フェリーで日本一周

数年前に新日本海フェリーで旅行をして以来、メーリングリストが届くのですが、その中に面白い記事を見つけました。記事、というより、紹介されているヴィーナストラベルの旅行プランです。

フェリー乗り継ぎ

これまでも、大手旅行会社から、新日本海フェリーや太平洋フェリーなどを乗り継いで日本一周するプランは見たことがありますが、今回のは、ヴィーナストラベルだけに、SHKライングループのフェリーとホテルだけで構成されている、という驚きのプランでした。

例えば、関西発の場合は、こんなプランです。

日程行程宿泊食事
1①舞鶴港(23:50発)または②敦賀港(23:55発) ~船中泊
2~①小樽港(20:45着)または②苫小牧東港(20:30着) = ホテル【1】
3ホテル = フリードライブ = 小樽港(17:00発) ~船中泊
4~新潟港(9:15着) = フリードライブ = 横須賀港(23:45発)~船中泊
5~新門司港(21:00着) = ホテル【2】
6ホテル = フリードライブ = 新門司港(④17:30 ⑤18:40 ⑥20:00発)~船中泊
7~泉大津港(④6:00着)または神戸六甲アイランド港(⑤7:10 ⑥8:30着)
【1】オーセントホテル小樽泊 【2】下関グランドホテル泊

ふたりで、税込み170,000円。関西発以外にも、関東発、北海道発、九州発があり、北海道・九州発は現地ホテル泊が無くなるので、ふたりで税込み150,000円に設定されています。

旅行代金に含まれるのは、「行程の各フェリー会社乗船代(ツーリストA・スタンダード洋室)」+「乗用車航送料」+「行程の各ホテル宿泊代(朝食付)」。

新日本海フェリーと東京九州フェリーが「ツーリストA」、阪九フェリーが「スタンダード洋室」です。いずれも、一昔前でいう2等寝台ですね。

ただ、上級船室への変更もできるのかと思えば、「他船室をご希望の場合、他プランまたは当日現地にて空室がある場合に限り、正規料金を現地でお支払いいただき変更は可能です。」とあります。正規料金の差額だと、結構あるので、ツーリストA・スタンダード洋室(いずれも相部屋)で大丈夫、という方向け、ですね。

線と線の間は…

小樽港からオーセントホテル小樽までは約3km。新門司港から下関グランドホテルまでは約20kmとのことですから、夜に着いても、無理なく宿泊はできそうです。

が、やっぱり、目が点になるのが、新潟港から横須賀港の「フリードライブ」ですかね。約410kmとのこと。関越道、首都高湾岸線などを走って、渋滞なしで約5時間半。「観光を」とは書かれてないですが、どこで時間を使うかは悩みそうですね。渋滞を考えると、早い目に神奈川県入りしておきたいところですし。

東京九州フェリー

SHKライングループだけで北海道から九州までをつなぐことができるようになったのは、やっぱり「横須賀~新門司」航路の東京九州フェリー誕生が大きいですね。

7月1日に就航するこの航路。横須賀・新門司をともに夜(日替わり直前)に出港し、目的地に夜9時前後に到着する、という新日本海フェリーの小樽・敦賀/舞鶴航路と似た時間帯です。貨物輸送に適した時間帯設定なので、メインの客は長距離トラックになるんでしょうが、久々の国内長距離航路の開業ですから、関西に住む者としても嬉しいです。使いやすいかというと、使いにくいですが。。

横須賀港は、京急横須賀中央駅から1km強。駅から戦艦三笠までと同じくらいの距離でしょうか。

和歌山県の潮岬、高知県の足摺岬の沖を通り、約21時間で九州・新門司へ。個人旅行には若干組み込みにくい時間帯ですが、首都圏からマイカーで九州へ行くなら選択肢の一つとなるでしょうね。

真新しい「はまゆう」と「それいゆ」に乗船する機会は、しばらく訪れなさそうですが、いつか、乗ってみたいですね。「ツーリスト」ではなく「ステート」か「デラックス」に。

そんなわけで、今回紹介したフェリーでの日本一周プラン。7日間も休みを取れるはずがないので、妄想でしかないのですが、阪神・北九州航路くらいは、近いうちに楽しみたいものです。