TOMIX 寝台特急「北斗星」JR北海道仕様(前編)

鉄道模型の趣味を再開して、この秋で2年。

2周年を記念して、というわけではないですが、大きな買い物をしました。

寝台特急「北斗星」

それが、今回のテーマ、「北斗星」です。

基本セット・増結セットの12両編成(フル編成)での購入というのは、これまでも何度かしてきたんですが、今回、金額が大きくなったのは、同時期に発売された機関車も合わせて購入したから、なんですね。

9月に発売となったEF81だけでも先に購入しておけば良かったのかもしれませんが、同時に予約注文してました。

さらには、KATOの381系100番台「くろしお」の9両セット(9~10月発売予定)と、購入時期(月)をずらせたつもりだったんですが、それぞれに微妙な遅れで、まさかの同月発売に。

12月のボーナスに期待するとしましょうか。

財政事情はともかく。。

これまで、24系25形のブルートレインは、国鉄時代の「富士」(KATO)、国鉄時代の「はやぶさ」(ロビーカー連結の頃・TOMIX)、JR時代の「はやぶさ」(「さくら」との併結の頃・KATO)と購入して来ましたが、やっぱり「トワイライトエクスプレス」と「北斗星」は別格。

「トワイライトエクスプレス」(KATO)は2015年に購入しているので、「北斗星」も手に入れたい、と。

ただ、思い入れが強いのは、廃止間際(2014年)に乗車したJR北海道・東日本混結編成の方で、1999年~2008年頃の全車個室となったJR北海道編成は、というと、微妙です。

乗ってないのか、というとそうではなく、2001年8月に「北斗星小樽号」の2号車デュエットに乗車してます。「北斗星1号」が札幌を越えて小樽まで直通するという、ある意味貴重な経験をしています。2001年の「北斗星1号」の編成ですから、まさにドンピシャで、この製品です。なのに思い入れが薄いのは、「デュエットだった」というのが答えですかね。。

98835「JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR北海道仕様)基本セット」

そんな過去は置いといて、純粋に「北斗星」北海道編成を楽しみましょう。

上から、
・オハネフ25-0(1号車)
・オハネ25-560(2号車)
・スハネ25-500(6号車)
・スシ24-500(7号車)
・オロハネ25-550(10号車)
・カニ24-500(電源車)
です。

さっそく、素の状態で、線路に載せてみました。

左がカニ24-500、右がオハネフ25-0です。

テールライトとトレインマークに灯が入ると走らせたくなりますが、まだお預け。

1号車スハネフ25-0の方は、TNカプラーが標準装備で、アーノルドカプラーに交換できる台車が付属品として用意されています。

逆に電源車のカニ24-500は、アーノルドカプラーが標準で、交換用のTNカプラーが用意されています。もちろん、これ以外の全てのカプラーはアーノルドカプラーです。

食堂車のスシ24-500は、標準でテーブルライトが点灯します。あえて室内灯を付けずに、この仄かな照明だけで走らせるのも良さそうですね。

98836「JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR北海道仕様)増結セット」

上から、
・オハネ25-560(3号車)
・オハネ25-560(4号車)
・オハネ25-550(5号車)
・オロネ25-500(8号車)
・オロハネ25-550(9号車)
・オハネフ25-0(11号車)
です。

後でも触れますが、増結セットには説明書も車番の転写シートもありません。まさしく、基本セットに追加して使用するための商品です。

左が増結セットの11号車、オハネフ25-0。右が基本セットの1号車、オハネフ25-0です。

11号車の車掌室は10号車オロハネ25-550側に向いて連結されるため、トレインマークは付いておらず、LED点灯用の基板もありません。それに、中間車として封じ込められるため、ジャンパ栓などの装備も省略されています。

