QNAPのOS QTS 5.1.5.2679 Build 20240219 リリース
Qfinder Pro を立ち上げると、稼働中のNASのバージョンが…。
違和感が無さ過ぎて、あやうく見逃すところでした。
ひと月ほど前に書いた記事がこれ。
このときに、5.1.5.2645 がリリースされて、全台共に手動でアップデートしていましたので、「New」が付くということは、それ以降にリリースがあったということなんですが、普段よく使用する上の2台に「New」が無かったので、見過ごしそうになったんです。
あれ?現在バージョンが 5.1.5.2679になっている。。
久々に自動アップデートが走っていたようですね。
変更点は?
幸い、というのも変ですが、まだアップデートされていない1台で、Web上の管理画面にログイン。
ログインと同時にファームウェア更新の案内が表示されました。
リリースされたのは 5.1.5.2679 Build 20240219。
ここ最近、セキュリティアップデートとバグフィクスだけでも、末尾がインクリメントされていましたので、てっきりルール変更かと思ってたんですが、前回と同じ 5.1.5。
どんな内容の変更なのか、気になるところです。
というわけで、公式サイトをチェックしてみましょう。
むむ。セキュリティアップデートとバグフィクスの他に、機能強化がある。。
セキュリティアップデート
- Applied multiple security updates to further enhance system security.
これは、いつもの決まり文句ですね。
特に具体的な内容はなく、複数のセキュリティ更新プログラムを適用した、という内容です。
強化
iSCSI & Fibre Channel
- Users can now import LUNs exported from QuTS hero. (Previously, users could only import a LUN if the source and destination NAS devices ran the same operating system.)
iSCSI と ファイバーチャネル の機能強化ということで、QuTS heroからエクスポートされた LUN をインポートできるようになったそうです。 以前は、エクスポート元とインポート先の NAS デバイスが同じOSの場合だけ、LUN をインポートできたとのこと。
QuTS hero は、ZFSベースのQNAP NAS用OSで、QTSからすると上位になりますから、OSを跨いだエクスポートが出来るようになった、ということですね。
すみません。どれほど嬉しいことなのか、よくわかりません。。
修正済みの問題
こちらは、25の項目が列挙されています。
が、内容を見て、「あれ?これ、前回にも見た」というのが大半です。
比較してみると、増えているのは一つだけ。
- Resolved an issue where a reverse proxy rule would fail if the user specified an asterisk (*) for the source.
ソースにアスタリスク (*) を指定した場合にリバース プロキシ ルールが失敗する問題を解決した、とのこと。
ちょっと私の使用環境とは縁遠い話ですね。
と、ここまで見て、「あれ?」と思って、前回の公式サイトをもう一度見てみると、
・Security Updates
・Enhancement
・Fixed Issues
とあり、Enhancement に、iSCSI & Fibre Channel の話が既に掲載されていました。
2月4日以降に追加されたとは思えないので、私が見落としていたんでしょうね。
それであれば、いろいろと納得できます。
5.1.4 から 5.1.5(.2645) へは、機能強化があったので、末尾がインクリメントされていたわけです。
で、今回の 5.1.5.2645 から 5.1.5.2679 は、バグフィクスだけなので末尾が変わらず、というわけです。(おそらく、セキュリティ更新は、前回のままなのだと推測します)
そんなわけで、特に急ぐアップデートではありませんが、アップデートしておきたいと思います。って、もう2台は既にアップデートされてますが。。