ED76と寝台特急「はやぶさ」「さくら」

4月27日から大型連休に入ったものの、1泊で旅に出かけたり、家の片付けをしたりで、意外と趣味に充てる時間がなかったりします。

そろそろ、PC・サーバ関連の記事を書かないと、鉄道ブログになっちゃうなー、なんて思いつつ、半日の空いた時間にやったのが今回のテーマ。以前に買っていたものの、ずっと寝かせたままにしてしまっていたユーズドのED76です。

TOMIX 2173「JR ED76形 電気機関車 (後期型・JR九州仕様)」

ED76の0番台が欲しい!と言っておきながら半年以上も置いたままにしていたのには大きな理由は無いんですが、心のどこかに旧製品のユーズド、というのが引っかかっていたのかもしれません。

鉄道模型趣味を再開したのが2021年秋ですが、それ以降はKATOにせよTOMIXにせよ、ED76-0番台のJR仕様は、リメイクも再生産もありません。KATOでは2023年に14系+24系「さくら・はやぶさ」が、TOMIXでは2022年に14系15形「あかつき・彗星」や24系25形「はやぶさ」(1987年4月以降の姿も再現できるよう、JRロゴも転写シートで用意されています)が新規生産されているのに、同時にED76(JR九州仕様)が再生産されることもなく、指をくわえて待っている状態です。

なので、手を出してしまったのが2008年ロットのTOMIX 2173「JR ED76形 電気機関車 (後期型・JR九州仕様)」です。

ユーズドながら、付属品が揃っていることはもちろん、各パーツは未開封のビニル袋入り。

前オーナーが、売ることを前提に付属品には一切手を付けずに素の状態で走らせていたのか、本当に未使用だったのか。

どちらにしても、ありがたい話ではあります。もちろん、ユーズドとは言えそれなりの価格ではあったんですが。。

付属品

付属品は、左から両面テープ、ヘッドマーク、列車無線アンテナ、アンテナ取り付け治具(透明のもの)、その下が密自連形TNカプラー、中段に行って前面手すり、ホイッスルと信号炎管、下段がナンバープレート(前面用、側面用)、メーカーズプレートです。

両面テープはヘッドマーク取り付け用、ということですが、特に円形にカットされているわけでもなく、取り付けには普段使っている手持ちの両面テープを使用しました。

ヘッドマークは、この角度なら判るでしょうか、九州独特の丸みを帯びた形が再現されています(「富士」を除く)。「さくら・はやぶさ」が一体となったものの他に、「あかつき」「彗星」と山型の「富士」があります。

2172「国鉄 ED76形(後期型)」の製品には、単独の「はやぶさ」「さくら」と「あさかぜ」、それに山型の「富士」が添付されているようですね。

ナンバーを選ぶ

JR九州仕様の 2173 で選択できるナンバーは、次の通り。

・ED76 69 日立
・ED76 70 東芝
・ED76 91 東芝
・ED76 94 三菱

各車両ごとの違い(製造年月やその後の経歴、所属等)がよく判らないのですが、当然ながら各車両共に九州内でブルートレインの牽引実績があります。

こういう時は思い入れのあるナンバーを選ぶようにしています。

2008年7月 小倉駅にて

静岡-小倉間で寝台特急「はやぶさ」に乗車した時の写真です。

なので、「ED76 69」に決定です。

「富士・はやぶさ」併結時代は、門司で切り離しを行い、鹿児島本線を走る「はやぶさ」、日豊本線を行く「富士」ともにED76牽引区間としては単独の列車になりますから、それぞれ独立したヘッドマークを掲げていたんですね。

ナンバーとメーカーズプレート「日立」が入りました。

恐怖の信号炎管

これまで、TOMIXの電気機関車をいくつか手にしましたが、この信号炎管の小ささに苦しめられ続けてきました。

ちょっと目を離すと、すぐに神隠しに逢います。

でも、なんとなく安心したのが、この数。

両エンドで2つずつしか使わないのに、信号炎管、ホイッスル、ともに8つもあります。6個飛ばしても大丈夫(笑)