増結セットのカプラーは全車両ともアーノルドカプラーです。交換用のカプラー付属もありません。

TOMIXのサイトにも記載されていますが、1号車・11号車のいずれのオハネフ25-0も、内装は普通の2段ハネと同様で、Bコンパートメントの再現はありません。

走行前の準備

車番を選ぶ

TOMIXといえば選択式の車番ですよね。TOMIXの車両購入は春の14系「さくら」・583系「きたぐに」以来。なので、車番の転写も半年ぶりですね。

で、その前に車番の確認です。

選択できる車番は下記の通り。

基本セットに2枚、同じものが入っています。一方で、増結セットには入ってません。増結セットだけをお求めの方は要注意ですね。って、そんな方、いないですよね。。

14系14形「さくら」編成とは違って、北斗星は車種が多彩ですから、1車種当たりの選択肢が少なめです。もっとも、編成そのものが限定数しかないので網羅しているのかと思いきや、意外と選択肢が少ないかな、という印象です。

オハネフ25 0

  • 2
  • 4
  • 8
  • 15

オハネフ25 0 (付録)

  • 3
  • 7

オロネ25 500

  • 501

スハネ25 500

  • 501

オロハネ25 550
(ロイヤル・ソロ)

  • 555
  • 556
  • 557
  • 558

オロハネ25 550
(ロイヤル・デュエット)

  • 553

スシ24 500

  • 503

オハネ25 550

  • 551
  • 552

オハネ25 560

  • 561
  • 562
  • 563
  • 564
  • 565
  • 566

カニ24 500

  • 502
  • 503

特に、スシ24、スハネ25、オロネ25(いずれも500番台)、オロハネ25 550(ロイヤル・デュエット合造車)は、1種類ずつしかなく、リアルな車番にこだわる方には厳しいかもしれませんね。

その反面、オハネフ25-0には、付録として3と7が用意されています。2・4・8・15は、いずれもBコンパートメントに改造された車両ですが、付録の3・7は、急行「はまなす」にも使用されていた開放ハネです。模型ではコンパートメントの再現はありませんので、3・7を付けても間違いではなく、1997年以前の開放ハネ当時の再現もできる、ということでしょうか。

国鉄時代の「さくら」等とは異なり、1999~2008年という、インターネットも普及し、個人でもホームページなどで情報発信できる時代の、しかもブルートレインの代表格の列車ですから、ネット上には当時の「北斗星」の編成(車番付き)を掲載されているサイトが、数多く見られます。

そんなわけで、ちょっと調べれば、転写シートの選択肢から「完全再現」できる編成情報が得られるはず、と思っていたんですが、意外や意外、無いんですね。

スシ24-503が連結されている編成を見るとスハネ25は502だったり、503だったり。ツインDXのオロネ25も501どころか、551(1両しかない2階建てツインDX)だったり。

ひょっとしたら、もっと探せばヒットする運転日もあったかもしれませんが、逆に言うと、意外と自由な感じです。ほぼ固定で運用されていた「トワイライトエクスプレス」とは違いますね。

というわけで、こんな感じで割り振ってみました。

1号車B寝台(コンパートメント)オハネフ25-2
2号車B寝台(デュエット)オハネ25-561
3号車B寝台(デュエット)オハネ25-563
4号車B寝台(デュエット)オハネ25-566
5号車B寝台(ソロ)オハネ25-552
6号車B寝台(ソロ)・ロビースハネ25-501
7号車食堂車「グランシャリオ」スシ24-503
8号車A寝台(ツインDX)オロネ25-501
9号車A寝台(ロイヤル)・B寝台(ソロ)オロハネ25-555
10号車A寝台(ロイヤル)・B寝台(デュエット)オロハネ25-553
11号車B寝台(コンパートメント)オハネフ25-8
電源車カニ24-503

2005年1月の、とある日の北斗星2号の編成…ではなく、6号車と8号車が代用です。が、限りなくリアルな車番だと思います。

車番を転写する

1号車・11号車のオハネフ25、電源車のカニ24は「はやぶさ」等のごく普通のブルートレインと同じように転写。

オハネ25-560

が、目が点になったのが、デュエットのオハネ25-560。車番によって、転写の位置が違うんですね。

2号車 オハネ25-561
3号車 オハネ25-563

実車の車番位置が違うので、それに従うしかないんですが、マニアックな違いですよね。

ちなみに、説明書に記載の転写位置は「オハネ25 561・562<98835>」「オハネ25 563~566<98836>」とで違っています。基本セットのオハネ25-560と増結セットのオハネ25-560は「別物」ということです。

