QTSのバックアップツール HBS3 のアップデート(20.0.0706)

QNAPのNASで、AppCenterからHBS3(Hybrid Backup Sync)のアップデートの通知がありました。

変更内容は?

前回、アップデートの記事を書いたのが5月下旬のこと。19.1.0517への更新でした。

今回は、20.0.0706。新機能の追加を伴うアップデートのようですね。

7月19日にリリースノートが更新されていましたので、情報がやや古くなってしまいましたが、紹介させて頂きます。

新機能

新機能として、3項目が挙げられています。まず一つ目。

– Added support for Object Lock in Backblaze B2 and Wasabi cloud storage services.

Backblaze B2 と Wasabi ク​​ラウド ストレージ サービスでオブジェクト ロックのサポートが追加されたとのこと。具体的に、どの項目を設定することで、どのようにロックされるのかが分かっていませんが、要は、バックアップ、同期等でクラウド上のデータが上書きされないようにする仕組みを使えるようになった、ということなのでしょう。

– Added support for two-way sync jobs between two local NAS devices.

2 つのローカル NAS デバイス間の双方向同期ジョブのサポートが追加されたそうです。

これも、新機能を試してみたわけでは無いので推測ですが、設定するNAS「以外」の2つのローカルNAS「間」で双方向同期を行えるようになった、ということでしょうか。

現状、双方向同期の片方は、設定するNASそのものに限定されていたかと思います。アップデート後、確認してみたいと思います。

– Added support for configuring a character conflict policy where source files and folders can be renamed if they contain chacacters not allowed in the destination.

宛先で許可されていない文字が含まれている場合に、ソース ファイルとフォルダーの名前を変更できる文字競合ポリシーを構成するためのサポートが追加されたとのこと。

宛先で使えない文字は、ソース側も変えてしまおう、ということでしょうか。大胆な考え方のような気がしますが、使いかたによっては、便利かもしれないですね。

機能強化

– Users can use any administrator account on the remote NAS to create a “TS NAS Rsync Server" storage space that uses an encryption port, even after the “admin" account is disabled.

「TS NAS Rsync サーバ」を暗号化ポートで使用する場合に、ユーザーが「admin」固定になっていたのを解消した、ということでしょうか。

暗号化ポートを使用しないとき
暗号化ポートを使用するとき

システム全体として、adminをやめて固有の管理者IDでアクセスしましょう、という流れになっている中での対応なんでしょうかね。

最後は、バグフィックス。

バグフィックス

– Fixed an issue where after running an active sync job from OneDrive for the first time, newly added files would not be synced in subsequent job runs.

OneDrive限定のバグ対応でしょうか。OneDriveからアクティブ同期ジョブを初回実行した後、新しく追加されたファイルが、後のジョブ実行で、同期されなかった問題への対応とのこと。

バグフィックスの記載は、この1件だけ。

バージョンアップを重ねて、使いやすく便利になっていく、ということでしょうね。アップデートしておきたいと思います。