幻の500系「こだま」とリベンジ旅(後編)

2027年1月に定期列車としての運転を終了する500系新幹線に乗るべく北九州へと旅行したら、まさかの代走で500系に乗れず。そのリベンジを果たすべく、広島へと旅する話の後編となります。

前編はこちらをご覧ください。

2026年9月21日 こだま957号 V8編成 (福山→広島)

福山から広島までは50分ほどの乗車となります。

1本前の「のぞみ37号」なら途中停車駅なしでわずかに23分と、「こだま」の半分以下の時間なんですが、福山駅には暗雲が立ち込めていました。

4分発、10分発の「のぞみ」、16分発の「こだま」と、一見、続いているように見えますが、東京発の「のぞみ」は軒並み1時間前後の遅れとなっています。

どうやら、午前9時すぎに車両点検に伴い、1時間ほどの運転見合わせが生じて、それが尾を引いているようです。当該の「のぞみ63号」が福山を通過するのは、定刻なら12時20分前後だと思うので1時間強遅れていたのなら13時30分頃だったでしょうから、東京12時30分発の「のぞみ33号」が遅れを引きずっているのは致し方なし、というところでしょうね。

問題は、岡山駅発の「こだま957号」が遅れるのかどうか、というところ。

17時頃にホームに上がり、1時間ほど遅れていた「のぞみ33号」「のぞみ163号」の発車を見送りました。

「こだま957号」の前に、福山駅を通過する「のぞみ71号」が通過線を高速で駆け抜けていく姿を撮影しようとカメラを構えていると…

もう、止まるか、というところで再加速。この様子を見ても、ダイヤの乱れが伺い知れます。

とはいえ、軒並み1時間遅れの「のぞみ」の中、「こだま957号」は、ほぼ定刻発車に間に合うようにやって来ました。

というのも、通常ならこの福山駅で3分停車となり、「のぞみ173号」の通過待ちとなるんですが、遅れのため通過待ちは無し。そのため、発車1分前の17時15分の到着となっています。

結局は1分ほどの遅発となりましたが、「のぞみ」のような大幅な遅延に巻き込まれなくて良かったです。

福山を出て、新尾道で5分、三原で7分、東広島で4分と、計16分も停車するので「のぞみ」より時間がかかるのも納得ですが、福山→新尾道が7分、新尾道→三原が6分、三原→東広島と東広島→広島がともに11分ですから、停車時間の比率がいかに高いか、ということですね。

福山での例にもあったように、ダイヤ乱れの中ですから停車時間の変更もあるわけですが、さすがに「定刻より前に発車することはない」ので、17時34分と定刻に着いた三原駅でホームに下車してみました。

岡山発博多行の「こだま957号」は車内の乗客の数に比例してか、先頭(最後尾)車両での撮影をする人の数も非常に少なかったように思います。

V8編成が充当されていました。

側面には、感謝の意を伝えるデザインが施されています。

ダイヤが乱れているので、もはや「のぞみ何号」か判らないですが、高速で通過していきました。

東広島発車後、西の山の稜線に陽が沈むのを見ながら、18時8分。1分遅れで広島駅に到着しました。

まだ真っ暗では無かったんですが、ビル2階にある広島電鉄の駅から電車に乗り、宿近くの八丁堀に到着した頃にはかなり暗くなってましたね。秋分の日まであと2日です。

ホテルにチェックインし、八丁堀近辺にあるお好み焼き屋で食事をとり、翌日は呉へ向かうべく広島駅へ。

駅構内を散策していると、ブースが設けられていて、何があるのかと近付いてみると「Supreme Class Cabin」体験イベントだとのこと。

ちょうど9月22日から6日間開催されるようで初日でした。イベント開始は11時からなので体験は出来なかったのですが、スタッフの方に断って、写真だけ撮影させて頂きました。

体験が無理なら「ぜひ、(運行開始の後)ご乗車を」とのことでしたが、いかんせんあの金額ではね…(笑)