パッと見た感じは同じに見えるんですが、基本セットの方は、トイレ窓が塞がってますね。それと、写真からは見えにくいですが、563以降はクーラーのファンが2個になっています。走らせていると、まず気付かないと思いますが。。

というわけで、561・562はその他の車両よりも、1部屋分エンブレム寄りに車番を転写します。

ただ、気になるのは説明書の注意書き。

オハネ25 563~566<98836>
※イラストの位置はオハネ25 565・566の例です。他の車両は転写位置が異なります。

オハネ25 563(564)の車番位置がわからない。。

ネット上で通路側(窓が一列に並ぶ側)の写真が見つかり、窓下に車番があったので、565・566と同じだろうと客室側もそれに準じたのですが、後で調べてみると、客室側は561・562と同じく、2階窓のある下側だったようで。。わざわざ貼り替えるのも何なんで、そのまま置いておきます。

オロハネ25-550

もうひとつ、あれ?と思ったのが、オロハネ25-550。基本セットに入ってるオロハネ25-550は、ロイヤル・デュエットの合造車。増結セットに入っているオロハネ25-550は、ロイヤル・ソロの合造車です。

9号車 オロハネ25-555
10号車 オロハネ25-553

ロイヤル・ソロの方は中央のエンブレムの下ですので判りやすいですね。その一方でロイヤル・デュエットの方は、明らかにセンターから外れています。どちらも2室あるロイヤルの間に排気口(換気口?)があるのですが、ソロ合造車の方はその下に、デュエット合造車の方は、そこから右寄りになっています。

付属品の確認

今更ながらに、ですが、付属品を確認します。

上段左から、上級者向けの電話アンテナと電話アンテナ用穴開け治具、カプラーチェーン。下段左からカニ24用ステップ、カニ24用TNカプラー、カニ24用カプラーなし台車枠、オハネフ25用(カプラー付き)台車枠です。

今回も、穴開けが必要な電話アンテナの取り付けは見送ります。

カプラーチェーンは後程。

TNカプラー化

というわけで、カニ24をTNカプラーに交換します。

カニ24-500のボディを外し、台車も外します。

カプラーの付いている台車から車輪、集電シュー、集電スプリングを外して、カプラーなし台車に付け替えます。

車輪を付けた台車を床下ユニットに取り付けた後、TNカプラーを取り付け、ステップを挟み込みます。最後にボディを付けて出来上がり。

見栄えのするTNカプラーになったのに加えて、ジャンパ栓とステップが付くことで、アーノルドカプラーだった時と比べると遥かにリアリティーが増しました。

これで1号車のオハネフ25と電源車のカニ24がTNカプラーとなりましたが、それ以外はアーノルドカプラーですので、0391「密自連形TNカプラー(Sカプラー対応・黒・24個入)」を使って、安価にTNカプラー化対応を実施。

車番のところで使用した写真は、全てTNカプラーに取り替えた後のものです。

カプラーチェーンの取り付け

最後は、1号車オハネフ25へのカプラーチェーンの取り付け。

ランナーから取り外すと、こんなに小さな(カッティングシートの白線が1cm間隔)パーツです。

写真上側にある突起を、TNカプラーの下側にある窪みに取り付けます。

カプラー周りのごちゃごちゃ感がさらに増しましたね。

2014年6月 函館駅にて

カプラーの下にぶら下がっているのが、それです。

と、ここまで客車の準備を進めてきましたが、時間切れ。

牽引する機関車の準備に手が回らなかったので、今回はここまで。

次回は、機関車の準備をして、実際に走らせてみたいと思います。