これは安心です。

ちなみに、EF81-400は、予備を含めて4つずつでした。

このときは、ギリギリ2つを飛ばしてしまってたんですね。

ところが、今回は信号炎管、ホイッスルともに予備を6つずつ残すという快挙を達成。確か、初のことです。。

昔の製品の方が扱いやすかったんでしょうか。そこは確認のしようがないので難しいところです。

1エンド側
2エンド側

写真は前面手すりを取り付け後ですが、こちらの方はいつもながら特に問題なく取り付け可能です。

今回も、上級者向けの列車無線アンテナ取り付けは見送ります。

密自連形TNカプラーに交換

ボディは、裏返しにして裾の部分をわずかに開いてあげると、比較的簡単に外れます。

スカート部の取り外しは、過去に経験があれば簡単。カプラー寄りの車輪の少し前にあるボディ部の黒いパーツの部分に出っ張りがあるので、スカートの腕というのでしょうか、ボディを抱えているパーツを開き気味にすると、前方に引き抜くことが出来ます。

スカートを取り外したら、上部の留め具を内側に倒し気味にして下方へとカプラーを取り外します。

アーノルドカプラーを密自連形TNカプラーに乗せ換えて、元通りに付けるだけ。説明書には、カプラー復元バネを一旦取り外すように記載されていますが、カプラーが真っすぐ正面を向いていれば、特に取り外す必要もありませんでした。

スカートを戻して、反対側のカプラーも取り替えます。

この後、ボディを取り付けるんですが、両エンドのカプラーを取り換えるとボディと動力ユニット部が逆を向いていることが往々にしてあります。うっかり、逆向きに取り付けないように。

判らなくなった場合は、ボディの内側を見ます。

ボディ内側にある矢印と、動力ユニット部の矢印が同じ方向を向くようにセットすればOKです。矢印を合わせれば、R/Lも必ず合いますので、右・左は特に意識しなくても大丈夫ですね。

カプラーの交換も終わり、走らせる準備は一通り完了です。

ヘッドマークの取り付け

最後に、ヘッドマークの取り付け。

取り付けるのはもちろん、「さくら・はやぶさ」。

ランナーから切り出します。

ヘッドマークの裏には、写真のように、縦に溝が彫ってあるんですね。

確かに、ヘッドマーク用のフック(模型ではフックとしては利用できませんが)があると裏面が平面のヘッドマークだと安定しませんよね。

小さくカットした両面テープで取り付けました。溝のおかげで左右にぶれることなく安定しています。

もうちょっと、ヘッドマークの切り出しを丁寧にすればよかったですね。。

客車側の対応

今回、ED76で牽引する客車は、KATOの 10-1799 寝台特急「さくら・はやぶさ/富士」 24系 9両セット と 10-1800 寝台特急「さくら・はやぶさ/富士」 14系 6両セット です。

熊本・長崎方面行の下り列車として走らせますので、カニ24のナックルカプラーと、ED76の密自連形TNカプラーを連結されるわけですが、既にTOMIXのEF66で牽引させていますので、カニ24のナックルカプラーには、TNカプラーを連結させるための加工済みです。

というわけで、特に何もしません。

念のため、編成表を掲載しておきます。

寝台特急「さくら・はやぶさ」

1999(平成11)年12月~2002(平成14)年2月

←3ㇾ 熊本 / 43ㇾ 長崎

4ㇾ / 44ㇾ 東京→

1234567891011121314
◀カニ24
9
オハネフ25▶
208
オハネ25
206
オハネ25
242
オハネ25
244
オハネフ25▶
114
オハ24
703
オロネ25
6
オハネフ25▶
155
◀スハネフ15
20
オハネ15
2003
オハネ15
1201
オハネ15
1246
オハネ15
2
スハネフ14▶
6
電源車B寝台B寝台B寝台B寝台B寝台ロビーカーA個室B寝台B寝台B個室B寝台B寝台B寝台B寝台
電源車・1号車-8号車:「はやぶさ」(東京-熊本)
9号車-14号車:「さくら」(東京-長崎)
7号車:A個室・シングルDX
10号車:B個室・ソロ
◀/▶は車掌室の向き