広島駅から呉駅までは、快速「etSETOra」に乗車。

本題ではないので詳細は省きますが、瀬戸内を眺めながらの50分ほどの小旅行を楽しみました。

呉では大和ミュージアムや海上自衛隊呉資料館・てつのくじら館を見学し、呉市内散策のあと、瀬戸内海汽船のクルーズフェリー「シーパセオ2」で広島港へと45分間の船旅と、陸海の乗り物を楽しんだ1日となりました。

いや、締めくくっちゃダメですね。広島駅まで移動し、お酒を飲みながら瀬戸内の美味しいものを頂いた後、新幹線のホームへ。

旅の最後は「こだま970号」、もちろん500系です。

2026年9月22日 こだま970号 V7編成 (広島→新大阪)

新大阪方面への旅行帰りに500系「こだま」を利用できるチャンスはほんとに減っていて、広島からなら20時58分に出る「こだま970号」くらいしかありません。

この「こだま970号」も、車両設備情報は「全車禁煙 700系で運転 8両編成グリーン車指定席なし 普通車一部指定席」となっていて、基本は700系での運転です。が、備考欄に「(一部引用)9月19・20・22~25・27・28・30日… は500系車両8両編成(グリーン車指定席なし)で運転」となっています。9月22日は500系で運転、なんですね。

だからこそ旅行日を9月21~22日と決めたわけですが、前回の北九州旅行での反省を活かした、ということですね。チャンスは多めに作っておかないと、と。

昨日とは違って、今日は定刻通りに運転しているようで、新大阪方面への「みずほ」や「のぞみ」が掲示板に名前を載せていますが、さすがは「のぞみ」も名古屋止まり。東京行きの最終は30分ほど前に発車した後です。

20時57分。「こだま970号」到着のアナウンスが流れる中、やってきました。

先頭車両が通過するときにカメラを持つ手が震えたのは、この列車がV7編成と判ったから。

そうなんです。2日間で、V9編成・V8編成・V7編成と、現存する3編成すべてに乗ることが出来たんですね。おまけに全て6号車。

リベンジとして申し分なしです。

慌ただしく広島駅を発車し、次の停車駅は11分後の東広島。ここでは5分の停車です。

新大阪駅に23時18分に着く「こだま970号」は、夜が遅いこともあって先行させる後続列車の数も少なく、東広島での「のぞみ108号」、岡山駅での「さくら772号」くらいしかないため、三原や新尾道、相生でも停車時間は1分のみ。

なので、写真を撮るなら東広島と岡山しかチャンスが無いんですね。

というわけで、東広島でホームへと下車。

夜が遅いにもかかわらず写真撮影をする人たちが多いのは、先ほども書いた通りチャンスが少ないのと新大阪まで直通する列車だから、というのもあるんでしょうかね。明日も休日ですし、夜の遅さはあまり気になりませんから。

岡山では17分の停車時間があるので、先頭と最後尾の両側へと行ってきました。

ホーム上の柵があるので、東広島や三原と比べると撮影がしにくいのは確かですが、この角度の写真ならあまり問題は無いのかなと思います。

横から、は、ちょっと厳しいですかね。

6号車は、そこそこ乗車率が高かったんですが、自由席はこの通り。岡山までの状況は判りませんが、岡山駅停車の時点ではガラガラでした。

というわけで、岡山を出た後も順調に走り、定刻に新大阪駅へと到着。

行先表示器も「回送」と変わり、この旅行も終わりとなりました。

繰り返しとなりますが、この2日間でV7・V8・V9と、現存3編成すべてに乗車することが出来ましたし、リベンジ旅としては上出来だったと思います。

500系定期列車のラストランまで3ヶ月。

まだ「最後」には早いかもしれませんが、終盤は混雑も予想されますので、余裕のあるうちに乗車されるのがいいのではないでしょうか。