いま熱い「土佐」を駆ける – キハ58系 急行「土佐」
鉄道模型の趣味を再開して、間もなく2年になります。
その間、結構な数の車両を購入しましたが、車両数ベースで比率を出すと、客車が58%、貨車が17%、電気/ディーゼル機関車が6%と、機関車そのものと機関車に牽かれる車両で81%を占めます。
別の視点から比率を出すと、夜行列車として購入した客車(+機関車)・電車で、およそ70%。これには貨車を含みません。
基本的には、客車が使用される夜行列車が好きなんですよね。
なので、いわゆる昼行列車のための旅客車両は、ほんとに数えるほど。
今回、その少数派となる車両を購入しました。それが、KATOの 10-1804 キハ58系 急行「土佐」5両セット です。
痛恨の注文ミス…
注文したのは、新製品情報が出た直後くらいの2月初旬のこと。今から5ヶ月も前ですよね。
同時に発売が発表されたのが「28-235 キハ58系 アーノルド/ナックルカプラーセット」。
上の記事でも書いたように、ちょっとした加工で密自連形ボディマウントカプラーの客車をナックルカプラーに交換できるので、予備を手元に置いておきたい、とキハ58系車両と同時に注文したんです。
購入したのは、Joshin webショップ。
発売日直前の6月22日に届いたメールには、
カトー/(N) 10-1804 キハ58系 急行「土佐」 5両セット
【略】
確定した発売日(時期):2023年06月29日
発売日当日か、遅くとも翌日には配達されるので安心していたんですが…。
翌23日に届いたメールには、
ホビーセンターカトー/【再生産】(N) 28-235 キハ58系 アーノルド/ナックルカプラーセット 2両分入
【略】
確定した発売日(時期):2023年07月02日
あ。
そうなんですね。
注文時のメールには、
■お届け日
全ての商品の手配ができ次第、最短日でお届けします。
とありますので、本体(キハ58系車両)もお預けになっちゃったんですね。
7月1日の土曜日は、終日自由な時間があったんですが、それ以降は2週間後の15日までまとまった時間が取れず、一足遅れての開封となったわけです。
まとめて発送の場合には、同時注文をする組み合わせにご注意を。
もっとも、その7月1日には空いた時間でフレキシブルレールの作成が出来ましたから、手持ち無沙汰にはならなかったんですけどね。
10-1804 キハ58系 急行「土佐」5両セット
ちょっとした違和感があったのが、車両が下詰めだったこと。
客車編成なら最上段に機関車用のスペースがあるのは目にしていますが、機関車を必要としない気動車ですからね。
異色のキユニ28は編成中央に入らないから最下段に、という配慮かとも思ったんですが、そもそも編成例には高知方を左側に、キユニ28・キハ57…キハ58と並べて記載されているので、キユニ28を最上段に持ってくる方が自然な気もしますけどね。何なんでしょう。
それはともかく、久々の気動車。
2022年3月に購入したキハ181系「はまかぜ」以来です。
もっとも、それが2編成目で、最初に購入した気動車は、キハ58系。
そう、キハ58系は、2編成目になります。
先に買ったのは8次車となるパノラミックウィンドウで、特定の列車を想定してはいないものの、福知山機関区・米子機関区に属した車両がプロトタイプとされています。
それ対して、今回のは初期に作成されたもので、1984(昭和59)年頃の高松運転所所属車両がプロトタイプとされています。高松運転所ですから、当時四国で走っていた急行「土佐」「あしずり」「いよ」「うわじま」「阿波」「むろと」「よしの川」と懐かしい列車名のヘッドマークが用意されています。
まずは、素の状態で1枚。
ジャンパ栓取り付け用の穴が開いているので、後で取り付けます。
キハ58が、どことなく古めかしさを感じるのは、パノラミックウインドウじゃないからなのかな、と思ったものの、
パノラミックウインドウのキハ58を見ても、やっぱり古めかしく感じるので、「キハ58系 = 古い」というイメージなんでしょう。きっと。
付属品の取り付け
付属品は、行先表示シールと、小袋に入った諸々。これを出してみます。
左から、ヘッドマーク×2、無地の前面表示×4、大き目のジャンパ栓×3、小さめのジャンパ栓×4(うち1つがキユニ28用の朱色)、前面ホロ×4、キハ57以外用の胴受×2、キハ57用の胴受×1です。
ヘッドマークは上下を変えて置いてますが、同じものが2つ。無地以外の列車名は、先述の通りです。
胴受は、「よく見ると違う」というレベル。違っていても気付かない自信アリです。
