格安スマートウォッチで何が出来る?
テレビで民放のBSチャンネルを見ていたときのこと。
通販のCMに切り替わりました。
そこで目にしたのが、スマートウォッチ。
腕に装着しているだけで、体温や心拍数、さらには血圧、酸素飽和度が計測できる上に、スマホでこれらが管理できるといった多彩な機能が付いて、今ならなんと5,XXX円、と。
アップルなんかのスマートウォッチと比べれば格安ですが、「これ、便利かも」と思った機能が付いていたため、ネットで調べてみました。
いろいろな格安スマートウォッチ(もちろんMADE IN CHINE)
TV通販で6,000円を切る価格なら、ネットで探したらもっと安いのがあるはず。と思ってブラウザを開くと、1分も調べないうちにいろんなタイプのスマートウォッチが、それより安い価格で販売されていることが判りました。
ただ、いろいろな輸入販売業者が同一製品を独自価格で販売していたり、製品自体が結構な頻度でモデルチェンジしているようですから(知ってか知らずか)旧機種を扱っている業者もあったり、どれだけの種類の機種が市場に出てるの?という状態です。
ということで、選ぶポイントとしては、結局「何がしたいのか」ということに尽きると思います。
酸素飽和度に興味が無ければ、その機能が付くために高い機種を選ぶ必要は無い、という当然の話です。
で、私が気になった「これ、便利かも」は何かというと、「LINEの通知」機能です。
スマホにLINEのメッセージが届いたら、Bluetooth経由でスマートウォッチに通知されるというもの。
というのも、いま、常時スマホを2台携帯していますが、LINEを使っているのは電話番号を他者に公開しているメイン機のDoCoMo SH-51A。でも通信コストの面で、地図アプリを見たり検索したりするのは楽天モバイルのAQUOS Sense4 lite。つまりは、移動(歩行)中は、Sense4 liteを手に持ち、SH-51Aはバッグの中、と。
2022年の2月だったかまでは、同じLINE IDを2台のスマホで運用できる裏ワザ的な使い方が出来たんですが、今はそれも出来ず、LINEの着信にすぐに気付けない、という問題があったんです。もっとも、ビジネス上で公開しているIDではなく身内だけのやりとりなので「ごめんごめん、気付かなかった」で十分に通じるため、これまで放置してきたんですけどね。
それが、腕に装着したスマートウォッチで通知されれば見逃しも減るはず。気にならないはずがありません。
しかも、この機能って、結構な格安機種にも備わってるんですよね。
どの機種がいい、悪いは、他のサイトに任せて、私が気になった(気に入った)機種だけを紹介します。つまりは、購入した機種、ですね。
それがこれ。
・皮膚温検知
・心拍数
・血中酸素
・睡眠確認
・活動量計
・音楽制御
・着信通知
・天気予報
・遠隔カメラ
・スマホ探し
・アラーム
・ストップウォッチ
等々と、多機能です。
1.75インチの大画面ながら厚みは9mm。着けても重さはほとんど感じず(39g)、悪くは無いです。
これで、驚きの2,980円(税込み・送料無料)。
しかも100円引きのクーポンが付いていて、楽天のポイントが10倍付いたりして、実質、2,500円くらいでした。
触れてみる
まずは充電。
が、なんかいきなり「怪しさ」が。バッテリー残が60%強だったのが、次の瞬間に100%に。怪しさも100%です。
充電完了なので、次に、腕に装着。
さっそく体温を測ってみます。
自宅で常用しているオムロン製の電子体温計よりもはるかに早く、体温の測定が完了。
測り比べたわけでは無いですが、まぁまぁそんな感じの体温かな、という値が出てました。
酸素飽和度は99%。正常です。
時計は、というと、かなりズレた時刻を指しています。これは、スマホのアプリとの同期が必要なようですね。
というわけで、ここからは一旦スマートウォッチを離れて、スマホでの操作になります。
インストールするアプリは「GloryFit」。説明書にQRコードが書かれていますので、文字入力なしでインストール可能です。
インストール中、いろんな権限の許可を要求してきますが、目的遂行のため許可します。
インストールが終わって、スマートウォッチとの接続。
が、すんなりとはいかないんですよね。メールで認証用のコードが届くのでそれを入力するだけのはずなのに、うまく行かず。