ED76牽引の寝台特急「はやぶさ・さくら」

まずは、ED76+電源車込みの15両、久々の長大編成を走らせてみました。

機関車込みで16両というのは、コキ26連を除けば、それこそ24系+14系「富士」を走らせた時が最後かもしれません。

前半の銀帯、後半の白帯と、統一されてはいませんが、やっぱり「ブルートレイン」です。15両編成は迫力があります。

続いては、カーブの走行シーン。

インカーブで、青い車体が後方にずっと連なる姿は美しいですよね。インカーブなので車間が縮まってリアル感が増しているから、というのもあるかもしれません。

写真をいくつか。

パワーパックの出力を絞り込み過ぎたのか、ヘッドライトが点灯していませんが、常点灯です。

駅のホームは4両分(2セット分)だけですが、こうして切り取ると長大編成が収まる駅のような感じにも見えますね。

これが、動画のところでも書いた、インカーブでの編成美です。最後の数両はカーブに続く直線部分にかかっていますが、いいです、これ。自画自賛ですが。。

青いEF66も力強くていいんですが、赤いED76も映えますよね。

ED76牽引の寝台特急「はやぶさ」

下り「はやぶさ・さくら」が鳥栖駅で切り離され、前方の24系25形「はやぶさ」が、門司から牽引されているED76のまま、熊本へと向かいます。

「さくら」編成を切り離して身軽になったとはいえ、機関車・電源車込みで10両ですから、それなりの迫力はあります。

写真を2枚。

24系側だけを単独で走らせたのは今回が初めてですので、オハネフ25の「はやぶさ」トレインマークを走行状態で見るのも初めてだったりします。

ED76が無いと、単独では走らせられないですからね。

ED76牽引の寝台特急「さくら」

最後は、鳥栖で「はやぶさ」と別れ、長崎へと向かう「さくら」の単独走行。

と思ったときに、ふと疑問に思ったんです。

門司から牽引してきたED76は、そのまま「はやぶさ」を引っ張るのでヘッドマークも「さくら・はやぶさ」ですが、鳥栖から新たに牽引するED76も「さくら・はやぶさ」だったんだっけ?と。

ネットで調べると、鳥栖-長崎間も、複合型のヘッドマークを掲げていたようですが、念のためというのか、「さくら」単独走行は上り長崎発を走らせてみました。

というのも、このED76は、長崎から門司まで通しで牽引するので鳥栖から「はやぶさ」を後部に連結することになり、ヘッドマークも複合型ですから。

もっとも、普通に考えれば、そういう運用なら「さくら」単独ヘッドマークが長崎に集まってしまうわけで、全区間複合型だった、というのは合理的な話です。

さすがに6両はコンパクトですね。機関車込みで7両ですから、先日走らせた283系「くろしお」よりも長いんですが、ブルートレインとしては短いです。

それでも、B個室ソロを連結していますから、寝台特急「紀伊」の6両とは格の違いを感じます。

「はやぶさ」との併結前の「さくら」単独時代の最晩年は、長崎・佐世保編成ともに7両で、その中にオロネ14、オハネ14-700(カルテット)、オシ14を詰め込んでたんですから、驚きです。

最後に写真を何枚か。

テール側からでも編成がコンパクトゆえにED76の赤がはっきりと判ります。

編成全体がきれいに撮れました。

上り「さくら」なので、ソロが後ろ寄りですね。

この写真を別位置から撮ったのがこちら。

グッとカメラを近付けると、迫力ある面白い写真になりました。

なんか、子供向け雑誌に載りそうな構図だな…と。

というわけで、今回は、ED76-0番台で、「はやぶさ」「さくら」を走らせたお話でした。

いずれ「あかつき」も走らせてみたいですね。「彗星」はEF81-400で単独牽引できますが、「あかつき」はED76が必要ですので。