ランナーに刻印された品番の末尾が7(写真の左側2つ)と、末尾が3(写真右)で区別してください。末尾3がキハ57用、末尾7がそれ以外です。
もっとも、胴受は見栄えが格段に良くなるものの、カプラーを固定してしまうため、
取り付けるとカプラーが固定されますので、連結を行うカプラーへは取り付けないでください。
キハ58系 急行「土佐」5両セット 説明書
とありますので、キハ58系ならではの「自由に編成を組み替える」ことを楽しむには、どの車両に胴受を取り付けるのか、悩みどころですね。
今回は、ひとまず、基本の「土佐」編成で走らせたいと思いますので、ジャンパ栓を含め、キユニ28と、4号車にあたるキハ58のみに取り付けることにしました。
で、その前にやっておきたいのが、ジャンパ栓への着色。
今回も、極細0.7mmと、超極細0.3mmの油性マーカーで、ランナーから切り離す前に着色しました。取り付けは時間をおいてから。油性ペンとはいえ、着色直後に触れると、手に付きます。
続いての胴受は、「下からカプラーの根元にはめ込んで取り付けます。」と説明書に記載されているものの、
床下からボディを外した方が取り付けやすかったことを記しておきます。
ヘッドマークは、ランナーから切り離して両面テープで取り付け。
キユニ28はタイフォンの下に、キハ58はテールランプの上に取り付けます。ブルートレインのヘッドマークと違って、ちょっと傾けるとリアリティが出るようです(笑)
ヘッドマークの位置をキユニ28とキハ58とで逆にしていますが、これはキハ58の車両の向きを逆にして並べているためです。先頭車両のヘッドマークが左なら最後尾車両のヘッドマークは右、先頭が右なら最後尾は左です。
というのも、始発駅でホームからヘッドマークを取り付けるため、先頭車両も最後尾車両もヘッドマークの位置は始発駅のホーム側に揃うのだとか。納得です。
ちなみに。。
この記事を書いている途中に気づきました。キハ58のジャンパ栓が逆です。
写真の最も左(ヘッドマークと反対側)のジャンパ栓と、貫通ドア右横のジャンパ栓を取り違えていたようです。
今さら全て撮影し直しは無理なので、そのまま掲載します。取り付けの際にはご注意を。。
とはいえ、ジャンパ栓を黒色に着色した効果は大きいですよね。
素の(着色していない)ジャンパ栓を取り付けたときの画像は、公式サイトをご覧ください。
クリーム色のホースも、朱色のホースも、ちょっと違和感ありです。
走行前の最後の作業は、中間車両の「ヘッド/テールライト消灯スイッチ」のOFF。
今回の編成でいうと、1号車キハ57と2号車キハ65をOFFにします。
オハネフ25やスハフ12のように床下ユニットの裏側からではなく、ボディを外す必要があるんですね。
手間ではあるんですが、胴受の問題とを合わせて考えると、ある程度編成を固定化した方がいいのかな、という印象です。
では、走らせてみましょう。
写真と動画
まずは、駅を通過するシーンから。
朱色の先頭車両、キユニ28が異彩を放っています。朱一色の車両は初めての保有ですので、インパクトがありますね。
地味に目立つのが、キハ65の窓。上下2段に分かれたユニット窓です。
形式的には目立つはずのキハ57は、完全にキハ58と同化してますね。足回りが見えないので仕方ないですが。
続いては、フレキシブルレールを使った半径3mの大半径カーブ。
途中に7cmの直線を挟みますが、自作レールを2つ組み合わせて、約30度の大カーブになります。
俯瞰で撮影していますので、スピードはそれほど感じませんが、1/150換算で80km/hほどになります。
これを、線路脇から眺めたのがこちら。
通過音も豪快です。
最後に写真を何枚か。
同時に走らせるのは客車がいいな、と、四国なのでDD51ではなくDE10に12系4連を牽かせてみました。
肝心のキハ58ですが、運転台下の丸いヘッドマークが四国らしくていい感じですよね。
高知方のキユニ28。四国っぽさが出ている気がします。
キハ28-5200番台はキロ28からの格下げ改造車で、両側ともに運転台のない急行型としては珍しい普通車ですね。キハ65は、先述の通り、上下2段のユニット窓で、特徴的な車両です。
カーブでの撮影。下り高知方からですね。
こちらは最後尾、高松方です。
最後の写真は、やっぱり「土佐」らしい1枚。キユニ28で締めたいと思います。
今回は、「土佐」編成での運転を行いましたが、実は同時に単品の車両もいくつか購入していますので、今後、編成のバリエーションも楽しんでみたいと思います。
ちなみに、タイトルの「いま熱い土佐」。
もちろん、このことです(笑)