結局、何度か同じことをトライして、何が良かったのか(前回と何が違ったのか)判らないまま、登録完了。
スマートウォッチの時刻が正しく設定されてました。
そんなわけで、次の週末(土曜日)、朝から1日装着し続けてみました。
心拍数や体温の変化が細かく記録されるようで、面白いですね。
で、最も大事な、LINE通知。
そんなに頻繁に届くわけでは無いので、「見逃してしまうかも」と思ったんですが、手首に付けたスマートウォッチの振動って、よほどのことがなければ気付きますね。
着信と同時に、最初の2行ほどの内容が、画面に表示されます。
これはいいですね。
もちろん、返信するためにはスマホを取り出す必要があるんですが、「受信した?してない?」の確認のために頻繁にスマホを見る必要が無くなるのは大きいです。
これで、3,000円でお釣りが来るなら上出来でしょう。
現状の問題点
もっとも、世の中、そんなにいい話だけではありません。
代償もあります。
1日腕に着けていたら、頻繁にスマホとデータ送受を行っていたんでしょうね。
スマホのバッテリーが恐ろしい勢いで減ってました。。
2年半前に購入したスマホなので、バッテリーがそれなりに劣化してきていると思いますが、頻繁に操作をしなければ(情報の検索などは楽天モバイルに集約してるので、SH-51Aでは楽天ペイでの決済やLINEとか個人情報に絡むものくらい)、3日程度は持つんですが、1日の終わりに充電が必要な状態となってました。
結構、致命的ですね。これ。
対策は…
装着しなければ(生体情報が計測できなければ)、スマホへのデータ送信も行われないようですので、バッテリーの減りはそれなりに収まります。それなりってのがクセ者で、スマホのアプリ自体が、かなり無駄にバッテリーを消費しているようです。
スマートウォッチとスマホを近距離で持ち歩くなら、不要な時はスマートウォッチの電源を切っておくのが良さそうですね。
まだ、試して数日ですが、スマートウォッチとスマホとを近接させてカバンに入れる場合、スマートウォッチの電源を切っておいた方が、スマホのバッテリーの減りは遅くなるようです。
これは、私のように、「特定の時間帯だけ使いたい」というような用途でしか活かせない対策かもしれませんが。。
1日の生活リズムを生体情報から取得してグラフ化したい、というような用途なら、バッテリーの減りは覚悟しておいた方が良さそうです。
結論として、買って良かったか後悔したかというと、良かったと思ってます。もちろん、価格込みでの感想です。
スマホアプリが、不要な時に完全に停止してくれるような設定があれば最高の評価を付けたかもしれません。
とにかく、帰宅時に歩いている最中にLINE通知を見逃さなくなったのは嬉しいですね。
飽きるまでは使いたいと思います(笑)
追記・新型コロナウイルスワクチン接種での体温変化
11月5日に、4回目のワクチン接種を受けてきました。
体温変化がどのくらいスマートウォッチに反映されるのか、実験を兼ねて当日の朝から翌日の夜まで約36時間、装着し続けました。
その結果です。
実際には、5日の20時過ぎには37度を超えていましたが、このグラフで37度を超えたのは、21時40分。
体温計での検温は、頻繁に行ったわけでは無いですが、23時頃の38.5度がピークで、そこから下がり始めています。23時30分には38.1度になってました。
グラフでは夜12時にかけて、40.0度まで上昇しています。さすがに40度を超えると平常ではいられないでしょうね。(実測38.5度の時は、意外と平気でした)
翌朝は7時50分の体温計での検温で37.0度でしたから、グラフはちょっと下がるのが速すぎですね。
皮膚温度(実測値)からの体温(予測値)算出でしょうから、ワクチン接種の副反応による急激な体温上昇・下降は苦手なのかもしれないですね。
取扱説明書にも
本製品は医療機器の代替え品としてのご使用はできません。
とありますし、正確な体温を知りたい方は、体温計を使用することをお勧めします。
ちなみに、スマホアプリの「GloryFit」ですが、体温の高温警報をセットできます。これを37.5度でセットしていることを忘れてましたので、5日の夜、高温の警報がひっきりなしに通知され、手首でバイブレーションが震えっぱなしに。
さすがに、発熱通知機能はオフにしました。。
そんなわけで、良くも悪くも「いろいろ遊べそうな」格安スマートウォッチのお話でした。