦しい言い訳で、実際には、放置していたというのが近いですね。
[Info][ファームウェア更新]デバイスからの通知
として、このようなメールも届いてましたし。

メールを遡ってみれば、8月25日ですから2週間ほど前から、ということですね。
現在のバージョンである QTS 5.2.9.3499 へのアップデートについては、2ヶ月と少し前の6月下旬に触れてました。
というわけで、Web上の管理画面へ。

確かに、5.2.10.3577 への更新通知がダイアログで表示されました。
…が。ビルドが 20260731 ということは、メールでの通知こそ2週間前からですが、リリースはもっと早かった、ってことなんでしょうね。。
というわけで、QNAPの公式サイトを確認してみます。

今回もまた、5.2.10.3577の前に、5.2.10.3568というバージョンがリリースされていたようですね。
QTS 5.2.10.3568 build 20260722
というわけで、内容を確認してみたいと思います。
セキュリティアップデートはいつもの通りで、特に具体的な記載はありません。
その他は、5.2.9 から 5.2.10 へのアップデートではあるんですが、新機能や機能強化はなく、Fixed Issues(修正済みの問題 = バグフィクス)となります。
12件の修正が列挙されています。
では、いつものように、ARM64系のNASを使用する私が個人的に気になった項目を中心に見ていきたいと思います。
- Fixed an issue where users could still retain SSH access even after being removed from the administrator group.
管理者グループから削除されたユーザーが、その後もSSHアクセスを保持できてしまう問題を修正、とのこと。新たな接続ではなく、「保持」できる、ということなんでしょうね。
自宅で個人使用しているNASですので管理者グループというような運用はなく、というか基本、1ユーザーですので、ユーザーを削除することはないんですが、チームでの運用なら問題になるということでしょうか。もっとも、そもそもSSHアクセスは、どれくらいの方が行われているんでしょうか。私は、よほどの異常時でないとSSHでのログインはしないですね。
- Fixed an issue where it would take a long time to create a shared folder in a folder that contained an enormous number of files.
大量のファイルがあるフォルダに共有フォルダを作成しようとすると時間がかかることがあったということですが、どれくらいかかってたんでしょうね。ARM64系のNASを使ってると、なにかにつけて待たされることがあるので、「そんなもんかな」って思ってしまうんですけどね。
- Fixed an issue where users could not access the NAS via its IPv6 ULA (Unique Local Address).
IPv6 ULA(固有ローカルアドレス)経由でNASにアクセスできない問題があったとのことです。恐らくは何らかの条件でアクセスが出来なくなることがあった、ということだろうとは思いますが、ローカル側をIPv6で運用している組織って、どれくらいあるんでしょうね。
今でも IPv4での運用というところが圧倒的に多いんじゃないかな、と思います。IPv4のローカルアドレスでのアクセスが出来ない、となったら大問題になるはずですからね。
他には、機器固有の問題やスナップショット関連の問題、その他の問題について記載されていますので、詳細は公式サイトをご確認ください。
QTS 5.2.10.3577 build 20260731
こちらも、セキュリティアップデートとバグフィクス。
こちらは13件の対応が連ねられていますが、そのうち12件は QTS 5.2.10.3568 build 20260722 と全く同じ。つまりは、1件が追加されただけです。
その内容は、
- Fixed an issue where the NFS export entry for an external USB drive was not automatically restored after re-inserting the drive, thus preventing NFS clients from mounting the share.
外付けHDDなどのUSBドライブを抜き差しした後、NFSエクスポートエントリが復元されずに、NFSクライアントが共有をマウントできない問題を解消したとのこと。
実質、この1件のためにリリースされたことになりますから(具体的なセキュリティアップデートがあったかどうかは判りません)、重要な問題と判断されたということでしょうね。
Linuxサーバからのバックアップを外付けHDDに行っていて、ランサムウェア対策としてNASから取り外すような運用をきちんとされている組織では、再接続で共有できないのは大きな問題となったことかと思います。
というわけで、QTS 5.2.10.3568 build 20260722 と QTS 5.2.10.3577 build 20260731 の変更内容を見てきましたが、個人的に「すぐ対応しなきゃ」という問題はなかったものの、セキュリティアップデートもあるでしょうから、アップデートしておきたいと思います。










